CardWirthシナリオ感想リストその8 | ごろん小路。

CardWirthシナリオ感想リストその8

名作フリーゲーム「CardWirth(カードワース)」のシナリオの情報をまとめたものになります。

主に、実際にプレイしたシナリオに対する個人的な感想になります。

今回は『緑滴る魔女』・『おいしいごはんの作り方』・『迷宮のアポクリファ』です。

注意点として、ここにある情報は筆者の個人的な感想や価値観に基づくものであり、客観的・情報的に正しいかは保証できません。

また、すべてのCardWirthシナリオやその作者様・素材制作者様を侮辱・批判するものでもありません。

最低限の情報のみを掲載していますので、シナリオの配布元や現在入手可能かどうかの確認は各自の責任でお願い致します。

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CardWirthシナリオ感想


■『緑滴る魔女』 Leeffes様 対象レベル:5~6


張り紙から抜粋【人探しのため、冒険者を急ぎ募集中。成功報酬は銀貨1000枚。去ったと思われる方角について情報あり。探す相手や詳細については、直接面談して
申し上げます。】


今回は賢者の塔に所属している導師「マクスウェル」からの依頼。

張り紙にもあるように人探しの依頼であり、彼の姉弟子にあたる「アイリス」という女性。

一昨日から姿を見せず、心配したマクスウェルが自宅を訪れるとアイリスはすでにおらず、居間に置き手紙があるだけだった。

手紙には自主的に賢者の塔を離れる旨が書かれていたが、あまりにも唐突すぎて違和感を覚えた。

そこで、彼女を探し出すために冒険者を雇うことを決意したのだった。

また、市場で果物を卸している商人によれば、アイリスは自由都市ラセンの東南に位置する深い森へと向かったらしい……。


行方不明となった女性魔術師を探す探索シナリオ。

最初は依頼人から話を聞いて、アイリスという人物のおおよその概略を聞くことができる。

しかし、これだけだと彼女が行方知れずになる原因を特定できない。

そこで、冒険者は彼女の自宅へと向かい、屋敷内部を調査することにした。

すると、自宅からはアイリスの手記と、彼女の師であるルドルフと呼ばれる人物の手記が見つかる。

内容を確認してみると、具体的なことはわからないが妙に不穏な形容の文章が記されていた。

「生まれた場所に、”東の森”に帰ろう」とは?

疑念を抱いたまま東の森へと出発する冒険者たち。

森を探索した結果、ついにアイリスと思わしき女性を発見したのだが……。


総括すると、失われた人に対する想いが錯綜するシナリオ。

アイリスは今から20年ほど前、ルドルフの亡くなった妻の血液を使って育てられたアルラウネだった。

紆余曲折あり、アルラウネとしての記憶を失った彼女はルドルフの庇護下に置かれ、賢者の塔で生活を始める。

しかし、長期に渡る記憶操作は記憶が復元するといった予期せぬ可能性がある。

実際、ルドルフの死をトリガーとして彼女は記憶を取り戻したのだ。

これが彼女が賢者の塔を離れた原因であり、人間のフリを続ける必要がなくなった理由でもある。

最終的に、彼女は人がまず訪れることのない森の中の遺跡(冒険者が今いるところ)で暮らすという。

そして、依頼人に彼女のことを伝えれば依頼達成である。

ちなみに、マルチエンディングとなっており、アイリス=アルラウネという真実にたどり着くところまでは同じ。

だが、それ以降は冒険者が彼女をどうするかによって結末が変わる。

筆者は「魔女は眠る」ENDとなった。



■『おいしいごはんの作り方』 タナカケイタ様 対象レベル:5~6


張り紙から抜粋【一、素材が上質かつ新鮮であること 一、料理人が優れた腕前であること 一、食す者が心身共に健康であること 一、食す者が適度に空腹であること 一、食事は家族や仲間と団欒で行うこと】


とある日の冒険者の宿。

そこでは”短冊切りのカチュア”が料理を振る舞っていた。

「――よしっ、できたよ! 食べてみてっ!」」

厨房から現れたカチュアが冒険者の前に一杯ずつのスープ皿を置きながらそういった。

しかし、冒険者の反応は冷ややかである。

料理好きが高じて冒険者となったカチュアなのだが、各地の珍品や古代のレシピを求めて冒険し、新たな食材や料理を見つけるたびにそれを再現しようと試みる変人なのであった。

彼女の調理技術は確かに高いのだが、いかんせんまともに作ってくれないのがまずい。

今回もそれか……と、懸念を表明する冒険者たちだったが、最終的に冒険者の一人がスープを食べることに。

スープを飲むやいなや、冒険者はすぐさま噴水のように口からそれを吹き出し、目を回して床に倒れてしまった。

倒れた冒険者を介抱しながら料理のレシピを確認すると、

「ん……?地龍の尾を一切れ……?」

どうやら、正しくは地龍の尾だったようだが、誤って飛龍の尾を入れたらしい。

「ワイバーンの尾は猛毒だ!」

地龍の尾は希少な素材であり、毒薬作成の材料となる飛龍の尾とは比較にならないほど入手難易度が高い。

「何してくれてんの!?」と憤慨する冒険者をなだめながら、これじゃあ料理は作れないわねと呟くカチュア。

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そんな話をしていると宿の亭主いわく、北東にある王国「シンクキングダム」の郊外に、地龍が現れたという情報を掴んだとのことだが……。


美味しい料理を作るために地龍を討伐するシナリオ。

現地で情報収集をして、村の近くにあるジャイアントサンドワームが掘った穴に地龍がいることがわかる。

その後、村長などから話を聞き終えた冒険者は、松明を片手に穴へと潜っていった。

穴は内部が相当に大きいものとなっており、地龍とは別にディガークリケットと呼ばれる穴掘り虫が生息している。

ディガークリケットをけしかけて穴を掘らせたり、ノームを使ったりしながら穴を進む冒険者一行。

そして、穴の最深部にてついに目的の地龍と対面することになる……。


総括すると、料理を題材とした面白い冒険活劇が楽しめるシナリオ。

青狸の袋亭に所属する冒険者”短冊切りのカチュア”と料理の材料となる地龍を狩りに行くわけだが、地龍討伐についても最終的にどう扱うかは冒険者の手に委ねられている。

また、情報収集の段階でわかるが、村の近隣には古代王国期に魔法の実験場があったとされる。

この実験場=遺跡にジャイアントサンドワームが掘った穴が繋がっている。

とは言え、そのままたどり着けるわけではなく、精霊であるノームの力を借りる必要がある。

交易都市リューンの精霊宮から購入しておこう。

遺跡には古代魔法文明が残した「ミスリルプレート」が存在しており、強力な鎧として使うことができる。

その他にも、別の場所で金鉱石も入手できるため、必要なら穴の中をしっかりと探索すると良いだろう。

最後は地龍で作った料理を食べて締め。

「食べるという字は、人が良くなると書く!」



■『迷宮のアポクリファ』 吹雪様 対象レベル:5~6


張り紙から抜粋【リューン治安隊の捜査に協力できる人材を募集する。リューン地下下水道内で、治安隊との連携による探索。】


依頼はリューン治安隊からのもので、カルト教団「終末の空色教団」に所属する狂信者たちの捕縛である。

場所は交易都市リューンの下水道内部。

知っての通り、リューンの下水道は古代遺跡の機構を流用しており、内部は未だ不透明な部分が多い。

カルト教団はそれを利用し隠れ蓑としていたのだろう。

そこで、リューン治安隊は作戦を完璧なものとするべく、遺跡探索の専門家である冒険者を雇うことにしたのだ。

息を殺して待機していると、ランタンの光が、リューン治安隊からの合図があった。

すぐさま冒険者たちは通路奥へと突入していったのだが……。


カルト教団「終末の空色教団」の影に潜む黒幕とそれを探る探索シナリオ。

舞台設定としてはシティ・アドベンチャーなのだが、魔法の本の中を探索することになるのでこの分類としている。

魔法の本は、上記の下水道での捕物の際に冒険者の一人がこっそり持って帰った代物。

知り合いの魔術師に見てもらったところ、本には魔法で「空間」が括り付けられているのだという。

つまり、小さな世界が本の中にあることとほぼ同じであり、大きな城が入るほどの容量があるらしい。

そして魔術師が言うには、くわしく調査をするには本の中の空間へ入るしかないという。

冒険者たちは意を決して魔法の本の中へと足を踏み入れるのだった。

ちなみに、城内部を探索する際に「死霊術師」や「吟遊詩人」がいるとイベントに変化がある。

冒険者たちは城の探索を行い、そこに捕らえられていた絵師と出会う。

彼から、「魔神は他の人間の肉体へ乗り移るのではないか?」という話を聞くことができる。

つまり、カルト教団「終末の空色教団」は魔神が暗躍するための隠れ蓑に過ぎなかったのだ。

その情報を手に入れた冒険者たちは、パーティにいない冒険者の元へと急ぎ走るのだった……。


総括すると、舞台設定やダンジョン探索が楽しいシナリオ。

日常パートの部分も、冒険者同士の会話が面白く退屈することはないだろう。

また、上記にもあるが、このシナリオは様々なクーポンに対応しているので、シナリオを遊ぶ冒険者によってはセリフなどが大きく変わることがある。

何度遊んでも楽しいシナリオとなっている。

その他に、外部のシナリオからクロスオーバーをしているものがあり、このシナリオの黒幕である魔神討伐が特定の技能の性能向上に繋がるといった恩恵がある。

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カードワースシナリオ感想11~20

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