「雪虫」は冬の訪れを告げる風物詩の1つです。
しかし、この雪虫が大量発生して困ることがあります。
視界を防ぐほどの数が空をとぶこともあるため、雪虫大量発生の原因や駆除方法を知っておきたいですよね。
そこで今回の記事では、
- 雪虫が大量発生する原因とは?
- 雪虫の駆除方法とは?
これらの情報をまとめてみました。
雪虫が大量発生する原因とは?
雪虫が大量発生する原因には、いくつかの条件が必要になります。
これらの条件が複数満たされることで、雪虫が大量発生するようになるわけです。
具体的な条件としては、以下のようなものが挙げられます。
2・10月中旬~下旬の間に、秋晴れのような安定した天気の日が1週間以上続く
3・上記の期間に入る前に、雨の日が続く
4・トドマツやヤチダモの木が多く植生している
以上です。
これらの条件が揃うと、雪虫が大量発生する可能性が大きく高まります。
まず1番目の「その年の春から秋にかけて、暑い日が続く」ですが、これは雪虫の繁殖活動に関係があります。
雪虫はアブラムシの仲間なのですが、アブラムシは春から秋にかけて生殖活動を繰り返すという特徴があります。
このため、この季節の気温が高いと雪虫の世代数が増え、個体数も爆発的に増加します。
気温が高いと雪虫の成長が速く進み、1世代にかかる時間が短くなるからですね。
次に「10月中旬~下旬の間に、秋晴れのような安定した天気の日が1週間以上続く」ですが、これは雪虫が空を飛ぶための条件になります。
雪虫は身体が非常に小さく脆い昆虫であり、空を飛ぶ力も大したことがないため、雪虫が空を飛ぶには秋晴れのような安定した気候が必要になるわけです。
そのため、微風かつ好天候が続きやすい時期に雪虫が一斉に空を飛ぶということが起こり得ます。
3番目の「上記の期間に入る前に、雨の日が続く」というのも、雪虫たちが空を飛ぶタイミングが揃うという意味があり、結果的に空を飛ぶ雪虫の総数が増えることに繋がります。
最後の「トドマツやヤチダモの木が多く植生している」とは、雪虫の生態サイクルに関係があります。
まず、雪虫はヤチダモの樹の葉裏などに産卵された卵から孵化し、この時最初に生まれるのは基母となります。
4月から5月になるとワタムシの基母は産卵を行います。
全てがメスであり単為生殖型です。
この基母から生まれたメスたちは成長して蛹になり、成虫になります。
この時に成虫となった第2世代のワタムシたちは翅をもっているため、トドマツの樹へと移動していきます。
夏頃になると、この第2世代の雪虫が産卵を行います。
そして最後に、第3世代のワタムシが登場します。
この第3世代のワタムシが私たちが雪虫と呼ぶ形態のものとなります。
この第3世代のワタムシたちにはワタがついた成虫となり、再びヤチダモの木に飛んで産卵を行います。
上記の世代交代で雪虫の数が大量に増えていると、この段階で凄まじい大量発生になって空を飛ぶわけですね。
雪虫の駆除方法とは?
雪虫を駆除することそのものは非常に簡単です。
雪虫自体が大して強くない昆虫ということもあり、手で叩くだけで駆除することが可能です。
ただ、問題は雪虫が大量発生している状況下での駆除でしょう。
この場合は手で叩き潰すことではとても駆除しきれません。
そのため、雪虫が大量発生している場合は、殺虫剤や農薬を使うことをおすすめします。
雪虫はアブラムシの仲間なので、アブラムシを駆除可能な殺虫剤や農薬であれば駆除が可能です。
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まとめ
雪虫が大量発生すると本当に大変ですよね。
そのため、雪虫が大量発生しそうな年は、殺虫剤などを準備して備えておきたいところです。