「カツオブシムシ」は衣類や食べ物を駄目にしてしまう害虫です。
そんなカツオブシムシですが、くわしい習性などは知らない方が多いのではないでしょうか？
また、カツオブシムシの駆除方法についても知っておきたいですよね。
そこで今回の記事では、
- ヒメマルカツオブシムシとはどんな害虫？
- ヒメマルカツオブシムシの駆除方法とは？
これらのことをお伝えさせていただきます。
ヒメマルカツオブシムシとはどんな害虫？
「ヒメマルカツオブシムシ」とは、カツオブシムシ科に属する昆虫です。
ヒメマルカツオブシムシの成虫は体長２.５～３ｍｍほどで、白・黒・黄色の３色の毛が生えています。
幼虫は成虫よりも身体が大きく、約４～５ｍｍで白・茶色のまだら模様が特徴となっています。
また、幼虫の身体には毛虫のような体毛が存在しますが、毒はもっていません。
そして、ヒメマルカツオブシムシは食品や衣類を食べて被害をもたらす害虫です。
とくに鰹節（かつお節）が大好物で、それが名前の由来にもなっています。
鰹節以外では、粉ミルク・ペットフードなどの乾燥食品、羊毛・羽毛・生糸（動物性繊維）・レーヨンなどの衣類が食害されることがあります。
さらに、ヒメマルカツオブシムシは食いちぎる力が非常に強いため、食品などの包装を破って被害を出すことがあるため注意が必要になります。
まだ開封していない食品でも、ヒメマルカツオブシムシによって穴を開けられてしまうことがあるわけですね。
ちなみに、ヒメマルカツオブシムシが家の中に入ってくる可能性としては、以下のものが挙げられます。
２・外出時の服に付いていた
３・白い花やキク科の花が家の近くにある
以上です。
この中でも、外に干していた洗濯物や外出時の服にヒメマルカツオブシムシが付いて家の中へ入ってくることが多いです。
というのも、カツオブシムシの類は淡い色に惹かれる性質を持っているため、白いＹシャツなどを屋外で干していると付く可能性が高くなるからです。
これは外出時の服装にも同じことが言え、また、花がある場所に行った時や服に花の蜜や花粉が付いている時も、ヒメマルカツオブシムシが服に付きやすいですね。
前章にもあるように、ヒメマルカツオブシムシは非常に小さい害虫であるため、洗濯物や服についていてもまず気が付かないことも問題になります。
最後の「白い花やキク科の花が家の近くにある」というのは、成虫のカツオブシムシは特に白い花やキク科の花を好む習性があるからです。
例えば、庭でキク科の花を栽培している場合や、家の中でに白い切り花を飾っている場合はカツオブシムシを誘引する可能性があります。
家の周囲にカツオブシムシが存在すると服などについてくる確率も上がるため、注意をしておきましょう。
ヒメマルカツオブシムシの駆除方法とは？
ヒメマルカツオブシムシの駆除方法は、大きく分けて２種類のやり方があります。
それぞれ、「殺虫剤の使用」と「高熱処理」です。
「殺虫剤の使用」はそのままですね。
成虫になったヒメマルカツオブシムシには、液状の薬剤を噴射する「エアゾール剤」や、煙状の薬剤を行き渡らせる「くん煙殺虫剤」が高い駆除効果を発揮します。
ヒメマルカツオブシムシが発生している場所や部屋で使用すると良いでしょう。
注意点としては、ヒメマルカツオブシムシの幼虫や卵には効果が薄いことです。
基本的に、成虫となったヒメマルカツオブシムシに対して行う駆除方法になります。
次の「高熱処理」とは、ヒメマルカツオブシムシの幼虫が６５℃以上の高熱に耐えられないことを利用した駆除方法です。
アイロンや乾燥機の熱を使って駆除していきます。
ヒメマルカツオブシムシが衣類などに大量発生している場合は、コインランドリーの乾燥機を利用することでまとめて駆除することができます。
コインランドリーの乾燥機は約８０℃の高温で回転しながら乾燥させるため、ヒメマルカツオブシムシに対して高い駆除効果が期待できます。
大型の乾燥機であれば、布団などの大きいものに付いた幼虫も駆除できるでしょう。
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まとめ
ヒメマルカツオブシムシが発生すると、大切な衣類や家具が食害されてしまう可能性があるため不安になってしまいますよね。
そのような状態を解決するために、この記事がお役に立てれば幸いです。