CardWirthシナリオ感想リストその14 | ごろん小路。

CardWirthシナリオ感想リストその14

名作フリーゲーム「CardWirth(カードワース)」のシナリオの情報をまとめたものになります。

主に、実際にプレイしたシナリオに対する個人的な感想になります。

今回は『カンザカイ魔境伝』・『爆闘はサパーの後で!』・『赤いヤツ』です。

注意点として、ここにある情報は筆者の個人的な感想や価値観に基づくものであり、客観的・情報的に正しいかは保証できません。

また、すべてのCardWirthシナリオやその作者様・素材制作者様を侮辱・批判するものでもありません。

最低限の情報のみを掲載していますので、シナリオの配布元や現在入手可能かどうかの確認は各自の責任でお願い致します。

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CardWirthシナリオ感想


■『カンザカイ魔境伝』 mahipipa様 対象レベル:6~8


張り紙から抜粋【:依頼:キャラバンの長期護衛 アスタラ街道の果てから南に少し旅人の安息地、炊煙の街ヨッドまで】


張り紙にもあるように、キャラバンの護衛依頼から物語が始まる。

交易都市リューンから遠く離れた異国の地。

アスタラ街道の果てまで行って、やや南。

東方の大帝国「アウグスティノープル」が広がっている。

かつての戦乱の気配は遠く、冒険者たちはこれから東西へと征く旅人の休息地――「炊煙の街ヨッド」へとたどり着いた。

馬車護衛の報酬を受け取りヨッドへと足を踏み入れると、街では近々お祭りがあるという。

「炊煙祭」と呼ばれ、ヨッドから見える高い山に霧がかかると誰かがご飯を炊いているように見え、その時期に行われる祭りであるため炊煙祭なのだそうだ。

街の住民たちはお祭りの準備に追われていたが、それとは別に街の雰囲気がピリピリしている。

話を聞いてみると、物取りが出たのだそうだ。

一通り街の話を聞き終えた冒険者たちは、キャラバンの隊長から聞いた宿へと向かうためバザーがある方角へ歩き始めた……。


異国の地「炊煙の街ヨッド」を舞台としたシティ・アドベンチャーシナリオ。

物語終盤には野外でも冒険をすることになる。

序盤はスリ騒動を皮切りに、「炊煙の街ヨッド」を調査することでいかなる街なのかを知ることができる。

……何かうちの荷物袋にはアレな肉が入っているらしい。

また、陰謀論者たちが説明してくれるが、「炊煙祭」は元々魔除けのための祭りであり、山より下る怪異を追い払うためのものだったらしい。

現代ではその必要性がなくなり、花を飾る程度に留まっているのだとか。

さらに、山にはヨッドの街の祖先たちを助けた神様がいたらしいのだが、詳細は不明である。

なお、道中で訪れるバザーだが、様々な物品を購入することができる。

お金に余裕があれば買ってみてはいかがだろうか?

そして、中盤以降、冒険者たちは街に現れる怪異を追って山に入る形になる。

その道中、まだらのものと思わしき力の残滓が点々と続いているのだが……。


総括すると、「炊煙の街ヨッド」とそこにある信仰や怪異を垣間見る冒険活劇シナリオ。

事前に決められる役割はもちろん、人間関係やクリアしたシナリオのクーポンに数多く対応している。

所々でセリフなどが変わるので非常に面白い。

また、探索・調査回数が多いシナリオは途中でダレることが多いのだが、このシナリオはそんなことはなく最後まで物語を楽しませてくれる。

話のテンポや展開の仕方が非常に巧みなので、飽きることがなく、さらにそのままの勢いで次の話へと入っていける。

多くの人におすすめできるシナリオなので、ぜひともプレイしてみて欲しい。



■『爆闘はサパーの後で!』 iti様 mahipipa様 対象レベル:2~4


張り紙から抜粋【東の海に面した火薬の街トロセルローでリューンの冒険者が捕縛されました!名物『即決判』の様子をお届けします!】


今回の舞台は造船と火薬の港町「トロセルロー」である。

冒険者たちは配達依頼を終え、いざ街の観光でもするかというところであった。

ところが冒険者たちの一人が窃盗および転売容疑で捕まってしまう。

「俺は見たぞ! そこの冒険者が外へ出ていく者に展示品を渡したのを!」

当然、我々はそんなことは身に覚えがない。

だが、事態は冒険者たちを置き去りにして、トロセルロー名物「即決裁判」が始まろうとしていた。

冒険者たちは仲間の無罪証明すべく、陰謀渦巻くトロセルローを走ることになるのだった……。


濡れ衣を着せられた仲間を救うべく、造船と火薬の港町「トロセルロー」を駆け抜けるシティ・アドベンチャーシナリオ。

以前に感想を書いたシナリオで登場した、賢者の塔所属の「創意派(アイデア)」を自称する魔術師一派が再登場する。

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つまり今回も彼らの製造したゴーレム絡みの騒動なのだ。

とは言え、今回は彼らに落ち度はない。

さて、あっという間に人だかりができ、さらに机と椅子が並べられ「即決裁判」が始まる。

「トロセルロー」は古くから海路で栄えてきた街であり、そこの住民たちは気性が荒い。

そのためか街のモットーさえ「速戦即決」となったのは今や久しい。

つまり「即決裁判」とは、武力を伴わない事実上の決闘裁判のようなものなのだった。

しかし、本来即決裁判は街の住民同士でしか行われない。

街の外から来たものには猶予が与えられ、その間に無罪を立証できる可能性が示唆された。

冒険者たちは「トロセルロー」を調査・探索して、盗まれてしまったゴーレムのコアを取り戻すことができるのか?

理不尽な理由で豚箱にINした仲間を助けられるのだろうか……?


総括すると、造船と火薬の港町「トロセルロー」に渦巻く陰謀を跳ね除ける冒険活劇シナリオ。

おむすびゴーレムやケーキゴーレムでお馴染みの賢者の塔所属の「創意派(アイデア)」を自称する魔術師一派とともに、街に隠されたゴーレムのコアを捜索することに。

「カスのようなヒューマンエラーは予防できましたか?(_過激)」

ちなみに、こういった時に重宝する盗賊ギルドは、「トロセルロー」では撲滅済みなのでおおっぴらに利用することはできない。

だが人員がいないわけではなく、冒険者は今回の即決裁判における原告が怪しいという情報を入手する。

さらに、現地の賢者の塔からもゴーレムのコアが盗まれるという事件が起こっていた。

これは怪しいと調査を進める冒険者たち。

すると、ゴーレムを使って街を破壊する計画があることが発覚する。

そして即決裁判当日、「創意派(アイデア)」側のゴーレムコアをすべて揃え、さらに実行犯を捕縛した冒険者は無罪を勝ち取る。

そして、今回の事件の黒幕に対して、即決裁判を行うことを宣言するのだった――!

本当に面白いシナリオなので、ぜひともプレイしてみて欲しい。



■『赤いヤツ』 HAND様 対象レベル:3~6


張り紙から抜粋【遺跡(機甲の兵士保管庫)内を徘徊する赤い機甲の兵士の討伐をお願いします。】


遺跡を徘徊している特殊な「機甲の兵士」を討伐する探索・戦闘シナリオ。

今回の討伐目標となっている赤い機甲の兵士は、通常のものとは違い高性能機となっている。

単純にレベルが高いだけでなく超高速で移動する能力があり、その素早さでこちらとの戦闘を回避するように動く。

さらに、通常の機甲の兵士を戦力として運用できるようで、それらを囮使って逃げることもする。

そのため、この赤いヤツを討伐するには逃げ道を塞ぐ、援軍を呼ばれないようにするなどの工夫が必要になる。

また、舞台となる遺跡にはパスワードを入力することで侵入可能な部屋があるのだが、これがどうやって開ければいいのかわからずじまいだった。

おそらく、正攻法だとここをパスワード入力で開けて色々と作業をするのだろうが……シナリオ内でも言及されている通り、遺跡内部にあるものは破壊可能なものがある。

必要なら壊して先に進むということもできる。

後は、袋小路に追い詰めた赤いヤツを戦闘で撃破すれば依頼達成である。

注意点としては、機甲の兵士そのものが非常に強い魔物なので、適正レベルである3レベルが平均値のパーティだと苦戦すると思われる。

必中かつ効果が高い「魔法の矢」や防御力を上げる「魔法の鎧」などを使って対処すると良いだろう。

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