名作フリーゲーム「CardWirth(カードワース)」のシナリオの情報をまとめたものになります。
主に、実際にプレイしたシナリオに対する個人的な感想になります。
今回は『夜の向こうの不思議な街』・『ルッキンバック』・『旗を掲げよ風は碧なり』・『骸喰いの刃を求めて』です。
注意点として、ここにある情報は筆者の個人的な感想や価値観に基づくものであり、客観的・情報的に正しいかは保証できません。
また、すべてのCardWirthシナリオやその作者様・素材制作者様を侮辱・批判するものでもありません。
最低限の情報のみを掲載していますので、シナリオの配布元や現在入手可能かどうかの確認は各自の責任でお願い致します。
CardWirthシナリオ感想
■『夜の向こうの不思議な街』 つちくれ様 対象レベル:8~10
張り紙から抜粋【帳が落ちるよ まっくらやみに 杯が満ちるよ 真っ赤なジュース お皿に乗せるよ きれいな おかし どうぞ おいしく めしあがれ?】
今回の依頼は「遺跡の妖魔退治」であった。
この依頼そのものは無事に終わったのだが、問題は帰り道で発生した。
方位磁石がぐるぐると回り続け、まるで役に立たない。
思い当たる節はない。
このあたりに方位磁石を狂わせる何かがあるといった情報もないはずであった。
冒険者たちは嫌な予感を拭いきれず、急いで森を進んでいたがついには異様な空間の歪みに飲み込まれてしまう。
目を覚ました冒険者たちは、開かれた門と石畳、その先にある城下町を目にしたのだった……。
いつの間にか迷い込むことになった人外どもの街から脱出するシナリオ。
ガーゴイルや不死者など、人間以外の何かが多くいる異形たちの街である。
ガーゴイルいわく「このままでは元の世界に戻れなくなる」とのことで、冒険者たちは脱出手段を探すために街を探索することになる。
ミニゲームや戦闘に勝利して4つの鍵を揃えればラスボスへの道が開く。
後は最奥にいる人物と「話」をつければ元の世界へと戻ることができる。
体力は多くないので、双狼牙などの必中技能を連打すればすぐに倒せるだろう。
ちなみに、舞台は「街」ではあるのだが、アイテムや技能の購入などはまったくできない。
必要な準備はシナリオ外でしっかりとしておこう。
また、以前感想を書いた『傍迷惑な晩餐会』をクロスオーバーしており、『傍迷惑な晩餐会』を先にクリアしておくとセリフが若干変化する。
気になる人は覚えておくと良いだろう。
■『ルッキンバック』 かがち様 対象レベル:4~15
張り紙から抜粋【このような感情、竜には無い筈なのだが……。少し、人と過ごしすぎたのかも知れないな。】
きっかけは山村からの依頼であった。
山の麓の森の奥に子どもが迷い込んだため、その捜索依頼である。
しかし、この依頼自体は子どもが自力で戻ってきたためすぐに終わった。
だが、子どもの証言により恐るべき事態が判明する。
子どもは森から帰る途中で穴に落ちたのだが、そこに巨大な「竜」がいたのだという。
その「竜」に助けられたのだとか。
冒険者たちは村人たちから新たに出された調査依頼を引き受け、竜がいるとされる穴へと向かった……。
竜と戦うことになる戦闘シナリオ。
ただ、竜は人間に対して友好的であり、何かを画策しているという風ではない。
竜いわく、自分は老いによってまもなく死ぬのだという。
そのため、何かをする気はなにもないとのこと。
実際、竜が弱っていることは間違いないようで、冒険者たちはそれが真実だと考えた。
また、竜と話を続けると「竜の力」を授けてもらえることになった。
ただ、戦いの中で実際に竜の力を体感して身につける必要があるため、戦闘に勝利する必要がある。
竜の力はどれも非常に強力であり、労力に見合った性能の技能となっている。
ちなみに、最上位の戦闘をクリアした後、もう一度シナリオに入り直すと……。
総括すると、竜という別の生き物と人間との関わりを考えさせられるシナリオ。
基本構成が戦闘シナリオなのでストーリーは短いが、それでも人との繋がりが確かにあったことを見せてくれる。
最後の戦闘は非常に難易度が高いが、それを乗り越えてこそ冒険者だろう。
また、最後には竜のブレスの完全版ともいうべき技能を入手できる。
多くの人におすすめできるシナリオなので、ぜひともプレイしてみて欲しい。
■『旗を掲げよ風は碧なり』 ふゆこ様 対象レベル:6~8
張り紙から抜粋【護衛できる乗組員求。隣国までの船での荷物輸送日数は四日間 報酬は6000sp 詳細はリードリッチ商会まで】
張り紙にあるように、今回の依頼は帆船の護衛と乗組員の補助である。
海を挟んだ隣国「カットキー」までの4日間を航海することになるので、その期間が冒険者の仕事になる。
何でも、船が通る海域に海賊が出没する噂があり、念のため冒険者を雇ったのだそうだ。
「海賊は面倒だが仕事があるのは良いことだ」
船員たちは「まるで海賊のような」風貌だったが、今は普通の船員として生活しているらしい。
出港後、道中は人魚と出会ったり釣りをするなどして平和な時間もあったが、嵐に見舞われるなどのトラブルも当然のように発生した。
「力自慢」や「冷静沈着」だったり、「知識人」や「盗賊」の冒険者が活躍する機会が多かった。
また、船が普段は通らない海域を進んでいるという問題も生じた。
はたして、冒険者たちは無事に護衛依頼を達成できるのだろうか……?
帆船の護衛と乗組員の補助として船に乗り込み、目的地までの航海を冒険するシナリオ。
海上という普段とは違う場所を冒険することになるわけだが、途中から船員たちの間に疑心暗鬼が生まれる。
上記にもあるように、通常では通らない海域を進むことになるからだ。
冒険者たちは星空から船の進んでいる方角を割り出し、いわゆる「魔の海域」に向かっているのではないかと推測を立てた。
直後、黒い怪鳥ペリュトンに襲われ、さらに海賊――不死者が操る幽霊船に遭遇してしまう。
もろもろを撃退した後、どうも航海士が船長を脅迫して進路を変更させていたらしい。
冒険者に船の進路を決めさせる時点でやはりおかしかったのだ。
その後、幽霊船を退けて依頼を完遂した冒険者たちだったが、船長たちの様子が何やらおかしい。
「俺、やっぱこの仕事向いてないわ……」
そして、彼らは驚くべき行動に出るのだった……。
総括すると、様々なトラブルを退けて海路を進む冒険シナリオ。
上記のようにトラブルは多発するが、何とか冒険者たちの活躍で事態を解決して進む。
途中の嵐による船の耐久力減少は、中盤以降の戦闘に響いてくるのでできる限り抑えておきたいところ。
また、対応クーポンが結構な数存在しており、いろんな冒険をした冒険者だと違った反応があるかも。
多くの人におすすめできるシナリオなので、ぜひともプレイしてみて欲しい。
■『骸喰いの刃を求めて』 どもしペッテ様 対象レベル:7~8
張り紙から抜粋【冒険者達はリューンへの帰還中、交易路に隣接する”黒の森”で野営の準備をしていた……。】
南方の都市にて、ごくありふれた依頼を完遂した冒険者たち。
その帰路の途中、交易路近くの開けた森で野営の準備をしていた。
ところが、食事中に野盗の集団に襲われてしまう。
もちろん、野盗ごときにどうにかされるような冒険者ではないが、彼らの所持品から出てきた手紙の内容が冒険者たちを悩ませていた。
「交易都市リューンより南の地方、その交易路近くの黒き森に存在するという【骸喰いの刃】を探し出せ」
また、手紙は続けて「テルの村」の人間が情報を知っている可能性があると指摘していた。
つまり、この「テルの村」とやらが野盗の集団に狙われている可能性があるわけだ。
しばらくの相談の後、冒険者たちは「テルの村」に危険が迫っていることを彼らに知らせるために向かうのだった……。
【骸喰いの刃】と呼ばれる魔剣を巡る探索シナリオ。
【骸喰いの刃】の詳細についてはこのシナリオを進めていけば自動的に判明する。
文字通りの意味で、強者の死体を食べ続けることで強くなる特殊な魔剣である。
そして、この【骸喰いの刃】を手に入れるために暗躍しているクドラ教過激派と戦うことになる。
また、道中は食糧が必要なタイプの探索となるため、他シナリオで入手できる食糧系アイテムを使用するチャンスである。
一応、シナリオ内で食糧やダンジョンの入口を開けるために必要なアイテムは手に入るので諦める必要はない。
ちなみに、PCの設定上、【骸喰いの刃】の存在を受け入れ難いというケースもあると思われる。
そういった時は、最後の選択肢で【骸喰いの刃】を「破壊する」ことができるので、それを選ぶようにしよう。
というのも【骸喰いの刃】はプレミアムカードなので、後から自発的に破棄することができないためだ。
総括すると、強力な魔剣が手に入るかもしれない面白い探索シナリオ。
【骸喰いの刃】は成長するタイプの魔剣で、最終的には鋼鉄の箱には劣る程度の強さにまで成長する。
使用回数制限がないタイプの武器なので、そこまで育てられれば非常に強力な切り札になる。
強い魔剣・魔法の武器が欲しいという人にはおすすめのシナリオなので、ぜひともプレイしてみて欲しい。
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