真夜中になるとドタバタと屋根裏から音が聞こえることがあります。
イタチが屋根裏に入り込んでしまったんですね。
イタチはネズミやコウモリなどと同様に屋根裏に住み着き、強烈な悪臭や物音で我々の健康を害してしまいます。
しかし、屋根裏へ住み着いたイタチに対して、どのような対策をすれば良いのか、よくわからないと思います。
自分や家族の健康を守るためにも、イタチに素早く対処したいところです。
そこで今回の記事では、イタチ対策で屋根裏の場合について、お伝えさせていただきます。
イタチ対策で屋根裏の場合はこれ!
イタチへの対策を行う前に
イタチへの対策を実施する前に、注意しておくことがあります。
それは「鳥獣保護法」によってイタチが守られていることです。
イタチは害獣ではあるのですが、まずメスがこの鳥獣保護法の対象となっているため、個人での勝手な駆除が出来ません。
また、イタチがオスだったとしても、狩猟期間外や市区町村への許可なく行う駆除や捕獲は禁止されています。
さらに、イタチの雌雄の判別は難しい場合が多いため、専門的な知識がない方が控えた方が無難でしょう。
こういった事情があり、イタチへの対策方法はイタチを傷つけたり、勝手に駆除するようなものであってはならないわけですね。
この目的を達成するため、鳥獣保護管理法には、鳥獣の保護及び管理を図るための事業の実施や、猟具の使用に係る危険の予防に関する規定などが定められています。
イタチ対策を行う
1・イタチが嫌う臭いを利用する
イタチは「強い臭いに弱い」という性質があるため、これを利用することで屋根裏に入り込んだイタチを追い出すことが出来ます。
一番簡単な方法としては、ゴキブリなどの害虫に使用する「バルサン」を使うことでしょう。
バルサンは発生させる煙と臭いによりイタチを追い払います。
ただ、バルサンを使う場合、いくつかの注意点があります。
まず、屋根裏の気密性が高い状態である必要があります。
イタチをバルサンの煙や臭いで追い出したいのですから、それらがしっかりと充満する環境でなければ効果は薄くなってしまいます。
次に、バルサンを使用する屋根裏の直下の部屋は、衣類や精密機器などをあらかじめ退避させておく必要があります。
これらがバルサンの煙の影響を受けると、嫌な臭いが染み付いたり故障の原因になることがあるからですね。
また、バルサンの種類によっては「6畳より狭い部屋では使用しないでください」という使用上の注意があることがあります。
イタチがいる屋根裏のスペースが、6畳より狭いのであれば使わない方が無難でしょう。
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2・忌避剤を使う
市販されている忌避剤を使って、イタチを家に近づかせないという方法もあります。
この方法のメリットはバルサンとは違い、イタチが来たら対処するのではなく、完全に放置しても大丈夫な点にあります。
家の周囲や屋根裏にこの忌避剤を散布・設置して、イタチを追い出すというわけですね。
注意点としては、イタチ専用の忌避剤が販売されていないことです。
そのため、ネコやネズミなどの忌避剤を代替することになります。
また、忌避剤には液体・個体の2種類があるため、自宅の環境に合わせて使い分けると良いでしょう。
イタチが屋根裏にいる場合は、設置作業などから固形タイプのものが適しているかと思います。
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3・イタチを光で追い出す
イタチは夜行性であるため、強い光を避ける習性があります。
この習性を利用し、屋根裏に電球などの発光する物体を仕掛けて、夜にイタチが来たら光らせて撃退する方法になります。
また、CDやホログラムシートなど光を乱反射させるものも、イタチへの威嚇効果が期待できます。
家の周囲やイタチが屋根裏へ侵入する入り口付近に設置すると良いでしょう。
4・安全な罠を使う
イタチに対して安全が考慮された罠(捕獲器)を使い、イタチを捕獲することを対策とすることができます。
イタチに対して有効な罠の貸し出しを無料でおこなっている自治体もあります。
そこで、市役所などに連絡して罠を借りて設置しておきましょう。
注意点としては、各自治体によって罠の貸し出し条件が異なることがあり、また、捕獲したイタチの扱いは拒否される可能性があることです。
そのため、事前相談の段階で貸し出し条件やイタチに対する対処方法などをしっかりと相談しておくようにしましょう。
イタチに関するその他の情報
イタチ対策で屋根裏の場合はこれ!必要な道具や対処方法をくわしく紹介
まとめ
イタチが屋根裏に住み着くと、糞尿による悪臭やノミ・ダニなどの被害が懸念されます。
自分や家族の健康を守るためにも、イタチへの素早い対処が望まれます。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。