最近は台風などによる大雨によって土砂崩れが頻発していますが、土砂災害は地震によっても引き起こされます。
土砂災害は、一瞬で人の命を奪う災害ですので、あらかじめしっかりとした対策を講じておく必要があります。
日本は地震が多い国ですから、他人事ではありません。
しかし、土砂災害への具体的な対策方法が思い浮かばず悩んでしまいますよね。
そこで今回の記事では、地震による土砂災害対策でおすすめの方法について、お伝えさせていただきます。
土砂災害について
土砂災害とは、「がけ崩れ」・「土石流」・「地すべり」の３種類があり、土砂災害とは土砂の移動により何らかの被害を受けることを指しています。
この３種類の特徴は以下のようになります。
２・土石流……山腹や川底の石・土砂が、長期間に渡る雨や集中豪雨などによって一気に下流へと押し流される現象
３・地すべり……斜面の一部又は全部が、地下水の影響と重力によって徐々にと斜面下方に移動する現象
以上になります。
地震によって発生する土砂災害の種類としては「がけ崩れ」が該当するので、まずはこれに注意しておくと良いでしょう。
ただ、長期間に渡る雨や集中豪雨などが発生している状態で地震が起きると、土石流などが発生する可能性もあります。
そのため、天候などの状況によってはがけ崩れ以外の土砂災害が発生することを覚えておくと良いでしょう。
地震による土砂災害対策でおすすめの方法はこれ！
１・土砂災害の前兆現象を知っておく
前章でお伝えした「がけ崩れ」・「土石流」・「地すべり」は、これらが発生するときには多くの場合、下に挙げたような前兆現象が現れます。
そのため、これらの前兆現象に気がついた場合、すぐにその場所から離れて安全なところへ避難するようにしてください。
土砂災害の前兆現象には、以下のようなものが挙げられます。
１・崖にひび割れができる
２・小石がぱらぱらと落ちてくる
３・崖から水が湧き出る
４・湧水が止まる、濁る
５・地鳴りがする
１・急に川の水が濁り、流木が混ざり始める
２・腐った土の臭いがする
３・降雨が続くのに川の水位が下がる
４・立木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえる
５・山鳴りがする
１・地面のひび割れや陥没が発生する
２・崖や斜面から水が噴き出す
３・井戸や沢の水が濁る
４・亀裂や段差が発生する
５・樹木が傾く
６・地鳴りや山鳴りがする
２・天候に注意しておく
前章にもあるように、長期間に渡る雨や集中豪雨などが降った後に地震が発生すると、その被害が大きくなりやすくなります。
がけ崩れ以外の土石流や地すべりが起きやすくなるわけですね。
そのため、長期間に渡る雨や集中豪雨などが発生している間やその後は、地震による被害が拡大することに注意しておくと良いでしょう。
また、当然ですが、上記の前兆現象が自宅周辺などで発生している場合は、すぐに安全な場所へ避難するようにしてください。
３・土砂災害危険箇所を確認しておく
各地域がどのくらい土砂災害の危険性があるのかを示した「土砂災害危険箇所」は、国や自治体が公開している情報から調べることが出来ます。
自宅や職場周辺などにどの程度の危険が予想されるのかを、地震が起きる前にあらかじめチェックしておきましょう。
土砂災害が起きやすい場所を普段から避けることで、リスクを抑えることも出来ますしね。
また、住民の自主避難の参考となるように、都道府県と気象庁は共同で「土砂災害警戒情報」を発表します。
土砂災害警戒情報は、テレビ、ラジオの他に、各都道府県の砂防部局や気象庁のホームページ
（http://www.jma.go.jp/jp/dosha/）などにも掲載されますので確認しておくと良いでしょう。
ハザードマップポータルサイト
４・避難経路や避難場所を確認しておく
自宅や職場からの避難経路や避難場所を確認しておくことも重要です。
いざ災害が起こった時にスムーズに避難できるかどうかは決定的な違いを生みますからね。
また、地図上などの避難経路や避難場所を確認したら、次は実際にその道を歩いてみることが大切です。
避難場所までの道を歩くことにより、地図ではわからない情報を知ることが出来るからです。
災害発生時には精神的な動揺があるでしょうし、初めて歩く場所を地図だけで進む場合は道に迷う可能性を無視できません。
そのため、避難場所までのスムーズな移動のため、自分やご家族の避難経路を自分たちで歩いてみることは重要です。
地震に関するその他の情報
お墓の地震対策はこの方法でする！おすすめのやり方をくわしく紹介
まとめ
地震よって発生する土砂災害は本当に怖い災害です。
そんな土砂災害から命を守るために、この記事がお役に立てれば幸いです。