近年「口呼吸」をしてしまう方が増加傾向にあります。
口呼吸が常態化してしまうと様々なトラブルの原因になってしまいますが、具体的な症状についてはよくわからないかと思います。
また、口呼吸で顔の形が変わるといった話を聞くこともあり、気になる方は多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、
- 口呼吸によって現れる症状とは?
- 口呼吸で顔が変わる?
これらの情報をまとめてみました。
口呼吸によって現れる症状とは?
口呼吸によって現れる症状としては、以下のようなものが挙げられます。
2・免疫力が下がり、風邪をひきやすくなる
3・虫歯や歯周病の発生
4・歯並びを悪化させる
以上です。
1番目の「睡眠時無呼吸症候群」とは、睡眠中に呼吸が止まったり浅くなったりする病気です。
医学的には10秒以上息が止まる状態を無呼吸といい、平均して1時間に5回以上、この睡眠中に無呼吸が見られる場合はこの疾患と診断されます。
そして、口呼吸を長期間続けると、鼻呼吸の時よりも咽頭が狭くなるため上気道が閉塞しやすい状態になります。
その結果、睡眠時に呼吸がうまくいかず睡眠時無呼吸症候群になる恐れがあるわけですね。
2番目の「免疫力が下がり、風邪をひきやすくなる」はそのままですね。
通常の鼻呼吸の場合、鼻の粘膜が空気中の雑菌やウイルスを遮断して身体を守ってくれます。
しかし、口呼吸になると雑菌やウイルスが直接体内に入るため、風邪などの感染症にかかりやすくなります。
また、口呼吸だと口内に直接空気が入り、喉の粘膜が剥き出しの状態になります。
これにより、喉の炎症や感染リスクを増大させてしまいます。
3番目の「虫歯や歯周病の発生」も口内の乾燥が関係しています。
口内が乾燥すると唾液の分泌量が減り、自浄・殺菌効果が低下してしまいます。
その結果、むし歯や歯周病になる可能性が高くなるわけですね。
また、雑菌の繁殖などによって口臭が酷くなることも考えられます。
最後の「歯並びを悪化させる」とは、口内の圧力のバランスが崩れることを指しています。
口呼吸によって頬粘膜の圧力が優位になると、頬からの力により歯列が内側に押され狭くなり、その結果、歯並びが乱れることがあります。
通常は舌の圧力と唇の力、頬の粘膜からの圧力がバランスを取り、歯並びを正常な位置にするのですが、口呼吸によってこのバランスが崩れるわけですね。
口呼吸で顔が変わる?
結論から言えば、口呼吸で顔の形が変わることはあります。
例えば、成長期に口呼吸が継続して行われることで、顔の筋肉や顎の骨格が正しく成長しないなどですね。
鼻呼吸ができない状態が続くと顎が下がるため、顔の形が縦に長くなるなどの症状が現れることがあります。
その他には、前章にもあるように口内の圧力のバランスが崩れることもあるため、出っ歯などの原因にもなります。
また、顔の筋肉のバランスが崩れることで顎関節症のリスクが高まり、顎の骨格にも影響を及ぼすことがあります。
このように、口呼吸は多くのリスクを生じさせてしまう行為なので、鼻呼吸をするように意識したいですね。
あるいは、花粉症などによって鼻呼吸が行いにくい場合は、病院などを受診すると良いでしょう。
まとめ
口呼吸によって現れる症状としては、以下のようなものが挙げられます。
2・免疫力が下がり、風邪をひきやすくなる
3・虫歯や歯周病の発生
4・歯並びを悪化させる
以上です。
また、口呼吸で顔の形が変わることはあります。
例えば、成長期に口呼吸が継続して行われることで、顔の筋肉や顎の骨格が正しく成長しないなどですね。
鼻呼吸ができない状態が続くと顎が下がるため、顔の形が縦に長くなるなどの症状が現れることがあります。