アブラムシを食べる虫とは?対策方法は? | ごろん小路。

アブラムシを食べる虫とは?対策方法は?

「アブラムシ」は家庭菜園やガーデニングの天敵となる害虫です。

そんなアブラムシですが、アブラムシを食べる昆虫がいることをご存知でしょうか?

アブラムシをたくさん食べてくれる虫がいるのであれば、歓迎したいですよね。

そこで今回の記事では、

  • アブラムシを食べる虫とは?
  • アブラムシの対策方法とは?

これらの情報をまとめてみました。

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アブラムシを食べる虫とは?

1・てんとう虫
てんとう虫は、アブラムシをエサとして食べる昆虫として有名ですね。

てんとう虫の幼虫・成虫ともに、アブラムシをエサとして食べるため、駆除効果は非常に高いと言えるでしょう。

てんとう虫の食事量はどれくらいかというと、幼虫の時代はアブラムシを1日に20匹、成虫になると1日に100匹以上のアブラムシを食べるとされています。

そのため、この自然界の性質(天敵)を利用した駆除方法は「バンカー法」と呼ばれ、実際の農業の現場でも利用されています。

例えば、品種改良などによって生まれた飛ばないナミテントウが、植物についているアブラムシ駆除に利用されることがあります。

また、ナミテントウは、インターネットなどで購入が可能です。


しかし、すべてのてんとう虫がアブラムシを食べてくれるわけではありません。

てんとう虫の中には草食性のものもいるため、植物に対して害を与える害虫としてのてんとう虫も存在するわけです。

例えば、植物に害を与えるてんとう虫では、ニジュウヤホシテントウ(別名テントウムシダマシ)が該当します。


2・ヒラタアブの幼虫
ヒラタアブの成虫は、お腹の部分が黄色と黒の縞模様でハチのような特徴を持つアブの仲間です。

このヒラタアブの幼虫が、アブラムシをエサとして成長する天敵になるわけですね。

ヒラタアブの幼虫は1日に30匹ほどのアブラムシを食べるとされているため、てんとう虫と並んで駆除効果が高いと言えます。

また、ヒラタアブの成虫は花粉や花の蜜を食べるため、人は襲わない大人しい昆虫なので、植物のためにも放置してあげましょう。


3・寄生バチ類
寄生バチの中には、アブラムシの身体に卵を産み付けるものがいます。

産み付けられた卵はアブラムシの体内で孵化し、ブラムシの養分を吸い取って成長して、最後には宿主であるアブラムシを殺してしまいます。

そのため、寄生バチ類がアブラムシの天敵として駆除を行ってくれます。

寄生バチの種類によっては、生涯300~500個ほどの卵をアブラムシに産み付けるので、アブラムシの防除としてはとても効果が高いと言えるでしょう。

ちなみに、アブラムシに卵を産み付ける寄生バチの種類としては、「コレマンアブラバチ」や「ギフアブラバチ」が挙げられます。


4・ヒメハナカメムシ
ヒメハナカメムシは、植物に付いたアブラムシを食べてくれる益虫です。

アブラムシ以外にも、アザミウマやダニなどの害虫を捕食してくれるため、非常にありがたい昆虫ですね。

また、ヒメハナカメムシも、ナミテントウなどと同様に生物農薬としてインターネットなどで販売されています。

農薬以外の駆除手段としては、入手が簡単な部類なので、それも良い点だと言えるでしょう。

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アブラムシの対策方法とは?

1・薬剤を使用する
アブラムシ対策としてまず挙げられるのが、予防効果のある薬剤を使用することです。

アブラムシは繁殖力が高いため、長期間効果が続く「浸透移行性」といわれる殺虫剤が便利です。

ただ、植物の種類や成長の過程によって使える薬剤が異なる可能性があるので、薬剤を使う前に、必ず使用方法などの確認するようにしてください。

注意点としては、薬剤の使用は、前章にあるようなアブラムシの天敵となる益虫を殺してしまう可能性があることです。

薬剤を使用した結果的、アブラムシの被害が増えてしまっては本末転倒ですからね。


2・防虫ネットで植物を囲う
管理している植物の規模が小さいものであれば、防虫ネットで植物を囲うことが効果的です。

防虫ネットに寄ってアブラムシの成虫が植物に取り付くことを予防することで、卵を産みつかせず、大量発生を防ぐことができるわけですね。

葉物野菜など、アブラムシによる被害が拡大しやすい植物におすすめです。


3・黄色い色を利用する
アブラムシは黄色に集まるという習性があります。

この習性を利用することで、アブラムシが植物に取り付くことを予防する方法になります。

例えば、植物がある場所の近くに黄色いテープを吊り下げておいたり、市販の黄色い虫捕りシートを設置するなどですね。

ただ、この方法は定期的にテープや虫捕りシートを交換するなどの手間が発生することに注意をしてください。


4・風通しを良くする
植物が密集するなどして風通しが悪くなると、アブラムシが発生しやすくなってしまいます。

そこで、管理している植物がプランターなどの場合、植物同士の間隔を空けることでアブラムシ対策とすることができます。

植物と植物の間隔が狭かったり、株や葉が密集していたりすると、アブラムシが次々と別の植物へ移動して繁殖してしまいますからね。

また、剪定によって混みあった枝をなくして風通しを良くする方法も効果的です。

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まとめ

アブラムシを食べる虫には、てんとう虫やヒラタアブの幼虫などがいます。

こういったアブラムシの天敵と仲良くすることで、アブラムシ対策にしたいですね。

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