梅雨や秋雨などをはじめ、雨の時に活躍するのが傘ですよね。
最近では様々な種類の傘が販売されており、自分に合った傘が手に入りやすくなっています。
そんな傘ですが、雨水を弾かなくなって困ることがあります。
安物で使い捨てを前提にした傘であるなら簡単に買い換えることが出来ますが、思い入れがあったり高級品の傘であるなら、何とかして撥水効果(はっすいこうか:布などが水を弾くこと)を復活させたいところです。
そこで今回の記事では、傘が水を弾かない時の対処方法についてお伝えさせていただきます。
傘が水を弾かない時の対処方法はこれ!
傘が水を弾かなくなる原因は?
ビニール傘以外の傘には生地の表面や生地を構成する糸に撥水加工が施されています。
このコーティング加工により、雨水が傘の生地に接触してもボールのように転がって落ちていくわけですね。
傘の撥水加工には「フッ素」が使われていることが多く、後述する撥水スプレーにも使われています。
そして、傘が水を弾かなくなるのは、傘の生地同士が擦れたり、傘の生地を手で触った際に付着する手の汚れや皮脂などにより、フッ素の並びが乱れ、水を支えられなくなることによって発生します。
そのため、傘の撥水効果を復活させるためには、このフッ素の状態を改善することが重要になります。
傘の撥水効果を復活させる!
1・防水スプレーを使う
傘の生地からフッ素が剥がれてしまったのなら、新しいフッ素を加えて改善するというのが防水スプレーを使う方法です。
ただ、防水スプレーにも種類があり、「防水」と「撥水」のものがあります。
今回は傘の撥水効果を復活させたいので、「撥水」のスプレーを選ぶようにしましょう。
そして、この撥水タイプのスプレーにも成分による違いがあり、「フッ素系」・「シリコン系」・「フッ素系+シリコン系」の3種類に分けることが出来ます。
それぞれの特徴として、
スプレーを吹き付けた場所の生地にフッ素樹脂を付着させます。
フッ素樹脂の結晶は先端が尖ったトゲのような形をしており、これが水を弾きます。
また、雨水以外にも油も弾くことが可能で、繊維の一本一本に付着するため通気性に優れています。
スプレーを吹き付けた生地の繊維表面を丸ごと包み込むようにコーティングします。
シリコンは水に馴染みませんが、傘に使われている生地の繊維にはよく馴染むため、これが撥水効果を発揮します。
また、生地の繊維によく馴染むという特徴があるため、撥水効果の持続性に優れます。
ただ、フッ素系の防水スプレーとは違い、油などは弾くことが出来ず、繊維を包み込むという性質上通気性が悪くなります。
この種類の防水スプレーは、上記2つのいいとこ取りになります。
撥水性・通気性・防汚性・持続性の全てに優れた力を発揮するわけですね。
ただ、それだけにスプレーが高価なものが多く、常用するには厳しいことがあるかもしれません。
2・アイロンを使う
ビニール製の傘などには使えない方法ですが、アイロンを使って傘の撥水効果を復活させることが出来ます。
やり方としては、しっかりと乾燥している状態の傘を広げ、低温で一面ずつ丁寧にアイロンをかけていきます。
衣服のシワを伸ばす要領で作業をしていけば大丈夫です。
ただ、傘に使用されている生地によっては変色する可能性があるので、最初は生地の端など目立たない部分で試してみると良いでしょう。
また、低音とはいえあまり同じ部分にアイロンをかけ続けると、生地が傷んでしまいますので注意してください。
3・ドライヤーを使う
アイロンを使う方法と同様に、ドライヤーの熱を加える方法で傘の撥水効果を復活させることが出来ます。
やり方としては、傘を広げて生地から10~20cmほど離れて位置からドライヤーの熱風を当てていきます。
生地の一面に対して、丁寧に満遍なくドライヤーを当てるようにしましょう。
ドライヤーを当てる時間の目安としては、30秒ほどが適しています。
また、事前に霧吹きなどを使って、傘の生地を湿らせてから作業をする方法もありますが、この方法だと傘が汚れている場合にシミになってしまうことがあるので注意してください。
傘の錆びについて
傘が錆びついてしまうことがありますよね。
ビニール傘のように、思い入れがないものなら良いですが、そうでないなら何とかして錆びを落としたいところです。
傘の錆びの落とした方は、下記の記事で情報をまとめています。
傘に関するその他に情報について
傘に関するその他に情報は、以下の記事にまとめています。
傘の盗難防止の方法はこれ!盗まれた時に警察に被害届を出すべきかも紹介
台風時に傘を使うのは危険!?台風対策に役立つ雨具もくわしく紹介
ビニール傘の正しい捨て方はこれ!道に捨てることが危険であることも紹介
まとめ
大切な傘ならずっと使い続けていたいですよね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。