名作フリーゲーム「CardWirth(カードワース)」のシナリオの情報をまとめたものになります。
主に、実際にプレイしたシナリオに対する個人的な感想になります。
今回は『その赤い酒の味』・『砂歌う街レモナリア』・『森を這うもの』・『竜を滅せし者DX』です。
注意点として、ここにある情報は筆者の個人的な感想や価値観に基づくものであり、客観的・情報的に正しいかは保証できません。
また、すべてのCardWirthシナリオやその作者様・素材制作者様を侮辱・批判するものでもありません。
最低限の情報のみを掲載していますので、シナリオの配布元や現在入手可能かどうかの確認は各自の責任でお願い致します。
CardWirthシナリオ感想
■『その赤い酒の味』 シェノン様 対象レベル:5~7
張り紙から抜粋【仕事を終え、馴染みの宿に戻る帰り道。冒険者達は備品の補充に立ち寄った町で「行方不明の友人を探して欲しい」と頼まれた。】
ある晴れた日、冒険者たちは乗合馬車に揺られて街道を移動していた。
昨日まで遺跡調査をする研究員の護衛依頼を受けており、今はその帰り道だった。
好奇心で動きまわる研究員と、襲い来る妖魔の両方への対処で疲れていた。
馬車は交易都市リューンへの直通便ではなく、西風の町「ヴィレント」までである。
「ヴィレント」に到着すると、詰所の衛兵たちに身分証などを提示して町に入る許可をもらう……のだが。
冒険者たちはすぐに異変に気がついた。
「町の中が静かすぎる……」
そして、冒険者たちはとある家のドアにある文章に気がついた。
”吸血鬼お断り”、と……。
行方不明になった依頼人の友人を探すシティ・アドベンチャーシナリオ。
吸血鬼による騒ぎが起きている町で、行方不明になった人物を探すことになる。
町の住民たちに話を聞きながら調査を行い、町を探索していくと驚くべき事実が明らかとなる。
まず、現在町を襲っている吸血鬼被害は、下等な吸血鬼による仕業であること。
これはこの町の調査に訪れていた「別の吸血鬼」からもたらされた。
次に、依頼人の友人がすでに死亡しており、おそらくはすでに吸血鬼になっていること。
埋葬されるはずだった友人は、棺の中で身体を霧に変えて逃げおおせたという。
これらの情報を依頼人に話すと、依頼人は引き続き依頼を続行するように冒険者たちに話す。
もちろん、吸血鬼化した友人に会うためである。
冒険者たちは依頼人に対して強い不信感を抱きながらも、依頼を続行することに決めたのだったが……。
総括すると、吸血鬼になってしまった人物を助けるために奔走するシナリオ。
このシナリオでは非常に珍しいアイテムが存在しており、何と「吸血鬼化を治療するお酒」である。
カードワースにおいて、吸血鬼になるシナリオはたくさんあるが、吸血鬼をやめるシナリオは筆者が知る限りこれだけのはず。
エンディングによっては冒険者もこのお酒を入手することができる。
ただ、このお酒を使用しても、厳密には人間に戻るわけではないので気をつけよう。
■『砂歌う街レモナリア』 ゆずきち様 対象レベル:なし
張り紙から抜粋【宝石染めの街シープスリープより南東へ五日、白い砂浜輝く爽やかな港町があるらしい。】
依頼を受けることができるタイプの街シナリオ。
「アレトゥーザ」や「フォーチュン=ベル」のようなタイプだと言えばわかりやすいだろうか。
冒険者への依頼以外にもイベントがたくさん用意されており、賑やかな街の雰囲気を味わうことができる。
とくに、街中を歩いてみるとすぐわかるが猫がすごく多い。
街のイベントも猫に関係するものが多いので、猫好きには非常にありがたいだろう。
また、冒険者への依頼は「香る夕凪亭」で受けることができる。
「喧嘩して海に飛び込んだたい焼きを連れ戻して欲しい」・「キュオ―ンの核を入手して欲しい」・「難破船の内部調査」の3つである。
……一部よくわからないものもあるが、依頼は依頼である。
これらの依頼をクリアすると非表示のクーポンで経験値が貰える。
短いながらも楽しい依頼ばかりなので、ぜひともプレイしてみて欲しい。
■『森を這うもの』 jim様 対象レベル:5~7
張り紙から抜粋【勇敢な冒険者求む!エルモントとリューンを結ぶ街道で巨大なワームが現われた。討伐したものには銀貨1500枚を与える。腕に覚えのある者はヤキ村
王国騎士団詰所を訪ねられよ。】
夏も終わろうとする季節、エルモントとリューンを結ぶ街道で「巨大なワーム」が現われた。
最初にこのワームの犠牲者となったのは食糧を運ぶ騎士の補給部隊であった。
後に救助へ向かった者たちは森の中で補給部隊のものと思わしき馬車の残骸を発見したが、そこで引き返すべきだった。
彼らは森の中で野営した結果、ワームに襲われてしまい生きて戻れた者はたった一人だけだった。
王国騎士団はワーム討伐に精鋭を差し向けたが、密林を縦横無尽に這うワームにことごとくが敗れ去った。
かくして、ワーム討伐の依頼が冒険者たちへと回ってきたのである……。
ワームを討伐する探索・戦闘シナリオ。
上記にあるように、ワームは地中を自在に移動して奇襲してくる。
しかも、自分が不利になったらすぐに逃げ出すので、そのまま倒すことは難しい。
冒険者たちは村人たちから話を聞いたり、現地の地形などの調査を行いワーム討伐の作戦を立てることになる。
また、現地に集まった他の冒険者たちとは情報交換ができる。
宿で姿を見かけたら積極的に声をかけていきたい。
ちなみに、このシナリオは時間と日数の概念があり、それぞれが経過することで変化が生じる。
例えば、ワームは夜間になると活発に動き回るので遭遇率が上がるなどである。
もちろん、他の冒険者たちもワーム討伐に動いているので、彼らの行動にも変化がある。
……場合によっては死者がでることもある。
そうなる前に、自分たちの手でワームを討伐してしまいたいものだ。
総括すると、様々なイベントが発生する探索・討伐シナリオ。
ワーム討伐はもちろん、探索や他の冒険者とのイベントなど非常に面白いシナリオになっている。
作中で調査を行えば判明するが、ワームの弱点を突けば低レベル冒険者でも十分討伐可能である。
逆に、弱点がわからない状態で戦うと、追い込んでも地中へ逃げられてしまうことが多い。
まずは調査と情報収集に努めて方が良いだろう。
また、NPCを連れ込むことができるシナリオでもある。
とある冒険者とのイベントを消化していけば連れ込めるので、興味がある人は探索を頑張ることをおすすめする。
多くの人におすすめできるシナリオなので、ぜひともプレイしてみて欲しい。
■『竜を滅せし者DX』 F太様 対象レベル:10
張り紙から抜粋【彼を知らぬ者などいない…それほど有名にして最強の獣ドラゴン。恐るべき力と高い知性を兼ね備え、その鱗は炎と毒を撥ね返し、その爪は大地を抉り、その咆哮は大気を震わせる。】
ある日のこと、宿で暇を持て余していた冒険者たちは一人の男から依頼を持ちかけられる。
エディと名乗る男の依頼とは「ドラゴン退治」であった。
とある場所で暴れているドラゴンを退治して欲しいとのこと。
冒険者は本当にドラゴンがいるのかと疑ったが、依頼人は間違いないと断言。
さらに、報酬には銀貨1000枚は下らないであろう宝石が提示され、歴戦の冒険者たちは仕事に見合う報酬だと認め、ドラゴン退治へと赴いたのだった……。
数あるカードワースシナリオの中でも非常に有名な作品。
ストーリーモードとバトルモードの2種類のシナリオがあり、上記のものはストーリーモードの冒頭である。
ストーリーモードでは依頼人の指定するドラゴンを退治することになるのだが、その正体がアンデッド・ドラゴン。
亡者退散などが効かず、生前と同じ能力をもったままの強敵である。
幸い、知性は動物並みに低下しているので魔法などは使えない。
付帯能力による回復もあるため、短期決戦で仕留めよう。
アンデッド・ドラゴンの討伐に成功すると依頼人が報酬を渡してくれるのだが、ここは「糧になる技」を選ぼう。
これで付帯能力「超回復力」が入手できる。
また、それとは別に貴重なお酒である「竜殺し」も手に入る。
筆者が知る限りだが、このお酒は他のシナリオでは入手不可能なはずなのでとんでもない貴重品である。
もう一つのバトルモードでは「真竜ローファフォン」と戦うことができる。
カードワース世界において非常に有名なドラゴンであり、ポツポツクロスオーバーがある。
戦闘前に、戦闘難易度を選ぶことができるが、一番難しいアルティメットでもそこまでの強敵にはならない。
また、「聖刻の護り」や「暗殺」などの技能にセリフやイベントが対応しており、戦闘中に使うと演出が発生する。
とくに「暗殺」は効果が高いので、盗賊は狙って使っていくことをおすすめする。
ちなみに、ローファフォンを素早く倒すと経過したターン数に応じてクーポンが変化する。
某スレイヤーのような称号も手に入るので、気になる人は覚えておくと良いだろう。
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