インフルエンザの予防接種を受けるかどうか、妊婦の方は判断が難しいと考える方が多いのではないでしょうか?
自分自身の体調などもあるでしょうし、胎児に悪影響がないか心配だと思います。
とは言え、インフルエンザに罹患すると高熱などの症状が1週間くらいは続くため、母親はもちろんお腹の中の赤ちゃんへの影響が懸念されます。
赤ちゃんを守るためにも、しっかりとした対策と知識が必要です。
そこで今回の記事では、
- インフルエンザの予防接種を妊婦は受けるべきか?
- インフルエンザの予防接種における妊婦への防腐剤の影響について
- インフルエンザの予防接種を妊婦はいつすべき?
これらのことについて書いてみました。
是非、参考にしてください。
インフルエンザの予防接種を妊婦は受けるべきか?
妊婦の方は、妊娠していない状態よりも免疫力が落ちています。
人によっては、膣炎や膀胱炎などの症状が出ている方もいらっしゃるかと思います。
そのため、いつもよりインフルエンザなどに罹患する可能性が上がっていることは間違いありません。
特に、インフルエンザは高熱などの症状が1週間ほど続くため、胎児への影響が懸念されます。
あらかじめインフルエンザの予防接種を受けることにより、インフルエンザに罹患しても高熱などの症状を軽く、症状が治まるまでの期間を早くすることが期待できます。
また、予防接種による副作用なども、胎児へ悪影響を与える可能性は低いとされています。
こういったことを考えるに、インフルエンザの症状を重篤化させず抑えるメリットの方が副作用などのデメリットよりも大きいと筆者は判断します。
ただし、インフルエンザの予防接種を妊婦の方が受ける場合、注意していただきたいことがあります。
まず、インフルエンザの予防接種は妊娠初期の段階では受けない方が良いです。
インフルエンザワクチンは、妊娠初期を含め妊婦や胎児に悪影響は無いとされていますが、流産の可能性が高い妊娠初期に予防接種をすることは避けた方が無難です。
具体的には13~16週までは避ける傾向にあり、予防接種を受けたい場合はお医者さんとしっかりと相談をすべきです。
次に、妊婦の方の体質の変化が激しい場合やすでにアレルギーがあることがわかっている場合です。
インフルエンザワクチンには、製造過程で鶏の卵が使われており、卵アレルギーの方が予防接種を受けることは危険です。
また、体質の変化が激しい方だと、自覚症状がないまま卵などにアレルギー反応を起こすようになっていることもあります。
インフルエンザの予防接種を受ける前に、お医者さんとしっかり相談をしておくようにしましょう。
インフルエンザの予防接種における妊婦への防腐剤の影響について
「インフルエンザワクチンには防腐剤が使用されており、胎児への影響が心配……」ということを耳にした方がいらっしゃるのではないでしょうか?
インフルエンザワクチンには「チメロサール」という、水銀由来の防腐剤が使われていることがあります。
具体的に言いますと、インフルエンザワクチン開封後に細菌の繁殖を防止するために使用されています。
おそらく水銀という単語から、「妊婦や胎児に悪影響があるのでは?」と懸念する方が多いのだと思います。
しかし、この防腐剤による副作用により、妊婦の方が重篤な状態に陥ったということは今のところ無いと言われています。
そもそも、防腐剤に使われているチメロサールは微量であり、すぐに体外へ排出されます。
水銀の危険性を考えるなら、魚などからの摂取の方がよほど量が多いため危険だと筆者は思います。
インフルエンザの予防接種を妊婦はいつすべき?
妊婦の方は、妊娠初期やアレルギーがある場合を除き、通常と同じようにインフルエンザの予防接種を受けることが出来ます。
インフルエンザが流行するのは毎年12月上旬頃であるため、この時期よりも前に予防接種を受けることが望ましいです。
ただし、予防接種を受けた直後は予防効果が発揮されません。
インフルエンザウイルスを撃退する免疫が作られるには1~2週間の時間が必要であるため、この時間を加味した上で予防接種を受ける時期を調整する必要があります。
具体的に言いますと、10月中旬から11月上旬までの間に予防接種を受けると良いでしょう。
インフルエンザの予防接種は各病院によって違いがあるかと思いますが、毎年10月1日より始まっています。
あらかじめ予約をしておき、スムーズに予防接種を受けられるようにしておきましょう。
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まとめ
インフルエンザは症状が激しく、高熱などが長く続くため胎児への影響が心配されます。
予防接種を受けることが出来る方は、この機会に受けることを検討しても良いのではないでしょうか?
その判断材料として、この記事がお役に立てれば幸いです。