「サル痘」と呼ばれる病気が日本国内で確認されたという話を聞くことがあるかと思います。
しかし、サル痘とはどんな病気なのかよくわからず、不安になってしまいますよね。
また、サル痘が人から人に移るかなども知っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- サル痘の感染経路で人から人に移る場合とは?
- サル痘とはどんな病気なのか?
- サル痘の治療方法とは?
これらの情報をまとめてみました。
サル痘の感染経路で人から人に移る場合とは?
サル痘に感染している人間から、さらに別の人間へ感染する感染経路は複数のものが挙げられます。
具体的には、
2・サル痘に感染している人間の飛まつに長時間さらされる
3・感染者が使用したタオルや寝具などに手で触れる
4・サル痘の症状の1つである水疱(すいほう)などに接触する
5・サル痘に感染した人間との性的接触
以上です。
このように、感染者と接触したり、感染者が触ったものを別の人間が触ることで、サル痘が感染拡大をしていくことが考えられます。
また、人間から人間に感染するパターン以外にも、動物から人間へ感染するという可能性もあります。
例えば、ウイルスを保有しているリス・ネズミ(げっ歯類)・感染したサルといった動物の血液や体液に触れることで、人間にサル痘が感染することがあります。
動物からの感染が広がった事件としては、アフリカからアメリカ合衆国に輸入されたペットのげっ歯類がサル痘に感染しており、ペット業者が同じくペットとして販売していたプレーリードッグに感染が拡大した事件があります。
これはその後、プレーリードッグを飼育した飼い主などが感染した結果、同国の広範囲の州でサル痘の患者が発生するという被害が発生しています。
サル痘とはどんな病気なのか?
「サル痘」とは、サル痘ウイルスによる感染症のことを指しています。
かつて実験動物として採集されたサルの一部が感染し発症していたことが最初の発見契機であったため、「サル痘」と呼ばれています。
前章にあるように、ウイルスを保有している動物から人間に感染することや、人間の感染者から別の人間に感染することもある病気です。
また、サル痘の症状としては、発熱や発疹・激しい頭痛・悪寒・筋肉痛・局所リンパ節腫大などが挙げられます。
これらの症状は、サル痘潜伏期間である5~21日(平均では12日間)後に強く現れます。
そして、サル痘の特徴として、発症から1~3日後には水疱(みずぶくれ)が顔に現れ、その後は全身へと症状が広がっていくことが挙げられます。
この水疱は、顔以外では特に手のひらや足の裏にできやすく、口の粘膜や眼、生殖器にも出現します。
症状だけ取り上げると天然痘と症状がそっくりですが、天然痘に関しては1980年に地球上からの根絶が宣言されているので、誤認されることはないでしょう。
サル痘の治療方法とは?
基本的にサル痘に対しては特異的な治療方法は存在せず、今現れている症状に応じた治療方法を施すことになります。
天然痘ワクチンが治療や予防に有効であることが示唆されていますが、日本では1976年以降、天然痘ワクチンの接種は行われていません。
ちなみに、サル痘の多くは軽症で終わります。
個人差はあるかと思いますが、「約2~4週間で自然治癒」します。
ただ、感染者が小さな子どもであったり、患者の健康状態などによっては重篤化することがあり、皮膚の二次感染・気管支肺炎・敗血症・脳炎・角膜炎などの危険な合併症を起こすことが懸念されます。
ですので、症状が軽度の内に、素早く対処することで重篤化を防ぐことへと繋がります。
サル痘に関するその他の情報
サル痘の感染経路で人から人に移る?どんな病気?治療方法とは?
まとめ
サル痘はウイルスを保有している動物や人間から、別の人間へ感染する可能性がある病気です。
もしも、サル痘に感染した可能性が考えられる場合は、すぐに病院を受診するようにしましょう。