名作フリーゲーム「CardWirth(カードワース)」のシナリオの情報をまとめたものになります。
主に、実際にプレイしたシナリオに対する個人的な感想になります。
今回のシナリオは『劇団カンタペルメ』・『価値あるモノ』・『心に巣食う者』になります。
注意点として、ここにある情報は筆者の個人的な感想や価値観に基づくものであり、客観的・情報的に正しいかは保証できません。
また、すべてのCardWirthシナリオやその作者様・素材制作者様を侮辱・批判するものでもありません。
最低限の情報のみを掲載していますので、シナリオの配布元や現在入手可能かどうかの確認は各自の責任でお願い致します。
CardWirthシナリオ感想
■『劇団カンタペルメ』 柚子様 対象レベル:1~3
張り紙から抜粋【劇団”カンタペルメ”よりリューンの冒険者様へ。ライバル劇団のイヤガラセを受け、疲労困憊の日々を送っています。どうかお力をお貸しください。】
数あるカードワースシナリオの中でも有名なシナリオの1つ。
舞台は画家・作家・曲芸師など、あらゆる創造的・芸術的人種が集まる「芸術都市ミューゼル」だ。
ミューゼルにある劇団”カンタペルメ”から、同業者からの嫌がらせを解決するよう冒険者は依頼される。
だが、現地に赴くと脅迫状と劇団座長の思いつきにより、いきなり役者として舞台に立つことになった冒険者たち。
まずはそれぞれの配役を決めてそれから……。
このシナリオは、冒険者の特徴などを考慮して配役を決めて、さらに劇の成功のために舞台の練習を真面目に取り組んでいく姿を見ることができる。
とくに、最初の配役を決めることが毎回悩ましく、冒険者の特徴やイメージを考えて決めることが本当に楽しい。
座長がくれるアドバイスからもわかるが、それぞれの役には適性が存在する。
例えば、主人公である「シンディーリア」は【綺麗】で【身分が低い】、【無欲】でこの世でもっとも尊ぶべきは【愛】だと思っている冒険者が適している。
つまり、【秀麗】・【下賎の出】・【無欲】・【愛に生きる】の特徴がある冒険者が望ましい。
ただ、シナリオ内でも言及されているように、PCのイメージで役を決めても大丈夫のようだ。
また、どうも役の適性にある以外の特徴によって、劇の内容が変化するようだ。
筆者はエディターを覗いて初めて気がついたのだが、【混沌派】や【過激】などの影響で劇の細部が変わるみたい。
いろいろな冒険者でこのシナリオを遊ぶと、遊ぶたびにそれだけ変化があることになる。
凄いシナリオだ。
また、最終的には舞台で大立回りをすることに。
さらに、劇の評価によって最後の台詞と演出が変わるのも醍醐味の1つ。
最高評価はおそらく「スタンディングオベーション」だと思われる。
相当に頑張らないとたどり着けないので、ここまでいけたら誇って良いだろう。
ちなみに、敵となって戦う冒険者も憎めない相手なので、終始明るい雰囲気でシナリオを楽しむことができる。
やっぱりツケ地獄は辛いよねぇ。
総括して、本当に面白いシナリオであり、新しい冒険者パーティを作るたびに行きたいシナリオだと言える。
■『価値あるモノ』 タナカケイタ様 対象レベル:3
張り紙から抜粋【今は亡きカルバチアの魔術師の遺産の一部を、返済されなかった借金の形として回収してもらいたい。報酬は1000sp。尚、仕事の達成率と報酬の関係上、募集人数は3~6人とさせて頂く。】
舞台は有能な魔術師が数多くいる魔導都市カルバチア。
依頼人はベラミーと名乗る太った男である。
ベラミーは、カルバチアで生産される「良質なマジックアイテム」を販売することで一代にして大きな富と地位を築いた。
そんな彼が冒険者に依頼したのは張り紙にもあるように、亡くなった魔術師の遺産の回収である。
彼曰く、「様々なマジックアイテムを生み出した魔術師グラントに金を貸したが、彼が亡くなったので遺産を差し押さえることにした。しかし、差し押さえには成功したがマジックアイテムの使用方法がわからなかった。
調査の結果、マジックアイテムの土台に【青い宝石】をはめ込む必要があることがわかった。」
マジックアイテムはランタンに近い形状をしており、ガラス部分の中に小人が入れられて眠っている。
だが、ベラミーはどうやってもこの小人を目覚めさせられなかったわけだ。
そして、マジックアイテム起動のための【青い宝石】は、今も魔術師の家の中にあると予測できるので、それを冒険者に回収して欲しいというわけだ。
ベラミーはマジックアイテムの小人が【莫大な大金に変わる知識か力】をもっていると予想しているが、実際は……?
探索&討伐タイプのシナリオ。
内容はシンプルなものであり、さすがに人が住んでいた家の中を探索するためそこまでの危険はない。
各部屋の中を探索することで問題なくストーリーを進めることができる。
ちなみに、探索中に魔法技能を習得することができる。
何らかの縛りプレイをしている人は助かるだろう。
また、警戒心の強い冒険者なら【擬態】を看破することも容易いだろう。
なお、筆者は初プレイ時に「どうせガーゴイルだろ」と予想して【攻撃】をしたら酷い目にあった。
きちんと【鑑定】をすべきだったのだ。
依頼を進める中で、亡くなった魔術師の亡霊と遭遇して話を聞くことができる。
その中で、件のマジックアイテムの小人が本来はどういったものなのかを暗示する話を聞ける。
最後は、地下にある【青い宝石】を守っているガーゴイルを倒してシナリオクリアだ。
全体を通してシンプルな作りになっており、察しのいい人は魔術師の亡霊と話す前に小人の存在意義について予想できるかもしれない。
ある種の王道的な物語になっているので、ストレートに遊んで楽しむことができるシナリオだと言える。
シナリオの最後で小人がどういった目的で作られたのかもわかるしね。
総括して、とても面白いシナリオであり、童話的なストーリーを感じることができるのがポイントであるシナリオ。
■『心に巣食う者』 tene様 対象レベル:1~3
張り紙から抜粋【リューンで、奇怪な子供の行方不明事件が多発している。事件の原因を取り除いてほしい。一般人と同程度の身体能力を持つ冒険者を求む。詳細は同封の書類にて。】
張り紙にもあるように、行方不明事件の元凶を探し出して討伐するシナリオ。
とは言え、探し出してと書いたが、実際はすぐに犯人(?)が目の前に現れる戦闘シナリオである。
readmeにもあるが、冒険者側が高レベルだと本来の敵が出てこないようになっている。
一人かつ3レベル以下で突入で完全クリア可能なので、戦闘に自信がある人は挑戦してみると良いだろう。
それ以外、例えば、3レベル以下で2人以上の場合は本当の敵を倒せないままに終わってしまう。
ちなみに、3レベル以下で2人以上の条件の場合、単純に戦闘に勝利するだけならとくに難しく考える必要はなく、そのまま敵を攻撃し続ければ勝てるくらい。
また、敵撃破後にあるリザルトシーンでは、「見切り」によるポイントなどを確認できる。
他様々な行動でポイントが上がるようなので、頑張ってポイントを上げてみるのも良いだろう。
ポイントの上昇に合わせてアイテムを取得できる。
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