日本は本当に地震が多い国です。
阪神淡路大震災や東日本大震災などの大地震をはじめ、小規模な地震が毎月のように全国各地発生しています。
そんな地震ですが、お風呂に入っている状態で発生したら大変ですよね。
平常時ならともかく、衣類を脱いで無防備な状態で過ごすお風呂での被災は本当に危険です。
そのため、しっかりとした対策を考えておきたいところです。
そこで今回の記事では、地震対策でお風呂に入っていた時に出来ることについて、お伝えさせていただきます。
地震対策でお風呂に入っていた時に出来ることはこれ!
1・慌てず冷静になること
地震が起きると精神的に動揺して慌ててしまいますよね。
入浴中のように無防備な状態ならなおさらです。
しかし、ここで慌てて行動してしまうと、濡れた床で滑って骨折などの怪我をする可能性があります。
そのため、お風呂に入っている時に地震が来た場合は、まず精神的に落ち着くことが重要になります。
2・お風呂場の扉を開ける
次に重要になるのが「お風呂場の扉を開ける」ことです。
これは避難経路を確保するための行動で、地震の揺れによって生じた歪みなどで扉が開けられなくなることを防ぐために行います。
特に、お風呂場のドアガラスは割れにくいものが多いため、閉じ込められてしまった場合は、内側から自力で脱出することが難しくなる可能性がありますからね。
そして、地震の揺れが収まるまではお風呂場でじっとしていましょう。
揺れが続いている状態での移動は怪我の元です。
また、お風呂場に限った話ではありませんが、普段から扉の近くには物を置かないようにしましょう。
地震の揺れによってこれらの物が倒れると、扉を開けられなくなり閉じ込められてしまう危険があるからです。
このような状態のまま火災などの二次災害が発生すると非常に危険であるため、脱衣所の周囲の荷物には日頃から注意しておくと良いでしょう。
3・足元の安全を確認する
地震の揺れが収まったら、移動のために足元の安全を確認しましょう。
お風呂場には、カミソリや鏡・窓の破片などが散乱することが考えられるため、これらに注意を払わず移動することは大変危険です。
また、実際にこういったものがお風呂の床に散乱してしまった場合は、すぐに片付けようとせずに避難を優先してください。
お風呂の蓋や足ふきマットなどを上手に使うと怪我をする可能性を減らすことができます。
ちなみに、浴室の外も同様に散乱物に注意しておきましょう。
4・衣類を着用する
次に衣類を着用します。
ささっと着替えることが出来るように着替え一式を脱衣所に置く習慣をつけておくと良いでしょう。
ただ、大地震のように少しの猶予もない場合はそうも言っていられません。
その場合は、すぐに避難できるように「バスローブと分厚いスリッパ」を脱衣所に常備しておくことをお勧めします。
バスローブがあれば最低限からだを隠すことが出来ますし、分厚いスリッパならガラス片などを踏んでも怪我をする可能性を抑えることがでkます。
5・ガスの元栓などを切る
お風呂から上がる際は、ガスの元栓や追い焚きなどのスイッチをしっかりと切るようにしましょう。
地震によって慌てているとうっかり忘れがちですが、火災による二次被害を防ぐことに繋がります。
最近は火回りがIHのご家庭も多いかと思いますが、忘れないように注意してください。
お風呂の浴槽には水を貯めておいた方が良い?
「断水などに備えて、お風呂の浴槽に水を貯めておいた方が良い」という話をよく聞きますが、これは場合によります。
戸建てであれば問題はありませんが、マンションやアパートなどの場合は逆効果になってしまうからですね。
マンションやアパートは、戸建てよりも地震による揺れが大きくなりやすいため、配管が破損しやすく、排水が出来なくなる可能性が高いからです。
当然ですが、配管が破損してしまうとすべての排水が不可能になります。
トイレやキッチン、洗面所やお風呂の浴槽すべてが対象となってしまいます。
また、地震の規模にもよりますが、浴槽内のお湯が地震によって大きく揺れた結果、浴槽そのものを破損させてしまうこともあります。
冗談のように聞こえますが、水は重たいのでこういった被害が生じる可能性があるわけですね。
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まとめ
地震は本当に恐ろしい災害です。
そんな地震に入浴中に遭遇した時、慌てずに適切な行動を取りたいものですね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。