「サバ缶」は美味しくて保存が効く良い缶詰です。
そんなサバ缶ですが、猫がサバ缶を食べたがることがあります。
サバは魚だから大丈夫なのか、と考える方がいらっしゃるかと思いますが、実際にはわからないですよね。
そこで今回の記事では、
- 猫にサバ缶を食べさせても大丈夫?
- 猫がサバ缶を食べた時の対処方法とは?
これらの情報をまとめてみました。
猫にサバ缶を食べさせても大丈夫?
結論から言えば、猫にサバ缶を食べさせることはおすすめできません。
一般に市販されているサバ缶には保存料が使われているということもありますが、一番の問題は「塩分」です。
元々、猫は汗をほぼかかない動物です。
これは、猫には発汗するための汗腺が、猫の肉球部分にしか存在しないためです。
猫はあまり水を摂らない動物でもあるため、人間よりも尿の濃度が濃いという特徴があります。
こういった特徴があるため、猫は腎臓に負担をかけやすい傾向がある動物だと言えるでしょう。
そして、猫に人間が普段食べているような食事を与えると、塩分の過剰摂取による影響ですぐに腎臓を悪くしてしまいます。
高齢となった猫の中で腎臓病を発症する猫が多いのは、塩分過多が原因であることが多いと言われているほどですからね。
さらに、サバなどの青魚には不飽和脂肪酸が含まれているため、イエローファット(黄色脂肪症)という病気を発症する原因となることもあります。
他にも、目やにが多くなったり、毛並みも悪くなるといった症状が現れることが考えられます。
そのため、人間が食べるものとして製造されているサバ缶を、そのまま猫に与えることは避けましょう。
もしも、どうしても猫にエサとしてサバ缶を与える必要がある場合は、少し多めの水を使ってスープにして、さらに何日かに分けて与えるといいでしょう。
この時、一気に猫に与えると薄めた意味がないので注意をしてください。
あるいは、猫用のサバ缶なども販売されているので、塩分が気になる方はそちらを与える方が無難でしょう。
猫用のサバ缶であれば、猫が食べても健康に悪影響がないように調整されているからですね。
猫がサバ缶を食べた時の対処方法とは?
猫がサバ缶を食べた時の対処方法としては、まず水分をしっかりと与えてあげましょう。
これは、塩分の大量摂取による影響を軽減するためです。
そして、基本的に猫にサバ缶を長期的にエサとして与えていなければ、すぐに猫の健康を害する可能性は低いです。
サバ缶に限らず、猫に与える塩分量を日常的に注意をしておけば、誤って猫がサバ缶を食べても対処は可能というわけですね。
また、猫の体調がどうしても心配という方は、動物病院を受診することをおすすめします。
その際は、猫が食べたサバ缶の容器を持っていくと、情報を獣医の方に伝えやすくなるかと思います。
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まとめ
猫に人間が食べるサバ缶を食べさせることは健康を害する恐れがあります。
そのため、猫にサバ缶をエサとして与えたい場合は、市販されている猫用のサバ缶を利用することをおすすめします。