「クラゲ」が陸に打ち上げられている姿を見ることがあります。
この状態のクラゲは動かないのか、気になりますよね。
また、クラゲには綺麗な姿をしたものが多いため、ついつい触ってみたくなる人もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回の記事では、
- クラゲが陸に打ち上げられるとどうなる?
- 陸に打ち上げられたクラゲは触ると危ない!?
これらの情報をまとめてみました。
クラゲが陸に打ち上げられるとどうなる?
結論から言えば、クラゲが陸に打ち上げられるとまったく動けなくなります。
クラゲは普段だと水の流れに任せて水中を漂っていますが、方向転換が必要な時だけ「かさ」の部分を拡張・収縮させることによって移動します。
移動するとは言いますが、この時の移動速度はとてもゆっくりとしたものであり、魚のように機敏には動くことはできません。
もちろん、クラゲのこの移動方法は「クラゲが海の中にいる」ことが前提となっているため、陸地に打ち上げられると実行不可能となります。
そのため、クラゲは水がない陸地に打ち上げられてしまうと、そのまま身動きが取れなくなってしまうわけですね。
また、クラゲが陸に打ち上げられてしまう理由ですが、これは波に運ばれたからです。
上記の通り、クラゲの移動能力は非常に低いので、波によって陸地側へ運ばれてしまうと自力で海側へ戻ることが非常に難しいからです。
さらに、ミズクラゲなどの種類のクラゲはどこにでもいるというくらい数が多いので、波に攫われる可能性が高い種類のクラゲとも言えます。
ちなみに、クラゲの特徴の1つである長い触手はとても細くて繊細なので、陸に打ち上げられる過程で簡単に取れてしまいます。
陸に打ち上げられているクラゲに長い触手がないのは、砂に擦られるなどしてちぎれてなくなっているわけですね。
陸に打ち上げられたクラゲは触ると危ない!?
結論から言えば、陸に打ち上げられたクラゲを触ることは危険です。
前章にあるように、陸に打ち上げられたクラゲは自発的に移動することはありませんが、触手などにある毒針はまだ生きている可能性が高いからです。
カツオノエボシやアンドンクラゲなど、毒針で指すクラゲとして有名なものは陸に打ち上げられていても非常に危険です。
毒性の強いクラゲの触手に触れると、その部分がミミズ状に腫れ、酷い場合には水ぶくれになることもあります。
また、人によってはアレルギー反応を起こすこともあり、死亡例も報告されているほど危険な存在であるわけです。
そのため、陸に打ち上げられているクラゲを見つけたとしても、素手でつかんだり、足が触れるようなことがないように注意をしてください。
クラゲに関するその他の情報
クラゲに刺されたらどんな症状が現れる?応急措置のやり方とは?
まとめ
クラゲが陸に打ち上げられると身動きが取れない状態となります。
しかし、毒針は健在である可能性が高いため、その状態のクラゲを迂闊に触るのは非常に危険です。
場合によっては命の危険が生じることも考えられるため、距離をおくようにしましょう。