
「百日咳」が流行していますが、大人が感染した際の症状についてよくわからないですよね。
また、そもそも大人が百日咳に感染する原因や治療方法も知っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- 百日咳で大人の症状はどんなものがある?
- 百日咳に大人が感染する原因とは?
- 百日咳にかかった大人の治療方法とは?
これらの情報をまとめてみました。
百日咳で大人の症状はどんなものがある?
百日咳に感染した大人の症状には、以下のようなものが挙げられます。
1・咳発作
2・夜間の咳発作
3・発熱
4・鼻炎、咽頭炎
5・咳をした後に吐く
以上です。
また、咳発作に関してはけいれん性の咳が現れます。
さらに、短い咳が続いたり、「ヒューヒュー」という呼吸音がみられたりすることもあります。
ただ、上記の「ヒューヒュー」という特徴的な呼吸音ですが、大人の場合は音が出にくく、激しく咳き込んでもあまり特徴的な音にならないことがあります。
そのため、「長引く風邪」と勘違いしやすい傾向があります。
百日咳に大人が感染する原因とは?
百日咳の主な感染経路は「飛沫感染」です。
「飛沫感染」とは、感染者が咳やくしゃみをすると百日咳菌が含まれた小さな水滴(飛沫)が空気中に放出され、その飛沫を他の人間が吸い込み、気道粘膜に百日咳菌が付着することで感染することを指しています。
また、百日咳は非常に感染力が強い病気であるという特徴があります。
例えば、テレビなどで言われる「すでに感染している人と同じ部屋に短時間いるだけでも感染することがある」とは、この飛沫感染が非常に強力であることを端的に示しています。
デスクワークなど、換気が行いにくい環境に長く居続ける人などが該当しやすいかと思います。
さらに、極稀にですが「接触感染」で感染が広がることもあります。
「接触感染」とは、百日咳菌を含む飛沫が身のまわりの物品や環境に付着し、それらに触れた手で鼻粘膜などを触ることで百日咳菌を取り込むことを指しています。
ドアノブや照明のスイッチのような不特定多数の人間が触る場所などがわかりやすいでしょうか。
場合によってはスマホやiPhoneなどの携帯端末も同様です。
百日咳にかかった大人の治療方法とは?
百日咳にかかった大人の治療方法は「抗菌薬」を使ったやり方になります。
百日咳菌であると明確な場合は、「マクロライド系」と呼ばれる抗菌薬が第一選択になります。
注意点としては、百日咳の治療は非常に難しいことが挙げられます。
というのも、まず百日咳菌が感染して発症した時には「軽い風邪」のような症状しか出ません。
その後百日菌菌が毒素を出して、それが増えてくると厄介な咳が始まってしまうのですが、上記の抗菌薬は毒素に対して直接的には効かないのです。
つまり、百日咳菌を効率的に治療するためには、感染後に厄介な咳が出る前の段階で百日咳を早くに疑って検査をして、早期に診断・治療を開始する必要があるわけですね。
まとめ
百日咳に感染した大人の症状には、以下のようなものが挙げられます。
1・咳発作
2・夜間の咳発作
3・発熱
4・鼻炎、咽頭炎
5・咳をした後に吐く
以上です。
また、百日咳の主な感染経路は「飛沫感染」です。
極稀にですが「接触感染」で感染が広がることもあります。
最後に、百日咳にかかった大人の治療方法は「抗菌薬」を使ったやり方になります。
百日咳菌であると明確な場合は、「マクロライド系」と呼ばれる抗菌薬が第一選択になります。