CardWirthシナリオ感想リストその5 | ごろん小路。

CardWirthシナリオ感想リストその5

名作フリーゲーム「CardWirth(カードワース)」のシナリオの情報をまとめたものになります。

主に、実際にプレイしたシナリオに対する個人的な感想になります。

今回は『滅びの呼び声』・『奇魚』・『傍迷惑な晩餐会』です。

注意点として、ここにある情報は筆者の個人的な感想や価値観に基づくものであり、客観的・情報的に正しいかは保証できません。

また、すべてのCardWirthシナリオやその作者様・素材制作者様を侮辱・批判するものでもありません。

最低限の情報のみを掲載していますので、シナリオの配布元や現在入手可能かどうかの確認は各自の責任でお願い致します。

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CardWirthシナリオ感想


■『滅びの呼び声』 柚子様 対象レベル:4~6


張り紙から抜粋【南の村落でゴブリン退治を終えた一行は、リューンまでの帰り道のかたわら、商人の護衛を引き受ける。目的地たる城塞都市ツェナイグに到着したのは夕刻のことだった。商人と別れ、この街で一晩ゆっくり休養をとってリューンへ起つはずであった――】


雨が降る中、死体を横目に街の通りを歩く冒険者。

城塞都市ツェナイグでは大して珍しくもない光景のようだが、いきなり男に言い寄られたあげく斬りかかられてしまう。

薬物中毒者が乱心したようだった。

幸いにも、相手が素人だったために大した問題はなかったが、その後、話しかけてきたフードの男から「男を倒してくれたお礼」としてゼンマイ式のオルゴールを受け取る。

売って金にすれば良いと言う冒険者に対し、ここでは食べ物以外は街の中でしか商いができないため意味がないと述べる男。

最終的にオルゴールを受け取った冒険者は、仲間たちがいる「月の背中亭」へと歩き出したのだが……。


ゼンマイ式のオルゴールに偽装された「呪物」に呪われた冒険者を助けるシティ・アドベンチャーシナリオ。

シナリオ内の「相談」でも言及されているように、この呪物の処理方法はいくつかのやり方がある。

賢者の塔に相談したり、別の誰かに押し付けたりなど。

もちろん、冒険者として真っ当なやり方で対処しても問題ない。

というか、こちらが正規ルートだろう。

まずは盗賊ギルドを探し出して、彼らから情報を買えば最初に出会ったフードの男の所在が割れる。

後は、フードの男からの情報をまとめて考えれば、呪物に対する対処方法が見えてくる。

ちなみに、葡萄酒は「月の背中亭」で購入することができるので、荷物袋にないからといって慌てる必要はない。

最後の戦闘は、敵が不死者であることを意識して立ち回れば問題なく勝てるだろう。

例えば、亡者退散や聖水があれば一網打尽にすることも不可能ではない。

戦闘に不安があるなら、フードの男に強力を要請するのもありだろう。

最終的に、復活した不死者を見事倒したらシナリオクリアだ。

総括すると、城塞都市ツェナイグという不穏な舞台背景を活かした面白いシナリオ。

また、筆者が記憶する限りだと、初めてカードワースシナリオに歌声が使用されたシナリオだったのではないかと思う。

シナリオが発表された当時はとても驚いたことを覚えている。



■『奇魚』 Pabit様 対象レベル:2~3


張り紙から抜粋【この度、下水道に新しい経路を確保いたします。皆様にやっていただきたいのは、その調査員としての仕事です。】


張り紙にもあるように、リューン清掃局から下水道の調査を行う依頼である。

依頼人である、リューン清掃局所属「クラシアン・パイプ」から話を聞いてみると、リューン下水道の新区画の安全確認をして欲しいということだった。

リューンの下水道は遺跡を流用したものであり、その全貌を交易都市側も完全に把握できていない。

事実、遺跡から紛れ込んだであろう空飛ぶ目玉の怪物などと遭遇することもある。

そして、リューン清掃局では下水道新区画の調査には冒険者を雇うことが認められているのだ。

しばらく思案した後、依頼を受諾して依頼人とともに件の下水道区画へと足を踏み入れる冒険者……の側を巨大な魚のような生物が泳いで横切った。

直後、依頼人が慌てて出入り口の鉄格子を下ろした……。


交易都市リューン名物(?)下水道に関係する依頼となるシナリオ。

依頼には「下水道の安全確認」とあるが、実際にはすでに調査が行われており、怪物がいることがわかった上で依頼を出してきている。

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下水道区画内にいる怪物をすべて倒さないと外に出られない状態になっているため、実質的には討伐シナリオである。

また、討伐対象となる「奇魚」は、下水道内を回遊して粗大ごみを感知・破壊・分解することを目的に製造された魔法生物である。

さらに、巨大なゴミを処理する際は援軍を呼び出す機能や、環境に合わせて適応・成長する機能すらある。

事実、奇魚の中には「魔法の矢」を使うとんでもない個体もいるようで、ビホルダーや機甲の兵士よりはマシくらいの怪物である。

通路を移動して目標の奇魚を討伐していくのだが、とある部屋に入ると奇魚の情報が手に入る。

そして、「防犯用に躾けられた奇魚」が部屋の外に待ち構えている。

奇魚の討伐状況によってはとんでもない連戦となるため、注意をしておこう。

なお、奇魚をすべて討伐して依頼人に話しかけると外に出る出入り口が開くのだが……。



■『傍迷惑な晩餐会』 小柴様 対象レベル:3~4


張り紙から抜粋【ナイト・オブ・ジャック さぁかがり火を焚け ナイト・オブ・ディナー さぁお皿を並べよう 今宵は死者の門が開く日 さぁナプキン敷いて 皆で美味しく召し上がれ】


かがり火の使者(精霊)を連れて、山奥をトボトボ歩く冒険者たち。

今日は収穫祭、「夏の終わりの日」とも呼ばれ、その節目となる今日の夜には死者たちの住まう国との境目である「死者の門」まで開くという。

その死者の門をどこに開くのか予測する人が現れ、それが本当なのか確かめるべく冒険者が雇われた……つまり、我々のことである。

死者の門は直接目で見ることができないため、それができるかがり火の使者を精霊宮から雇っての探索仕事となったわけです。

精霊のレンタル費用は銀貨24枚。

このままでは赤字になる……とボヤいた冒険者の目の前でかがり火の使者が風に流されていった。

慌てて追いかける冒険者たちだったが、しばらくすると立派な一軒のお屋敷が見えてきました。

豪華な扉の前に立て看板も見えるが……。


「死者の門」を捜索する探索シナリオ。

「死者の門」の捜索依頼を受けた冒険者たちだったが、かがり火の使者を追いかけているうちに立派なお屋敷の前へとたどり着く。

怪しさ満点であったが、食糧をかがり火の使者に燃やされていたため、仕方無しに料理店「南瓜軒」に入っていく。

怪しい料理店、死者の門、名前に南瓜と、ここまでくれば予想ができようというもの。

中に入って席へ案内されると、料理に使用するドレッシングや肉の焼き加減などを指定できる。

その後、別の部屋まで案内される冒険者だったが、突如として入ってきた扉が閉まってしまう。

お察しの通り、冒険者が料理されるわけである。

戦闘が開始されるが、トゲの付いた床を破壊して通れる場所を通過していくギミック戦闘となる。

さらに、ここに来るまでに選んだ料理の注文に応じた変化が現れる。

選択肢によっては戦闘がかなり辛くなるので注意をしておきたい。

南瓜型の出入り口までたどり着けば戦闘終了である。成敗!

そして、依頼にあった「死者の門」の存在を確認した冒険者たちは、生者の門をくぐって現世へと戻ったのであった。

総括すると、死者と生者の境界線を渡り歩く幻想的なシナリオ。

件の料理店の中にはあきらかに人間以外の客が多数いるので、冒険者もここが普通の場所でないことを察している。

また、戦闘も敵として表示されるトゲを破壊すると、ちょっとした小ネタが仕込まれているため飽きさせない。

実に面白いシナリオとなっているので、皆様もプレイしてみてはいかがだろうか?

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