「カミキリムシ」が家屋に被害を出すという話を聞くことがあります。
しかし、カミキリムシとはどういった害虫なのか、どこにいるのかや何を食べるのかがわからないと、いまいちピンとこないかと思います。
そこで今回の記事では、
- カミキリムシとはどんな虫?
- カミキリムシはどこにいる?
- カミキリムシは何を食べる?
これらの情報をまとめてみました。
カミキリムシとはどんな虫?
「カミキリムシ」とは、コウチュウ目(鞘翅目)カミキリムシ科に分類される甲虫の総称です。
漢字で書くと「髪切虫」と書き、噛む力が強く、髪を切ってしまうほどだったことからその名前がついたとされています。
あるいは、その長い触覚を牛の角になぞらえ「天牛」・「Longhorn beetle(英名)」とも呼ばれます。
特徴的な長い触覚ですが、一般的に触角が長いのがオス、短いのがメスと区別します。
カミキリムシは世界的に生息している昆虫で、世界全体には約37,000種、日本には約750種が生息しています。
また、カミキリムシはカブトムシなどと同様に、卵から成虫になるまでに蛹の期間を経る「完全変態」の昆虫です。
産卵時期は6~10月の期間になり、この季節に成虫となったカミキリムシを見かける方は多いかと思います。
カミキリムシの幼虫は、卵が植え付けられた木の幹の中で成長していき、蛹の時期(約20~30日)を経て羽化します。
ただ、卵の孵化が遅かった幼虫の場合、成虫になるまでに1年以上かかるものもあります。
一般的に樹木を食害するイメージがあるカミキリムシですが、自然界においてはすでに枯れた木を食べて分解するため、自然の循環サイクルを促す上で、とても大切な役割を担っています。
枯れ木の分解が行われないと、森の木々の世代交代が停止してしまうからですね。
カミキリムシはどこにいる?
前章にもあるように、カミキリムシの幼虫は卵が植え付けられた木々の幹の中にいます。
森にある倒木の中などですね。
ちなみに、カミキリムシは古い木よりも水分が多めの新しい木の方が好む傾向があります。
こういった倒木を斧や鉈で割ると、中にいるカミキリムシの幼虫を見つけることができるでしょう。
カミキリムシの成虫の場合は灯りに集まる習性があるため、郊外のコンビニの照明付近などで見かけることがあります。
また、カミキリムシの成虫は木の皮を食べるものもいますが、植物の葉や茎を食べるものもいるため、花畑のような多くの植物がある場所にも姿を現すことがあります。
カミキリムシは何を食べる?
前章にもあるように、カミキリムシの幼虫は木の幹の内側を食べて成長していきます。
蛹の状態になるまでは、幹の中で木を食べて成長するわけですね。
その後、成虫となったカミキリムシが食べるエサは、そのカミキリムシの種類によって大きく変わります。
例えば、木の皮を食べるもの、植物の葉や茎を食べるもの、花の蜜を吸うものなど多岐にわたります。
具体的なものとしては、春の季節はカエデやコデマリの花、クリの花などにカミキリムシが集まってくることがあります。
暑い夏の季節には、ノリウツギ、リョウブ、ショウマなどの白い花などの花に集まることがあります。
カミキリムシに関するその他の情報
まとめ
「カミキリムシ」とは、コウチュウ目(鞘翅目)カミキリムシ科に分類される甲虫の総称です。
漢字で書くと「髪切虫」と書き、噛む力が強く、髪を切ってしまうほどだったことからその名前がついたとされています。
あるいは、その長い触覚を牛の角になぞらえ「天牛」・「Longhorn beetle(英名)」とも呼ばれます。
特徴的な長い触覚ですが、一般的に触角が長いのがオス、短いのがメスと区別します。
カミキリムシは世界的に生息している昆虫で、世界全体には約37,000種、日本には約750種が生息しています。
また、カミキリムシの幼虫は卵が植え付けられた木々の幹の中にいます。
森にある倒木の中などですね。
ちなみに、カミキリムシは古い木よりも水分が多めの新しい木の方が好む傾向があります。
こういった倒木を斧や鉈で割ると、中にいるカミキリムシの幼虫を見つけることができるでしょう。
カミキリムシの成虫の場合は灯りに集まる習性があるため、郊外のコンビニの照明付近などで見かけることがあります。
また、カミキリムシの成虫は木の皮を食べるものもいますが、植物の葉や茎を食べるものもいるため、花畑のような多くの植物がある場所にも姿を現すことがあります。