
「百日咳」が流行しているとニュースなどで見聞きすることがあります。
しかし、百日咳とはどんな病気なのかよくわからない人は多いのではないでしょうか?
また、百日咳の感染経路や潜伏期間についても知っておきたいですよね。
そこで今回の記事では、
- 百日咳とはどんな病気?
- 百日咳の感染経路はどこから?
- 百日咳の潜伏期間はどのくらい?
これらの情報をまとめてみました。
百日咳とはどんな病気?
「百日咳」とは、百日咳菌という細菌が呼吸器に付着することで発症する急性の呼吸器感染症のことです。
咳が治まるまで約100日間と長い時間がかかる特徴があることから、百日咳と呼ばれています。
大人よりも15歳未満の子どもの方が感染しやすい傾向があり、実際に患者の多くは乳幼児で、1歳以下の乳児が感染すると重症化することもあります。
重症化により肺炎や脳症を合併する可能性があるなど、命に関わることもある怖い病気です。
また、もう一つの特徴として「感染力の高さ」があります。
例えば、百日咳への免疫をもたない人が、すでに感染している人と同じ部屋に短時間いるだけでも感染することがあります。
一般的に麻疹(はしか)と同程度と言えば、その感染力の高さが伝わるでしょうか。
さらに、大人の百日咳は軽い症状のことが多く、百日咳だと気が付かないこともあります。
百日咳の感染経路はどこから?
百日咳の主な感染経路は「飛沫感染」です。
「飛沫感染」とは、感染者が咳やくしゃみをすると百日咳菌が含まれた小さな水滴(飛沫)が空気中に放出され、その飛沫を他の人間が吸い込み、気道粘膜に百日咳菌が付着することで感染することを指しています。
前章にある「すでに感染している人と同じ部屋に短時間いるだけでも感染することがある」とは、この飛沫感染が非常に強力であるためですね。
また、極稀にですが「接触感染」で感染が広がることもあります。
「接触感染」とは、百日咳菌を含む飛沫が身のまわりの物品や環境に付着し、それらに触れた手で鼻粘膜などを触ることで百日咳菌を取り込むことを指しています。
ドアノブや照明のスイッチのような不特定多数の人間が触る場所などがわかりやすいでしょうか。
場合によってはスマホやiPhoneなどの携帯端末も同様です。
百日咳の潜伏期間はどのくらい?
百日咳の潜伏期間は「5~10日」程度だとされています。
この間はほとんど無症状か、軽い風邪のような鼻水・くしゃみ程度の症状しか現れません。
発症すると徐々に激しい咳発作が現れます。
また、周囲に感染させうる期間としては、症状出現の1週間前から発症3週間後程度と考えられています。
そのため、潜伏期間後期になると他者への感染が懸念されます。
まとめ
「百日咳」とは、百日咳菌という細菌が呼吸器に付着することで発症する急性の呼吸器感染症のことです。
咳が治まるまで約100日間と長い時間がかかる特徴があることから、百日咳と呼ばれています。
また、百日咳の主な感染経路は「飛沫感染」です。
極稀にですが「接触感染」で感染が広がることもあります。
最後に、百日咳の潜伏期間は「5~10日」程度だとされています。
この間はほとんど無症状か、軽い風邪のような鼻水・くしゃみ程度の症状しか現れません。