「サル痘」が2022年5月にいくつかの国で複数の症例が確認され、さらに、2022年7月25日に日本国内においても初めての症例が報告されました。
しかし、サル痘の予防方法や致死率など、くわしい情報がわからない人は多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、
- サル痘の致死率とは?
- サル痘の予防方法とは?
- サル痘の初期症状はどんなものがあるのか?
これらの情報をまとめてみました。
サル痘の致死率とは?
一般的に、サル痘の致死率は「3~6%」だとされています。
エボラ出血熱や敗血症などと比べると格段に低いですが、それでもインフルエンザなどよりは高い数値となっています。
ただ、多くの場合サル痘の症状は軽症で終わり、症状が治まっていきます。
注意すべきなのは、基礎疾患がある人や小さな子どもがサル痘に感染した場合です。
こういった人がサル痘に罹患すると、通常よりも症状が重篤化しやすく、皮膚の二次感染・気管支肺炎・敗血症・脳炎・角膜炎などの危険な合併症を起こすことが懸念されます。
もちろん、致死率が高くなることは間違いないので、サル痘に感染したことが疑われる場合は、症状が軽度の内に、素早く医療機関を受診して対処することで重篤化を防ぐようにしましょう。
サル痘の予防方法とは?
サル痘の予防方法には、天然痘ワクチンによって高い発症予防効果があるとされています。
しかし、残念ながら日本では1976年以降、天然痘ワクチンの接種は行われていません。
また、欧州において特異的治療薬としてテコビリマットが承認されており、日本においても同薬を用いた特定臨床研究が実施されていますが、現在では国内で利用可能な薬事承認された治療薬は存在しません。
そのため、サル痘の現実的な予防方法としては、以下のようなものが挙げられます。
2・サル痘に感染している人間と近くで対面したり、飛まつに長時間さらされないようにする
3・感染者が使用したタオルや寝具などを触らない
4・サル痘の症状の1つである水疱(みずぶくれ)などに触らない
5・サル痘に感染した人間と性的接触をしない
以上です。
とにかく、サル痘ウイルスを保有している動物・人間に近寄らないようにして、ウイルスと接触する機会を減らすことが対処方法となります。
サル痘の初期症状はどんなものがあるのか?
サル痘の初期症状としては、以下のようなものが挙げられます。
2・頭痛
3・リンパ節腫脹
4・筋肉痛
以上です。
潜伏期間である5~21日以降は、まず上記のような症状が現れることになります。
その後、サル痘の特徴とも言える発疹や水疱(すいほう)が顔から始まり全身へと広がっていきます。
この発疹は平らで赤いぶつぶつから始まり、丸い水疱に変化し、内部が膿で満たされ、最終的にかさぶたになって剥がれ落ちていきます。
サル痘に関するその他の情報
サル痘の感染経路で人から人に移る?どんな病気?治療方法とは?
まとめ
サル痘の予防方法はワクチンなどが存在しないため、感染源に近寄らないことが大切です。
また、サル痘は人間から人間へと感染して広がっていくため、サル痘の症状らしきものが現れた場合は、すぐに病院を受診するようにしましょう。