「アブラムシ」は植物に害を与える害虫ですが、植物の病気にも関わるという話を聞くことがあります。
また、それが本当ならアブラムシによる病気の症状などを知っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- アブラムシは病気を媒介する?
- アブラムシによる病気の症状とは?
これらの情報をまとめてみました。
アブラムシは病気を媒介する?
結論から言えば、アブラムシは植物の病気を媒介する害虫になります。
アブラムシは植物の汁を吸って生きているのですが、これが原因で複数の植物に病気が広がってしまう危険があります。
例えば、まずアブラムシが病気の植物の汁を吸うと、病原となるウイルスをアブラムシが体内に取り込み、そこから他の健康な植物に移動して吸汁することで、病気を伝播させてしまうわけですね。
この時、伝播する病気にはウイルス病やモザイク病などが挙げられ、もしも、病斑が出た葉にアブラムシが付いていたら、速やかに葉を切り取ってアブラムシ共々処分するようにしましょう。
もちろん、雑草を定期的に刈り取ったり、植物の風通しや日当たりをよくするなどの方法も、アブラムシによる病気の拡大防止に効果的です。
あるいは、すでにアブラムシが大量発生してしまっている場合は、薬剤による一掃を考えた方が良いかと思います。
アブラムシによる病気の症状とは?
アブラムシによって発生する植物の病気としては、ウイルス・モザイク病が挙げられます。
ウイルスを病原菌とし、植物に対して様々な症状を引き起こす危険な病気です。
具体的な症状としては、
萎縮病……葉、茎が成長せずに萎縮してしまう
葉巻病……葉が巻いて委縮する
輪紋病……黄色や黄緑色の輪紋が現れる
モザイク病……葉に濃淡のモザイク状(まだら模様)の病斑が現れる
以上です。
降雨量が減る年だと、9月から11月頃に発生しやすい傾向があります。
また、こういった病気の症状が現れる可能性がある野菜としては、以下のようなものが挙げられます。
2・オクラ
3・カブ
4・サトイモ
5・シシトウ、唐辛子
6・ジャガイモ
7・タマネギ
8・ニラ、ネギ
9・ニンニク
10・ピーマン、パプリカ
11・ブロッコリー
12・レタス
以上です。
こういった野菜を育成している場合は、アブラムシによる病気の発生に注意をしておいた方が良いでしょう。
アブラムシは非常に多くの種類がいて、種類ごとにとりつく植物も違いますが、上記にある植物にはおおよそついてしまうと考えて良いかと思います。
ちなみに、筆者はネギやシシトウ、唐辛子を育てていますが、これらにアブラムシがついたことを確認しています。
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アブラムシに関するその他の情報
アブラムシが野菜についている時の落とし方とは?食べるとどうなる?
まとめ
アブラムシは植物に対して病気を伝播する可能性がある厄介な害虫です。
早期に予防・対策を施して、大切な植物を守るようにしたいですね。