「ヒメマルカツオブシムシ」は衣類に穴を開けることがある害虫です。
そんなヒメマルカツオブシムシですが、駆除方法がわからないと本当に困ってしまいますよね。
また、ヒメマルカツオブシムシの幼虫や産卵場所も知っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- ヒメマルカツオブシムシの駆除方法とは?
- ヒメマルカツオブシムシの幼虫について
- ヒメマルカツオブシムシの産卵場所とは?
これらのことをお伝えさせていただきます。
ヒメマルカツオブシムシの駆除方法とは?
ヒメマルカツオブシムシの駆除方法は、大きく分けて2種類のやり方があります。
それぞれ、「殺虫剤の使用」と「高熱処理」です。
1つ目の「殺虫剤の使用」はそのままですね。
ヒメマルカツオブシムシには、市販されているのエアゾール系殺虫スプレーや燻製殺虫剤(くん煙剤)などが駆除効果を発揮します。
エアゾールとは、液体状の薬剤をスプレー状にしたもので、一般的な殺虫スプレーがこれに該当します。
殺虫スプレータイプの殺虫剤は、眼の前にいるヒメマルカツオブシムシに対して薬剤を噴霧することで駆除するという性質上、全てのカツオブシムシを探し出して駆除することは難しいかと思います。
逆に、燻製殺虫剤は薬剤を煙化させ、駆除効果のある煙を部屋全体に行き渡らせて害虫を死滅させます。
タンスの裏側など、目につかない場所にいるヒメマルカツオブシムシに対しても効果が期待できます。
また、その際は奥にいるカツオブシムシまで届くように、 クローゼットの扉やタンスの引き出しを開けて使用するのがおすすめですね。
2番目の「高熱処理」というのは、ヒメマルカツオブシムシの幼虫が65℃以上の高熱に耐えられないことを利用した駆除方法です。
ヒメマルカツオブシムシが衣類などに付着している場合は、まずアイロンを使用しましょう。
スチームアイロンでも問題ありません。
布団のような大型のものであれば、コインランドリーの高熱乾燥機を使う方法がおすすめです。
コインランドリーの乾燥機は約80℃の高温で回転しながら乾燥させるため、ヒメマルカツオブシムシに対して高い駆除効果が期待できます。
注意点としては、乾燥機にかけても大丈夫な素材かどうかを確認してから、乾燥機を利用するようにしましょう。
ヒメマルカツオブシムシの幼虫について
ヒメマルカツオブシムシは幼虫である期間が長く、300日ほどあります。
さらに、成熟した幼虫は絶食に非常に強いという特徴があり、6ヶ月~12ヶ月の絶食に耐えることができます。
そのため、ヒメマルカツオブシムシを駆除したと思っても、家具の裏側などで生き延びた幼虫により再発生する可能性があります。
この性質があるため、駆除する場合は徹底的に駆除作業を行う必要があるわけですね。
前章にもあるような「殺虫剤の使用」と「高熱処理」で、幼虫を完全に駆除していきましょう。
また、個人的な駆除作業でのヒメマルカツオブシムシ根絶が困難である場合は、駆除業者に駆除を依頼するという方法もあります。
こちらは金銭的な費用がかかりますが、専門業者による駆除は個人が行うものよりも確実性があります。
ヒメマルカツオブシムシの産卵場所とは?
ヒメマルカツオブシムシは、年に1回、4~6月頃に産卵します。
産卵場所としては、薄暗い場所に保管されているふっくらした素材の洋服の上などが多いですね。
逆に、ガラスのようなすべすべした部分には産卵しません。
ヒメマルカツオブシムシ卵の色は乳白色で、1mm未満と非常に小さいです。
このため、産みつけられた後に卵を衣類の表面などから見つけるのは難しいと言えるでしょう。
とにかくヒメマルカツオブシムシを家の中に入れないことが大切です。
また、ヒメマルカツオブシムシの成虫は光に集まる習性があるのですが、幼虫は逆に暗闇を好む習性があります。
そのため、タンスやクローゼットのような、暗所にある衣類に食害が生じます。
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まとめ
ヒメマルカツオブシムシはしっかりと駆除しないと、再発生する可能性がある害虫です。
大切な服を守るためにも、しっかりとした駆除作業を行いたいですね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。