「ヒメマルカツオブシムシ」は衣類に食害をもたらす害虫です。
そんなヒメマルカツオブシムシですが、恐ろしいことに大量発生することがあります。
しかし、大量発生する原因がわからないと駆除作業を効率的に行いにくいですよね。
そこで今回の記事では、
- ヒメマルカツオブシムシが大量発生する原因とは?
- ヒメマルカツオブシムシが大量発生した時の駆除方法とは?
これらのことをお伝えさせていただきます。
ヒメマルカツオブシムシが大量発生する原因とは?
ヒメマルカツオブシムシが大量発生する原因には、いくかの要因が挙げられます。
具体的には、
2・成熟した幼虫は絶食に非常に強い
3・衣類や乾燥食品、ホコリなど様々なものをエサにできる
4・噛む力が非常に強く、ビニールの袋なども食い破ってしまう
以上です。
1番目の「成虫になってすぐに卵を産む」とは、ヒメマルカツオブシムシは成虫化してから10日以内に、一生で産めるうちの80%の卵を産むという性質があることを指しています。
この性質があるため、家の中でヒメマルカツオブシムシを見かけても、すでに産卵を終えている可能性が高いのです。
また、卵は1匹が30~50個ほどを産むので、単純計算で「成虫の数x30~50匹」の幼虫が生まれることになります。
これに加え、「成熟した幼虫は絶食に非常に強い」という性質も問題です。
ヒメマルカツオブシムシの幼虫は、6~12ヶ月間と非常に長期に渡って飢餓状態でも生存可能なやっかいな害虫です。
そのため、幼虫はエサが食べられないような状態になってもしぶとく生き残り、成虫になって卵を産む確率を上げてしまいます。
例えば、駆除作業などにより一度いなくなったと思ったヒメマルカツオブシムシが再び発生した場合は、タンスの裏などに潜んでいた幼虫が成長し、再び繁殖した可能性が考えられます。
3番目の「衣類や乾燥食品、ホコリなど様々なものをエサにできる」はそのままですね。
ヒメマルカツオブシムシの幼虫は、動物性・植物性の繊維両方食べることができるので、タンスやクローゼットの中にある衣類はすべてエサとなってしまいます。
また、カツオブシムシの幼虫はその名前の通り、鰹節(かつおぶし)が大好物です。
もちろん、鰹節以外の乾燥食品も好み、エサとして食べることができます。
さらに、最後の「噛む力が非常に強く、ビニールの袋なども食い破ってしまう」とあるように、ヒメマルカツオブシムシは噛む力がとても強い害虫です。
ビニールなどに包装されている食品でも、噛み破って中へ侵入することがあるので注意が必要です。
食品が完全な密封状態であっても、場合によっては食害が発生することがあるわけですね。
ヒメマルカツオブシムシが大量発生した時の駆除方法とは?
ヒメマルカツオブシムシが大量発生した場合は、「殺虫剤の使用」と「高熱処理」での対処が効果的です。
「殺虫剤の使用」はそのままですね。
くん煙剤などのように、ヒメマルカツオブシムシが発生している部屋全体に駆除効果が発揮されるタイプの殺虫剤がおすすめです。
また、タンスやクローゼットの中の掃除も忘れずに行っておきましょう。
目の前にいるヒメマルカツオブシムシに対しては、スプレータイプの殺虫剤が有効ですね。
次に「高熱処理」ですが、これはヒメマルカツオブシムシの幼虫が65℃以上の高熱に耐えられないことを利用した駆除方法です。
ヒメマルカツオブシムシが衣類などに付着している場合は、まずアイロンを使用しましょう。
スチームアイロンでも問題ありません。
布団のような大型のものであれば、コインランドリーの高熱乾燥機を使う方法がおすすめです。
コインランドリーの乾燥機は約80℃の高温で回転しながら乾燥させるため、ヒメマルカツオブシムシに対して高い駆除効果が期待できます。
注意点としては、乾燥機にかけても大丈夫な素材かどうかを確認してから、乾燥機を利用するようにしましょう。
バルサン 火をつかわない 水タイプ くん煙剤 12.5g × 3個 (6~8畳・10~13㎡ 用 × 3個) 家中のいやーな虫をまるごと殺虫 ・スミズミまでよく効く
ヒメマルカツオブシムシに関するその他の情報
ヒメマルカツオブシムシが大量発生する原因とは?駆除方法も紹介
ヒメマルカツオブシムシが布団にいる時の駆除方法とは?布団乾燥機で駆除できる?
ヒメマルカツオブシムシの発生原因とは?どこから現れる?対策方法は?
まとめ
ヒメマルカツオブシムシが大量発生すると本当に最悪ですよね。
そのような状態を解決するために、この記事がお役に立てれば幸いです。