テレビやインターネットで「サル痘」と呼ばれる病気について見聞きすることがあります。
しかし、サル痘がどんな病気なのかわからないと不安になってしまいますよね。
症状や人にうつるのかなどが気になるかと思います。
そこで今回の記事では、
- サル痘とはどんな病気?
- サル痘の症状とは?
- サル痘はうつるのか?
これらの情報をまとめてみました。
サル痘とはどんな病気?
「サル痘」とは、サル痘ウイルスによる感染症のことを指しています。
かつて実験動物として採集されたサルの一部が感染し発症していたことが最初の発見契機であったため、「サル痘」と呼ばれています。
しかし、実際にはリスやネズミ(げっ歯類)などが本来のウイルス保有動物です。
そして、それらの保有動物から直接人間に、あるいは保有動物からサルを介して人間に感染することがあります。
また、サル痘の一般的な感染経路としては、ウイルスを保有しているリス・ネズミ(げっ歯類)・感染したサルといった動物の血液や体液に触れることで人間に感染します。
あるいは、それらの動物の肉を調理して食べる際、加熱処理が十分でない場合にも感染するおそれがあります。
例えば、アフリカからアメリカ合衆国に輸入されたペットのげっ歯類がサル痘に感染しており、ペット業者が同じくペットとして販売していたプレーリードッグに感染が拡大した事件があります。
これはその後、プレーリードッグを飼育した飼い主などが感染した結果、同国の広範囲の州でサル痘の患者が発生するという被害が発生しています。
サル痘の症状とは?
サル痘の症状としては、発熱や発疹・激しい頭痛・悪寒・筋肉痛・局所リンパ節腫大などが挙げられます。
これらの症状はサル痘潜伏期間である5~21日(平均では12日間)後に強く現れます。
また、サル痘の発症から1~3日後には水疱(すいほう)が顔に現れ、その後は全身へと症状が広がっていくことが特徴的です。
この水疱は、顔以外では特に手のひらや足の裏にできやすく、口の粘膜や眼、生殖器にも出現します。
症状だけ取り上げると天然痘と症状がそっくりですが、天然痘に関しては1980年に地球上からの根絶が宣言されているので、誤認されることはないでしょう。
サル痘はうつるのか?
結論から言えば、サル痘は人から人へ感染する可能性があります。
前章にもあるように、感染している動物の血液や体液に触れることで感染が広がっていくので、患者と近くで対面していたり、長時間の飛まつにさらされたり、患者が使用した寝具などに手で触れた場合などにより感染するおそれがあります。
もちろん、水疱(すいほう)などに接触することも同様に感染の危険がありますね。
また、サル痘は特異的な治療法はなく、発症している症状に応じた対症療法が中心となります。
そのため、万が一、サル痘に感染したことが懸念される場合はすぐに病院を受診してください。
サル痘に関するその他の情報
サル痘の感染経路で人から人に移る?どんな病気?治療方法とは?
まとめ
サル痘は人間から人間へ感染する可能性がある病気です。
そのため、早期の治療を行うために、感染が疑われる場合はすぐに病院を受診することをおすすめします。