つい癖で「指の関節をポキポキと鳴らしてしまう」ことがあります。
この指の関節を鳴らすという行為ですが、何故音が鳴るのか原因がよくわかりませんよね。
また、指の関節の音を鳴らす癖は身体に悪いのか気になります。
そこで今回の記事では、
- 指の関節から音が鳴る原因とは?
- 指の関節の音を鳴らす癖は身体に悪い?
これらのことをお伝えさせていただきます。
指の関節から音が鳴る原因とは?
結論から言えば、指の関節から音が鳴る原因は「関節の関節腔が瞬間的に離開するから」だとされています。
これはどう言うことかというと、人間の手指の関節は滑動性の良い軟骨で被覆されており、それをさらに滑膜と関節包が袋状に包んでいます。
そして、滑膜は関節の軟骨がスムーズに移動するために、骨液と呼ばれる液体を分泌しています。
これらの機能があるため、人間の関節は繊細な動作が可能になっているわけですね。
しかし、長時間椅子に座って動かないなどの要因により関節を動かさずにいると、筋肉・腱・靭帯の張力によって二つの骨の間にみられる狭い腔所、いわゆる「関節腔」と呼ばれる部分が詰まって狭くなります。
こうなると、この部分の滑液量が減るので関節面の滑動性が低下することになります。
その状態のまま、関節を強制的に動かそうとすると、狭くなった関節腔が瞬間的に離開(セパレーション)する際、関節腔内に強い陰圧が生じて関節液に溶け込んでいる気体が蒸散することで気泡を形成します。
この関節腔が瞬間的に離開する時に、我々がよく耳にする関節のポキポキ音が発生するわけです。
ちなみに、関節のポキポキ音は気泡がつぶれる際に発生するとする説もありましたが、最近の研究では否定されています。
指の関節の音を鳴らす癖は身体に悪い?
結論から言えば、指の関節の音を鳴らす癖は身体に悪い可能性があります。
ただ、関節などへの悪影響は個人差があったりするため断言ができないのです。
例えば、頻繁に指の関節の音を鳴らす行為は、靭帯・軟骨・骨に強い力をかけ続けることに繋がるので、骨や軟骨の損傷・変形を招く可能性もないわけではありません。
しかし、アメリカで左手を一日2回以上ポキポキならし続け、右手は鳴らさないということを50年に渡り続けた人がいます。
上記の理屈で言えば、指の関節への悪影響が懸念されるところですが、この人の場合は、関節が炎症することもなく外見も左右差はなかったとのことです。
とは言え、骨などが変形するリスクが完全にゼロになるわけでもないので、日常的に鳴らす癖はなくした方が良いでしょう。
ちなみに、指以外では首の関節を鳴らす癖がある方がいるかと思います。
首の関節をポキポキと鳴らすことは危険が伴うことに注意をしてください。
というのも、頸椎は中央に脊柱管といって脊髄を保護しているスペースがあり、音を鳴らそうと首を大きく動かした際に脊髄を損傷する危険があるからです。
その他にも、椎骨動脈の内膜損傷を起こして解離性動脈瘤や血栓による脳梗塞を引き起こすリスクがあります。
そのため、首の関節を鳴らす癖がある方は、早期に癖を無くすることをおすすめします。
また、ゆっくり首を回す体操などで自然に鳴るのは安全です。
逆に、首の関節を故意に鳴らすために力を入れると、上記のような危険が生じることがあるので注意をしましょう。
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まとめ
指の関節の音を鳴らす癖がついていると、何らかの問題が生じる可能性があります。
そういった事態を予防するために、この記事がお役に立てれば幸いです。