寒い時期になるとふわふわと白いものが飛んでいることがあります。
「雪虫」ですね。
そんな雪虫ですが、どのような虫なのかよくわからないかと思います。
また、雪虫には害があるのかやいつまで飛ぶのかも気になりますよね。
そこで今回の記事では、
- 雪虫とはどんな虫?
- 雪虫は害をもたらすのか?
- 雪虫はいつまで飛ぶ?
これらの情報をまとめてみました。
雪虫とはどんな虫?
「雪虫」には種類があり、体長約5mmの「トドノネオオワタムシ」と、体長約2mmの「ケヤキフシアブラムシ」が該当します。
いずれもアブラムシの一種で、身体に白い分泌物をつけて群れて大量に飛び、雪が舞うように見えるため雪虫と呼ばれます。
あるいは、「ワタムシ」とも呼ばれます。
北海道では、雪虫が初雪の直前の時期に飛び始めるため、「冬の訪れを告げる虫」として多くの人に知られています。
実際、北海道では雪虫が見られるようになってから、1週間から10日ほどで初雪が降ることが多い傾向にあります。
雪虫は東北や北関東の山間部などといった寒冷地に生息しますが、北海道では人間が生活している市街地でも雪虫が空を飛ぶ姿を見ることができます。
また、夏に暑い日が続くと雪虫の繁殖期間が長くなるため、異常な大量発生に繋がることがあります。
例えば、2019年の秋には数十年ぶりの雪虫大量発生となり、視界が遮られ、何も見えないような光景が市街地で生じました。
この大量発生は、平年の10万倍の数の雪虫が飛んだと言われていて、雪虫の死骸が地面に目に見えて積もるほどだったそうです。
雪虫は害をもたらすのか?
雪虫が大量発生した場合、様々な形で害をもたらします。
まず、前章にもあるように、雪虫が大量発生すると視界が遮られ、何も見えないような状態となることがあります。
歩行者はもちろん、自動車の窓に雪虫が大量に付着することで何も見えない状態となり、当然、交通事故の発生確率が上がることになります。
また、雪虫の死骸が野菜などに混入するすることで、カビが生えたり、腐るといった形で野菜を傷物にすることがあります。
雪虫の数によっては野菜の大量廃棄にも繋がる恐れがあります。
その他には、雪虫はアブラムシに属する虫であるため、アブラムシに対するアレルギーを持っている人の場合は、皮膚アレルギーの症状が現れるなどの被害を受ける可能性があります。
あるいは、吸い込んでしまった雪虫が器官に入ると、それが原因でアレルギー症状を引き起こすことがあります。
雪虫はいつまで飛ぶ?
雪虫が空を飛ぶのは「10月中旬~下旬の間」で、「無風でよく晴れた日」だとされています。
そして、前章にもあるように、夏に暑い日が続くと雪虫の繁殖期間が長くなるため、異常な大量発生に繋がることがあります。
また、この時期にある秋晴れが続く期間は「おおよそ1周間ほど」なので、雪虫が空を飛ぶ期間も1週間程度になることが多いです。
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まとめ
雪虫は少数が空を浮遊するだけなら綺麗なものですが、大量発生するととんでもないことになります。
アブラムシに対するアレルギーがある方は十分に注意をしておきたいですね。