「てんとう虫」は幸運を運ぶ虫として知られている、日本では身近な昆虫です。
そんなてんとう虫ですが、普段彼らは何を餌として食べているのか気になるところです。
アブラムシを食べることは有名ですが、それ以外の餌は何を食べているのかも知りたいですよね。
そこで今回の記事では、
- てんとう虫の餌はなに?
- てんとう虫はアブラムシ以外を食べるのか?
- てんとう虫の餌は冬の時期はあるの?
これらの情報をまとめてみました。
てんとう虫の餌はなに?
てんとう虫が食べるものは肉食・草食・菌食に分けられます。
「肉食」はわかりやすいですね。
てんとう虫が多くの人から益虫だとされている、害虫であるアブラムシをエサとして食べるわけです。
てんとう虫の種類の中でも有名なナナホシテントウムシも、幼虫・成虫ともにエサとしてアブラムシを食べて生活をします。
とくに、てんとう虫の成虫は1日にアブラムシを100匹以上食べるとされています。
また、アブラムシ以外では、薄く切ったリンゴや砂糖水・ハチミツ、昆虫ゼリーを食べることがあります。
ただ、基本的には肉食なので、アブラムシをエサとして食べることになるかと思います。
次の「草食」とは、ニジュウヤホシテントウやテントウムシダマシなどのてんとう虫は、人間が育てている野菜の葉や実をかじって食べてしまうため、害虫に分類されます。
てんとう虫の多くは植物に害を与えるアブラムシやカビを食べてくれる益虫なのですが、この草食タイプのてんとう虫だけは人間に害を与える害虫になります。
ジャガイモやナスの葉をどんどん食べてしまうため、被害を被った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
これら害虫となるてんとう虫は、他のてんとう虫と同じように成虫は羽根を使って空を飛行できるため、いつの間にか育てている野菜にやってきて食い荒らすということが起きます。
最後の「菌食」とは、キュウリやトマトなどによく発生するうどんこ病菌を食べてくれるてんとう虫です。
もちろん、このタイプのてんとう虫は大切に育てている植物を守ってくれるので益虫になります。
キイロテントウやシロホシテントウなどが該当します。
てんとう虫はアブラムシ以外を食べるのか?
結論から言えば、てんとう虫はアブラムシ以外の存在をエサとして食べます。
前章にもあるように、菌食タイプのてんとう虫がいますし、肉食タイプのてんとう虫でもリンゴや砂糖水・ハチミツ、昆虫ゼリーを食べることがあります。
ただ、もしてんとう虫を飼育するつもりであれば、肉食タイプのてんとう虫にはアブラムシをエサとして与えるようにしてあげてください。
また、アブラムシをエサとして与える場合は、ニセアカシアについたアブラムシには注意が必要となります。
ニセアカシアは道路や公園などに植えられているマメ科の木なのですが、このニセアカシアの葉や樹木には毒が含まれています。
ニセアカシアについたアブラムシがこの植物の汁を吸うと、汁と一緒に毒も吸うことになるので、てんとう虫のエサとして適さないためです。
てんとう虫の餌は冬の時期はあるの?
結論から言えば、てんとう虫は冬の季節はエサを食べません。
どういうことかというと、これはてんとう虫が越冬を行う昆虫であるからですね。
てんとう虫は寒い冬の季節になると、越冬のために岩や樹皮などの隙間でじっとして動かなくなります。
てんとう虫は身体が凍らない仕組みとなっており、単独、あるいは集団で固まって暖かい春を待ちます。
場合によっては家屋の隙間でも越冬をしようとするため、冬の季節に倉庫などでてんとう虫と遭遇することがあるかもしれません。
越冬中のてんとう虫はじっとしていて動かないため、エサを食べることはありません。
マルカン PW-03BL [飼育ケース プラケースワイドビューBL 中]
てんとう虫に関するその他の情報
てんとう虫の餌はなに?アブラムシ以外を食べるの?冬の時期は?
てんとう虫がよくいる場所とは?捕まえ方でおすすめのやり方は?
てんとう虫の臭いの取り方とは?汁が服に付いた時の対処方法は?
てんとう虫の幼虫が大量発生するのはなぜ?時期や益虫については?
まとめ
てんとう虫のエサは肉食・草食・菌食で異なります。
基本的には益虫として、アブラムシやカビなどを食べますが、ニジュウヤホシテントウやテントウムシダマシなどのてんとう虫は、人間が育てている野菜を食べてしまいます。