カイガラムシの卵はどこにある？いつ孵化する？駆除方法は？

「カイガラムシ」は植物に害を与える害虫ですが、その卵についてはよくわかりません。

カイガラムシを卵の段階で駆除できれば、効率的に植物を守ることができるかもしれませんからね。

また、卵の具体的な駆除方法についても知っておきたいところです。

そこで今回の記事では、

カイガラムシの卵はどこにある？
カイガラムシの卵はいつ孵化する？
カイガラムシの卵の駆除方法とは？

これらの情報をまとめてみました。

カイガラムシの卵はどこにある？

結論から言えば、カイガラムシの卵がどこにあるかは、カイガラムシの種類によって異なります。

例えば、カイガラムシの代表的な種類であるコナカイガラムシは、綿のような卵嚢に包まれた卵を葉の裏などに産みつけます。

しかし、他の種類のカイガラムシの卵は、貝殻の中で成虫が産下したり、成虫の身体の中で生育させるため、産下するとすぐに孵化するものもあります。

このように、カイガラムシの卵がどこにあるのかは種類によって大きく異なるわけですね。

また、一般的なカイガラムシの繁殖期はおおよそ「５～７月」になります。

ただ、この繁殖期もカイガラムシの種類によってはズレがあることに注意をしておきましょう。

具体例では、クロテンコナカイガラムシは２月頃に発生し、キイロワタフキカイガラムシは１１月頃に発生することがあります。

カイガラムシの卵はいつ孵化する？

前章にもあるように、カイガラムシの発生時期はその種類によって異なります。

カイガラムシの卵がいつ孵化するかについても同様ですね。

そのため、まずは発生しているカイガラムシがどのような種類なのかを確認することが重要になります。

また、その際はカイガラムシの外見などに加え、どういった植物に発生しているのかもチェックしておくことをおすすめします。

例えば、ワタフキカイガラムシはみかんなどの柑橘類の樹木に発生することが多いです。

カタカイガラムシの場合は、ツバキ・サザンカ・月桂樹などに発生することが多いですね。

カイガラムシの卵の駆除方法とは？

結論から言えば、カイガラムシの卵をそのまま駆除することは難しいです。

とくに、貝殻の中で成虫が卵を産下したり、成虫の身体の中で卵を生育させるタイプは卵を駆除することが困難です。

そのため、カイガラムシの卵が孵化して、幼虫が活動を開始した直後にまとめて駆除する方法が効果的です。

前章にもあるように、一般的なカイガラムシの繁殖期はおおよそ「５～７月」になるので、この時期に駆除薬剤を散布しておくと効率的に駆除をすることができます。

年１回のロウムシも年数回世代を繰り返すコナカイガラムシも「５～７月」にかけて幼虫が現れるので、この時期に薬剤を散布すると良いでしょう。

また、カイガラムシの幼虫を退治する方法ですが、幼虫に対して「オルトラン水和剤・アクテリック乳剤」などを使うことで駆除が可能です。

カイガラムシの姿が見えない状態でも、この時期に薬剤駆除を行うことで、８月以降のカイガラムシの発生を抑えることができます。

実際に薬剤を散布する頻度としては、１ヶ月に２～３回程度を目安とすると良いでしょう。

あるいは、カイガラムシに対して駆除効果があるスプレー式の駆除剤を使うことで、カイガラムシの成虫・幼虫ともに駆除をすることが可能です。

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