「アブラムシ」は野菜や新芽、つぼみなどについて植物の汁を吸う害虫です。
そんな厄介者のアブラムシですが、どこから来るのかよくわかりませんよね。
また、アブラムシの効果的な駆除方法も知っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- アブラムシはどこから来るのか?
- アブラムシ駆除でおすすめの方法はこれ!
これらの情報をまとめてみました。
アブラムシはどこから来るのか?
アブラムシは寒い冬の時期は卵のまま越冬し、暖かくなる春になると孵化して活動を始めます。
そして、成長した成虫が植物に飛来し、そこからさらに繁殖してその数を増やしていくわけですね。
アブラムシの卵は、アブラムシがくっついている植物に直接植え付ける形で産卵していきます。
そのため、ある程度のアブラムシが植物にやってくると、そこから凄まじい速度でその数を増やしてしまいます。
ちなみに、アブラムシはアミノ酸成分を好む習性があります。
このアミノ酸成分は、植物の茎・葉の成長を助ける窒素分から生成されるため、窒素分の多い肥料を植物に与えると、アミノ酸が過剰に作られてしまい、そこへアブラムシが引き寄せらるという悪循環が発生することがあります。
また、植物同士の株間が狭く、風通しが悪い密植状態のところもアブラムシが発生しやいと言えます。
植物と植物の間隔が狭かったり、株や葉が密集していたりすると、アブラムシが次々と別の植物へ移動してしまうからですね。
アブラムシの成虫は空を飛べるので、移動距離が狭い場所に植物が密集していると、簡単に繁殖してしまいます。
それ以外では、アブラムシは植物の若葉・新芽・つぼみなどによくつきます。
アブラムシ駆除でおすすめの方法はこれ!
1・流水で押し流す
シャワー状の流水で、植物についているアブラムシを押し流すことで取り除くことができます。
この方法はアブラムシを直接駆除するわけではありませんが、差し当たってすぐに植物を守ることができる方法になります。
また、ガムテープなどを使うことでアブラムシを駆除する方法もありますが、こちらは粘着力が強いと植物にダメージを与える可能性があることに注意をしてください。
もちろん、管理している植物の規模が大きいと、テープを使う駆除方法は負担が大きいので、別の駆除方法を試みた方が良いでしょう。
2・牛乳スプレーを使う
アブラムシに牛乳を吹きつけ、牛乳の膜で窒息させて駆除する方法です。
やり方は簡単で、まず水で薄めた牛乳を霧吹きなどに入れて、アブラムシにスプレーしていきます。
次に、スプレーを噴霧した植物を、日当たりや風通しの良いところに数時間おいて乾燥させます。
アブラムシが窒息死したところで、水をまいて牛乳をしっかり洗い流せば駆除完了です。
注意点としては、植物についている牛乳をしっかりと洗い流すことです。
牛乳の洗い残しがあると、悪臭や腐敗、雑菌の繁殖などの原因となるため、植物に害を与えてしまうからですね。
3・石鹸水スプレーを使う
上記の牛乳の代わりに、石鹸水を使うことでもアブラムシを駆除することができます。
その際は、植物への影響を考えて、石鹸は無香料・無着色の添加物が入っていないものを使うことをおすすめします。
アブラムシに対してスプレーした後は、牛乳の時と同様に水で洗い流すようにしてください。
4・籾殻くん炭を畑に散布する
アブラムシに対して直接スプレーを噴霧してまわるのが負担であるという場合は、籾殻くん炭を畑に散布する方法があります。
籾殻くん炭とは、もみがらを炭化したもので、籾殻くん炭の発する独特の臭いがアブラムシ避けとして機能します。
植物がある土の上に薄くまくことで、臭いによるアブラムシ忌避効果が期待できるというわけですね。
また、ハウス栽培の場合は、野菜の株と株の間に間隔をあけてまくことで効果を発揮します。
5・殺虫剤を使う
アブラムシがあまりにも大量発生している場合は、市販されている殺虫剤を使っての駆除がおすすめです。
牛乳スプレーなどは、大量発生しているアブラムシを駆除するには労力がかかりすぎるからですね。
また、殺虫剤にはスプレータイプや顆粒タイプ、希釈して使用するタイプなどがあります。
自分が管理している植物の状況などに応じて、殺虫剤の種類を変えると効率的に駆除作業を行うことができるでしょう。
住友化学園芸 園芸用キンチョールE 420ml [3方向噴射]
アブラムシに関するその他の情報
アブラムシが野菜についている時の落とし方とは?食べるとどうなる?
まとめ
アブラムシは植物に病気をもたらす害虫です。
大切に育てている植物を守るために、この記事がお役に立てれば幸いです。