「卵」によって食中毒が発生することがあります。
しかし、卵の何が原因で食中毒が発生するのか、よくわからないですよね。
また、卵で食中毒になった際の症状や人にうつるのかなどが気になるところです。
そこで今回の記事では、
- 卵で食中毒になる原因とは?
- 卵で食中毒になった時の症状とは?
- 卵の食中毒はうつる?
これらの情報をまとめてみました。
卵で食中毒になる原因とは?
卵による食中毒の原因には「サルモネラ菌」が挙げられます。
サルモネラ菌とは、人をはじめ、牛や豚やにわとりなどの家畜の腸内、河川・下水など自然界に広く生息している細菌です。
スーパーなどで販売されている鶏卵は出荷前の段階で、食中毒予防のために厚生労働省の指針に沿って温水の消毒液を流しながら、卵殻表面の汚れをブラッシングして落とし、食中毒の原因となるサルモネラ菌を殺菌します。
ただ、残念ながらすべての卵から完全にサルモネラ菌を除去できるとは限らず、低い確率でサルモネラ菌が卵に付着したままの状態となっていることがあります。
サルモネラ菌は乾燥に強く、少量の菌でも食中毒を発症することもあるため、例えば、卵に直接触った手や調理器具を洗浄しないと、それが原因で食中毒菌が繁殖して食中毒になる恐れがあります。
また、賞味期限の期日から大きく時間が過ぎた卵や、卵の殻にヒビが入っているものなどは食べることを避けた方が無難です。
さらに、調理に使う卵は必要な分だけを直前に割って、すぐに調理に使用するようにしましょう。
生卵を割ったままの状態で放置することは絶対にしてはいけません。
割卵した卵を放置すると細菌が増殖しやすくなり、食中毒になる可能性が高くなり非常に危険だからですね。
卵で食中毒になった時の症状とは?
卵で食中毒になった時の症状としては、以下のようなものが挙げられます。
2・発熱
3・嘔吐
4・急性脱水症状
5・意識障害、麻痺
以上です。
多くの場合、卵で食中毒になった時の症状としては1~3番がまず現れるかと思います。
その中でも下痢は1日数回から十数回で、長いと1週間にわたり続くこともあります。
下痢や嘔吐の症状が激しい場合は、身体から水分が急激に失われることによる急性脱水症状が懸念されます。
また、小児においては意識障害や麻痺などの症状が現れることもあります。
どちらにせよ、症状が重篤である場合は、迷わずに救急車を呼んで対処をしてもらうようにしてください。
卵の食中毒はうつる?
結論から言えば、卵の「サルモネラ菌」が原因の食中毒は他の人にうつる可能性は低いです。
例えば、食卓で会話をしている家族がサルモネラ菌による食中毒になったとしても、会話やトイレなどで食中毒が他の人にうつることはまずないです。
基本的には、卵のようにサルモネラ菌が付着している食品とともに、これらの細菌を身体の中に入れた場合に発症するからですね。
これは、身体の中にある胃が胃酸によって外来細菌の殺菌装置として機能しているからです。
つまり、サルモネラ菌が体内に入っても、まずは胃で殺菌されるため食中毒症状が現れないわけです。
しかし、卵のように食品中に含まれている食中毒菌の数が多い場合には、わずかな細菌が生き残る可能性があります。
そのわずかな生き残りが小腸に到達することによって食中毒感染となり、前章にあるような食中毒症状を引き起こすことになります。
あるいは、前章にもあるように割卵した卵を放置する・卵に直接触った調理器具を洗浄しないといった状態になると、そこで食中毒菌が繁殖して食中毒の原因となる恐れがあります。
卵に関するその他の情報
まとめ
卵による食中毒の原因には「サルモネラ菌」が挙げられます。
サルモネラ菌とは、人をはじめ、牛や豚やにわとりなどの家畜の腸内、河川・下水など自然界に広く生息している細菌です。
サルモネラ菌は乾燥に強く、少量の菌でも食中毒を発症することもあるため、例えば、卵に直接触った手や調理器具を洗浄しないと、それが原因で食中毒になる恐れがあります。
また、卵で食中毒になった時の症状としては、以下のようなものが挙げられます。
2・発熱
3・嘔吐
4・急性脱水症状
5・意識障害、麻痺
以上です。