「サバ缶」は栄養豊富で長期保存にも適した製品ですが、食べると健康に悪いという話を聞くことがあります。
しかし、サバ缶を食べるとなぜ健康に悪いのか、その詳細がよくわからないと困ってしまいますよね。
また、サバ缶を１日で食べる時の量や食べるタイミングも知っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- サバ缶が健康に悪い！？
- サバ缶を１日で食べる時の量とは？
- サバ缶を食べるタイミングとは？
これらの情報をまとめてみました。
サバ缶が健康に悪い！？
結論から言えば、サバ缶を常識的に食べるのであれば健康に問題はありません。
問題なのは、サバ缶を食べ過ぎたり、高頻度で食べるような状態となってしまうことです。
というのも、サバ缶には様々な有益な栄養が含まれているのですが、食べ過ぎによって身体に悪い影響を与えることがあります。
サバ缶を食べ過ぎると身体に悪いと言われる理由としては、
２・サバ缶に含まれる「EPA」や「DHA」は摂り過ぎると吐き気や下痢の症状が出ることがある
３・サバ缶の汁の中に「プリン体」が溶け出しているため、痛風、尿酸値の高い人は食べることが危険
４・サバ缶に含まれる「セレン」が非常に多い
５・魚肉などに含まれている「水銀」が問題となることがある
以上です。
１番目の「塩分の摂り過ぎになる」はそのままですね。
サバ缶１つには、１日の塩分摂取量の三分の一が含まれているため、食事内容などによっては塩分の過剰摂取になる可能性があります。
また、サバ缶を食べる頻度が高くなると、当然ながら塩分の摂取量が恒常的に増えるため、健康を害する恐れがあります。
これは、２番目の「EPAやDHAの摂り過ぎ」や３番目の「プリン体の摂り過ぎ」も同様です。
とくに、痛風、尿酸値の高い人は、サバ缶を食べることそのものが危険である場合が考えられるので、注意をしてください。
４番目の「セレンが非常に多い」とは、過剰摂取による副作用のことを指しています。
サバ缶にはセレンと呼ばれる土壌、水、特定の食品に含まれる必須微量ミネラルが存在しています。
一般的に、セレンは「１８歳以上男性なら３０μｇ」、「１８歳以上女性なら２５μｇ」が１日の摂取推奨量だとされています。
ところが、サバ缶には１００グラムあたり約１０μgのセレンを含んでいます（汁を含む）。
そのため、サバ缶を食べ過ぎると、間違いなくセレンの過剰摂取となるため、副作用である爪の変形や脱毛、疲労感、胃腸障害などのリスクが生じます。
最後の「水銀」に関しては、サバ缶以外に多くの魚介類で指摘されているものと同様です。
魚介類は食物連鎖の過程で水銀を体内に蓄積するため、日本人の水銀摂取の８０％以上が魚介類由来となっています。
平均的な日本人の水銀摂取量は健康に影響を与えるようなレベルではありませんが、サバ缶のように魚肉などを大量に食べるなどすると、この水銀が取り込まれ、胎児に影響を与える可能性があることがこれまでの研究から指摘されています。
サバ缶を１日で食べる時の量とは？
結論から言えば、「サバ缶は多くても１日１缶まで」にすべきです。
前章にもあるように、サバ缶を短期間のうちに大量に食べると様々な問題の原因となる可能性があります。
また、サバ缶には多くの栄養が含まれているわけですが、これらの栄養は他の食材でも摂取することが可能です。
健康に良いからと言って、サバ缶だけを食べることは本末転倒な結果になるので、栄養バランスが良い献立を考えることをおすすめします。
サバ缶を食べるタイミングとは？
結論から言えば、サバ缶を食べるタイミングは「朝か昼」がおすすめです。
サバ缶には脂質が多く含まれているため、夜遅い時間に食べるのは適していないからです。
活動するためのエネルギーを必要とする朝や昼に食べた方が、身体の助けとなるでしょう。
また、サバ缶に含まれるEPAやDHAは、サバ缶を朝に食べると吸収効率が良いと言われています。
サバ缶に関するその他の情報
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まとめ
サバ缶を常識的に食べるのであれば健康に問題はありません。
ただ、短期間のうちに大量に食べる、食事内容がサバ缶だけといったような偏った食生活だと問題が生じる可能性があります。
また、サバ缶には塩分やセレンが多く含まれているので、これらの摂り過ぎには注意をしておきましょう。