名作フリーゲーム「CardWirth(カードワース)」のシナリオの情報をまとめたものになります。
主に、実際にプレイしたシナリオに対する個人的な感想になります。
今回は『In the mirror』・『Through the hole』・『永遠の卵』・『夜と海と歌』です。
注意点として、ここにある情報は筆者の個人的な感想や価値観に基づくものであり、客観的・情報的に正しいかは保証できません。
また、すべてのCardWirthシナリオやその作者様・素材制作者様を侮辱・批判するものでもありません。
最低限の情報のみを掲載していますので、シナリオの配布元や現在入手可能かどうかの確認は各自の責任でお願い致します。
CardWirthシナリオ感想
■『In the mirror』 つちくれ様 対象レベル:6~7
張り紙から抜粋【それは鏡の中にいる。】
冒険者は、最近見つけたお気に入りの露店を訪れていた。
交易都市リューンの市街地の中、一等賑わう区域とは少し離れた一ツ葉通り。
その露店にはまともな看板もなく、目印もない。
冒険者は並べられている品物を見る以外に、ここの店主の話を聞きに来ているのだった。
特定の品に興味が惹かれると、店主がそれを察してその品にまつわる小話が聞けるのだ。
そんなある時、冒険者は露店の品物の中にある「鏡」が目に留まる。
「氷でできた鏡」という非常に珍しい品物に興味をもった冒険者は、それを買い取り宿へと持ち帰るのだったが……。
行方不明になった仲間を助けに行く探索シナリオ。
冒険者の宿に現れた左右反転の偽物を追いかけ、「氷でできた鏡」の中へと突入する。
内部は粉々に砕いたカラス片を無理矢理に繋ぎ合わせたかのような世界だった。
そして、輪郭が定まらない黒い影のような存在が冒険者の前に現れる。
この影は、鏡の中の魔物――偽物に、自分の姿を奪われ成り代わられたという。
影は「魔物はこの先へ行った」と割れた鏡を指さした。
冒険者たちは、割れた鏡の破片を集めて修復し、魔物を追いかけるべく先へと進んでいった……。
総括すると、仲間を助けるために鏡の世界を冒険するホラーシナリオ。
鏡の世界を進んでいくと、やがて今回の騒動の原因である鏡の魔物と戦うことになる。
冒険者と同じ姿はしているものの、その実態は別物である。
素早く倒して仲間を助けたら、鏡の世界から脱出してシナリオクリアである。
また、この鏡を販売していた露店の店主は行方不明――そもそも顔も思い出せない――となっており、追求は不可能だった。
ちなみに、このシナリオは後述する続編があるので、そちらと合わせてぜひともプレイしてみて欲しい。
■『Through the hole』 つちくれ様 対象レベル:6~7
張り紙から抜粋【それは穴を通り抜ける。】
仲間の一人が部屋から出てこない。
朝、冒険者たちは仲間の一人がいつまで経っても降りてこないことに疑問を感じ、部屋の前で訝しんでいた。
ノックしても呼びかけても反応がない。
今日は先ごろ発見された遺跡の探索を予定していたのだから、仲間がいないはずがないのだ。
そして冒険者の一人がドアノブを回してみると――あっさりと扉が開いてしまった。
しかし、部屋の中には仲間の姿はなかった。
仕方無しに宿の亭主と娘さんに話を聞いてみたが、仲間がとこに消えたかわからないという。
――そんな時、娘さんが消えた仲間が昨日話していたぬいぐるみを持ってくる。
冒険者が調べると、ぬいぐるみの中から鍵と手紙が現れた。
その手紙には、仲間を連れ去ったこととリューン地下下水道の地図が記されていた……。
上記の『In the mirror』の続編にあたるシナリオ。
またも行方不明になった仲間を助けに冒険者たちが交易都市リューンの地下下水道を探索することになる。
行方不明になった仲間と、それ以外の冒険者たちで交互にギミックを動かしながら探索を行う。
下水道内にはいくつかのリドルが設置されており、鍵を集めて先に進む形になる。
4つの鍵をすべて集めて対応する錠前を解錠すれば、行方不明になった仲間と合流できる。
後は、今回の事件の元凶を叩けばシナリオクリアである。
総括すると、厄介なものに目をつけられた可哀想な冒険者のシナリオ。
作中でも真の黒幕は逃げおおせており、冒険者が出会うことはなかった。
そのため、事実上のラスボスである魔術師を倒して今回の事件は幕を下ろすが、推定邪心は野放しのまま。
言動やマスターシーンからも魔術師は体よく利用されただけのようだ。
いつか決着を付けたいものである。
■『永遠の卵』 ○○○様 対象レベル:10~10
張り紙から抜粋【エティア・バル諸島にある無人島 そのひとつに怪異現象が発生した 物理干渉可能な卵型のそれを対処できる者を募集する】
張り紙にあるように、発生した特殊な怪異現象への対処依頼。
依頼人は「メイリア調査団」と呼ばれる組織からで、奇想天外かつ奇天烈な依頼を持ち込むことで有名な集団である。
非常に金払いは良いのが救いである……仕事の危険度や厄介さの裏打ちとも取れるが。
さて、今回はエティア・バル諸島と呼ばれる無人島で、宿の亭主によれば交易都市リューンから半日・4日・7日・15日・3年ほどのところにあるという。
冒険者たちは初めて訪れる場所/何度も訪れている場所なので、準備をしてすぐに現地へと向かったのだった……。
卵型の怪異と戦う戦闘シナリオ。
一見するとただ敵を倒すだけのように感じるが、ギミックが組まれているため一筋縄ではいかない。
一定ターン経過後、さらに一定ターンが経過するまでの間に敵を倒す必要がある。
つまり、高火力技能で集中攻撃しての短期決戦は不可能である。
さらに、敵はイベントでこちらへの状態異常をバラ撒いてくるため、準備不足だとまともに戦えないこともある。
敵の攻撃の特徴を理解して、それぞれに対応するように戦おう。
幸いにも、戦闘で敗北してもゲームオーバーにはならないので何回でも挑戦可能である。
なお、一度撃破に成功してから再度シナリオに突入すると、ハードモードを選択できる。
こちらはさらに時間制限が厳しくなり、敵の増援の種類が増えている。
急ぎすぎず、しかし悠長にならない技能構成で挑もう。
また、卵型怪異を倒すとシナリオ内でポイントを貰うことができる。
これは、技能と交換することが可能で、怪異が使う強力な技能を入手することができる。
さらに、経験点とも交換可能であり、結構な点数となるのでレベルを上げたい人は覚えておくと良いだろう。
ちなみに、卵型怪異を倒すと大金が手に入るため、カードワースをプレイしている人の中にはこの卵型怪異をATM代わりにしている人もいるようだ。
■『夜と海と歌』 かにあし様 対象レベル:9~10
張り紙から抜粋【煌めく夜 燃ゆる海 響く歌】
冒頭に僅かなストーリーが挿入されている戦闘シナリオ。
4つのバトルを楽しむことが可能で、それぞれの戦闘ごとに面白いギミックが組まれている。
個人的には「死霊術師戦」と「海賊戦」が好き。
設定されている特徴や弱点などを考慮せず、正面から殴り合って勝利しようとするとかなりの難易度になる。
「攻略」のメモ帳にも記載されているが、対応するキーコードを使用すると戦闘を優位に運ぶことができる。
とくに「亡者退散」・「魔法を解除」・「水による攻撃」・「雷による攻撃」などが有効。
後者2つは無くてもなんとかなるが、前者2つはあった方が絶対に良い。
敵によっては呪縛や麻痺も効果的。
また、魔法を主力とする敵の場合は「魔法無効化結界」が絶大な効果を発揮する。
これは他の高レベル戦闘シナリオでも同様のことが言えるので、使い勝手が良い魔法無効化結界技能を探しておくことをおすすめする。
ちなみに、クリアしても済印はつかないタイプのシナリオなので何回でも遊べる。
新しく編成した技能の練習相手にも良いかも……。
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