「蛍がゴキブリの仲間!?」
蛍とゴキブリは姿が似ていることから、仲間ではないかという話を聞くことがあります。
とは言え、蛍とゴキブリでは住んでいる場所が全然違いますし、姿が似ているから同じ種類の昆虫であると言えるかは疑問ですよね。
そこで今回の記事では、蛍とゴキブリの違いについて、情報をまとめてみました。
蛍とゴキブリは似ている?違いは何?
結論から言えば、蛍とゴキブリは全くの別種です。
両者は昆虫ではありますが、蛍は昆虫綱・有翅昆虫亜綱・コウチュウ目(鞘翅目)・ホタル科に属しており、カブトムシやカミキリムシ、ゲンゴロウの仲間です。
それに対して、ゴキブリは昆虫網・ゴキブリ目のうち、シロアリ以外の総称であり、蛍との学問的な接点はありません。
蛍とゴキブリは「夜間に活発に活動する」・「湿度のある場所を好む」・「シルエットが似ている」といったことはありますが、完全に別種であるわけですね。
また、それぞれには以下のような違いがあります。
1・人間の家屋などに侵入してこない
2・自然環境豊かな綺麗な川辺でしか生育できない
3・エサは幼虫がカワニナ(巻き貝)を食べ、成虫は水以外を摂取できない
4・成虫は2週間しか生きることが出来ない
5・湿度がある暗い場所を好む
1・人間の家屋などに侵入する
2・ほぼあらゆる環境で生育ができる
3・雑食性であり、生ゴミはもちろんダンボールや食器すらも食べることがある
4・成虫の寿命はおよそ半年
5・水も摂取していない状態でも30~40日は生存する
6・湿度がある暗い場所を好む
以上です。
このように、蛍とゴキブリはその生態からして明確に違う昆虫となります。
他にも、ゴキブリには長くて動き回る触覚や、剥き出しで油っぽい翅などの外見的な違いも多数存在します。
蛍が水辺がないと生育できないのに対して、ゴキブリはあらゆる環境で繁殖する害虫でもあり、北欧などの寒冷地以外にはまず存在すると考えて良いほどです。
また、蛍は成虫になる過程で蛹になる完全変態であるのに対して、ゴキブリは脱皮を繰り返すだけで成虫になる不完全変態という違いもあります。
蛍に関するその他の情報
まとめ
蛍とゴキブリは明確に違う存在です。
「湿度のある暗い場所を好む」といった部分的に似通った習性はありますが、それ以外はまったく異なるわけです。
また、ゴキブリは人間にとって明確な害虫であるという側面もありますからね。