「蛍」は日本の風物詩と言える有名な昆虫です。
そんな蛍ですが、水質汚染などの影響で姿を見ることが少なくなってきています。
しかし、蛍がなぜ綺麗な川でしか生息できないのか、よくわかりませんよね。
そこで今回の記事では、
- 蛍が綺麗な川でしか生息できない理由とは?
- 蛍の生息条件とは?
これらの情報をまとめてみました。
蛍が綺麗な川でしか生息できない理由とは?
蛍が綺麗な川でしか生息できない理由は、川周辺の環境が蛍の生育条件に合う必要があるということです。
例えば、ただ川の水が綺麗であるだけでは、蛍はその川で生きることはできません。
蛍が生きるためには、以下のような条件が必要となります。
2・水流が穏やかである
3・エサとなるカワニナがいる
4・水底に砂、レキ(砂より大きい粒子)がある
5・上陸しやすい護岸(水害を防ぐ構造物のこと)がある
6・護岸の上には草が生え、柔らかい土である
7・暗く、静かである
以上です。
これらの条件をすべて満たすような川でなければ、蛍は生きることが難しくなります。
ただ、蛍の種類によってこの条件が異なる場合があり、蛍の中には陸で育つものがいたり、沼などに生育している蛍もいます。
また、上記以外では水のイオン濃度も蛍と関係があります。
日本で有名な蛍には「ゲンジボタル」と「ヘイケボタル」がいますが、彼らの場合は、
2・ヘイケボタル……pH5.1の強酸性の中でも生存可能
以上です。
これらの条件を逆に言えば、蛍は強アルカリ性の川の中では生きることができません。
例えば、気温が高くなると、プランクトンなどの光合成が進み、アルカリ性濃度が上がるなどして蛍が生育できない環境となることがあります。
あるいは、人間が農業などに使用する農薬といった薬剤が含まれた水を川へ流すことも影響があります。
蛍の生息条件とは?
蛍の生息条件とは、前章にもあるように以下のようなものが挙げられます。
2・水流が穏やかである
3・エサとなるカワニナがいる
4・水底に砂、レキ(砂より大きい粒子)がある
5・上陸しやすい護岸(水害を防ぐ構造物のこと)がある
6・護岸の上には草が生え、柔らかい土である
7・暗く、静かである
8・川のイオン濃度が生育に適している
以上です。
これらの条件を満たすことができる場所であれば、蛍は生育することができると考えて良いでしょう。
蛍に関するその他の情報
まとめ
蛍が綺麗な川でしか生息できない理由は、蛍の生育条件が非常に複雑であるからですね。
蛍の種類によっては沼などでも生育可能ですが、農薬などの薬物の影響を受けると生育がまず不可能となります。