日本は本当に地震が多い国です。
東日本大震災や熊本地震など、大きな地震が定期的に発生しています。
そんな地震による被害で気になるのが「お墓」への被害ですよね。
自分たちのところのお墓が倒壊するのも嫌ですし、お墓が倒れた時に何かを壊してしまうと本当に怖いですよね。
そこで今回の記事では、お墓の地震対策方法について、お伝えさせていただきます。
お墓の地震対策はこの方法でする!
1・一体墓工法を採用する
通常、日本のお墓は「竿石・中台・下台」と呼ばれる3つの墓石を重ねて出来ています。
例えるなら積み木のようなもので、本当にただ積んであるだけという状態になるわけですね。
そのため、お墓の重心が高くなりがちであり、地震の揺れによってお墓が倒れやすい構造だと言えます。
そこで有効なのが「一体墓工法」です。
「一体墓工法」とは、下台から竿石まで1つの石からくり抜いてお墓を作る技法のことを指します。
この方法なら上から下までお墓が繋がっている状態になりますし、重心が下層になるのでとても安定します。
もしも、新しくお墓を用意する必要が生じた場合に検討すると良いでしょう。
ただ、1枚の原石からお墓全体を作ることになり、また、部の加工など技術も要するので、費用は通常の墓石加工より高くなることに注意しておきましょう。
2・耐震ピン工法を採用する
「一体墓工法」は新規にお墓を用意する時に有効な地震対策でした。
しかし、すでにお墓がある方の場合、この方法での地震対策は難しいですよね。
そこで効果的なのが「耐震ピン工法」と呼ばれる方法です。
「耐震ピン工法」とは、墓石の間に「ダボ」と呼ばれる金属の棒を差し込んで連結することで、お墓全体を安定させる方法のことを指します。
差し込むダボの大きさや数、施工個所などによって必要な費用や工事期間が変わってきますが、上記にある一体墓工法よりもはるかに費用を抑えることが出来ます。
また、施工の痕跡がお墓の外観からは見えないのも特徴ですね。
ただ、耐震ピン工法は横揺れタイプの地震にはとても強いですが、縦揺れタイプの地震には弱いことに注意しておきましょう。
お墓が直下型地震による影響を受けた場合、墓石がピンから抜けてしまう「飛び石」と呼ばれる現象が起きる可能性があるからです。
3・免震対策を行う
「免震対策」とは、地震の力を分散させるための施工です。
上記の耐震ピン工法が地震の揺れを耐えるとするならば、この免震対策は地震の揺れを受け流すといった方法です。
お墓に対して、住宅内の地震対策でも使ったことがあるようなゲル素材を使用するなどが挙げられます。
使用されるゲル素材シリコン素材などが有名ですね。
ただ、免震対策を施す際の注意点としては、使用素材の耐用年数が低いことです。
場合によっては費用が高くなることも考えられるので、注意しておくようにしましょう。
4・接着剤を使う
「竿石・中台・下台」と呼ばれる3つに分かれている墓石を特殊な接着剤工法で接着する方法もあります。
墓石同士を接着剤で固定することにより、地震の揺れによってズレや倒壊が発生しにくくなるというわけですね。
工期が短く、施工料も抑えられるも特徴なので、「とにかくお墓の地震対策を早く施したい!」という場合に有効でしょう。
ただ、接着剤を使う地震対策は比較的新しい技術であることに注意してください。
実際に施工を担当する業者を選ぶ際は、実績のある施工業者を選ぶようにしましょう。
地震に関するその他の情報
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まとめ
地震は突発的に大きな被害をもたらす災害です。
大切なお墓を守るためにも、しっかりとした対策をしておきたいですよね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。