気温が暖かくなってくるとブンブンと飛び回る虫の玉を見かけることがあります。
小さな虫がワチャワチャ集まって飛んで非常に鬱陶しいですよね。
これは蚊柱と呼ばれるもので、小さなユスリカが集まってできるものです。
しかし、この蚊柱は何故発生するのでしょうか?
そして、「毎回毎回同じ場所に発生している気がする……」と感じる方も多いかと思います。
蚊柱について何も知らないという人は珍しくないようですし、きちんとした知識を知っておきたいですね。
そこで今回の記事では、
- 蚊柱にはどんな意味があるのか?
- 蚊柱は何故同じ場所に発生するのか?
これらのことをお伝えさせていただきます。
ぜひ、参考にして下さい。
蚊柱にはどんな意味があるのか?
蚊柱とは、ユスリカと呼ばれる種類の蚊が大量に群れることで発生します。
その理由とはズバリ、交尾のためです。
蚊柱を形成するユスリカの割合は、雌が数匹のみいて他がオスである場合と、すべて雄であるといったように非常に偏っています。
ユスリカが繁殖するためには当然、雄と雌が出会う必要があるのですが、雄一匹だけでヒョロヒョロと飛んでも雌に出会える可能性は低いです。
また、ユスリカは羽音の周波数をコミュニケーションの手段として使っていることがわかっています。
雌は雄の羽音に引き寄せられる習性を持っていることから、たくさんの雄が集まり蚊柱を作った方が雌と交尾が出来る可能性が高くなります。
そのため、目に見えてわかるほどの蚊柱を作ることで、雌に気づいてもらうというわけです。
ユスリカの雌としても、大量の雄がいる方が交尾の成功率が上がるので、非常に理にかなっています。
つまり、蚊柱とはユスリカという昆虫のお見合い会場ということになります。
蚊柱は何故同じ場所に発生するのか?
家の周りに発生する蚊柱は同じ場所に発生することが多いです。
蚊柱が何故同じ場所に発生するのかというと、「水場」と「紫外線」の2つが影響しています。
まず「水場」ですが、ユスリカの幼虫は水の中で生活しています。
また、幼虫が成虫になった直後は水場の周辺が活動域ですし、交尾後に雌が産卵するのは当然水場になります。
そのため、生活圏と交尾の機会が多い水場は蚊柱が形成される可能性が非常に高いというわけですね。
さらに、この「水場」は側溝や庭のバケツなどといった、ちょっとしたものでも幼虫の育つ環境になりえます。
こうした「水場」は環境が大きく変化しない限り存在し続けるので、蚊柱も同じ場所に形成され続けることになります。
次に「紫外線」についてです。
ユスリカは照明などの紫外線に反応する習性をもっています。
そのため、玄関灯や電柱の照明、カーテンの隙間から漏れる部屋の明かりなどに誘引されます。
玄関近くや電信柱の照明近くで蚊柱が定期的に形成されるのはこれが原因です。
また、家の窓の近くに大量のユスリカの死骸がある場合も同様ですね。
蚊柱の対策方法について
発生した蚊柱の対策方法は難しいものではありません。
蚊柱に向かってスプレー式の殺虫剤を噴霧するだけで良いです。
ユスリカは蜂のように人間を攻撃する昆虫ではないので、そのまま退治することが出来ます。
ただ、殺虫剤を噴霧する時には風向きに注意しましょう。
風向きによっては、殺虫剤が自分にかかってしまうことがあります。
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まとめ
今回の記事では、蚊柱の意味などについてご紹介させていただきました。
この記事があなたの生活のお役に立てれば幸いです。