土砂災害は台風や集中豪雨などが引き金となって発生することが多く、甚大な被害をもたらす災害です。
傾斜が急な山が多い日本は、特に土砂災害への警戒が必要になるわけですね。
そんな土砂災害ですが、安全な場所に避難する時に注意することがあります。
また、避難する時の服装についても気になるところです。
そこで今回の記事では、
- 土砂災害で安全な場所に避難する時の注意点はこれ!
- 土砂災害で避難する時の服装について
これらのことについて、お伝えさせていただきます。
土砂災害で安全な場所に避難する時の注意点はこれ!
1・自治体が発令する避難情報に注意する
土砂災害から逃れるために避難を行う場合、自治体が発令する避難情報に注意するようにしましょう。
この情報を確認することで、現在どういった危険が発生しているのかを知ることが出来ますからね。
これらの避難情報は防災行政無線の他、自治体のホームページや防災メールなどでも確認することが出来ます。
特に、自宅が土砂災害警戒区域・危険箇所などの範囲にある場合は、避難準備の段階から自発的に避難をすることをおすすめします。
また、以下のページでは全国の避難情報を確認することが出来るので非常に便利です。
全国の避難情報(各地の避難情報の発令状況も確認可能)
2・避難する前に火の元・戸締まりを確認する
自宅から安全な避難場所へ移動を開始する前に、火事にならないよう火の元を確認するようにしましょう。
ガスコンロの火が消えていることを確認する他、ガスの元栓を締めたり、家のブレーカーを落としておきます。
また、災害からの避難は家族全員が行うので、無人となる家の戸締まりをしっかりとしておきましょう。
実際に、土砂災害の被災地で空き巣被害が相次いだという記録もあるため、注意しておくのが無難です。
3・避難する時は集団行動を基本とする
災害から避難する際は、必ず集団行動を基本とするようにしましょう。
単独行動を行うと、何かトラブルが生じた時に身動きが取れなくなる可能性があるからですね。
また、崖や塀の側や河川の近くといった、危険な場所をどうしても通らざるを得ない場合は、可能な限りその場所から離れて移動するようにしましょう。
もしも、小さな子どもがいるご家庭であれば、子どもと一緒に歩いて避難場所まで移動することになるので、早めに動くことを心がけておきましょう。
4・避難する時の移動は徒歩で行う
避難する際に自動車を使うと、緊急車両の通行の妨げになることがあります。
交通渋滞や浸水による走行不能などの事態を引き起こす可能性もあるため、避難する時の移動は徒歩で行うようにしましょう。
また、近くに高齢者や身体障害者、病人がいる場合は、隣近所の方で連絡を取り合い、声を掛け合って避難しましょう。
5・冠水した場所を歩く時は地面を確認しながら歩く
大雨などで冠水した場所を歩く場合、長い棒などを使って地面の形状を確認しながら歩くようにしましょう。
冠水した状態では濁った水で地面がよく見えないため、蓋が流され口が開いたままのマンホールなどが確認できませんからね。
万が一、そういった場所に落ちてしまうと命を落とす可能性が非常に高いです。
そのため、冠水した場所を歩く場合はしっかりと確認をしながら移動するか、無理に動こうとせずに救助を待つようにしましょう。
あるいは、近くにある鉄筋コンクリート造の建物のように、耐久性が高い建物に避難するのも良いでしょう。
土砂災害で避難する時の服装について
土砂災害で避難する時の服装は、以下のようなものが基本になります。
2・動きやすい長袖と長ズボンを着用する。材質は燃えにくいものが良い
3・ガラス片などから手を守るために軍手や手袋を着用する
4・長靴ではなく、普段から履きなれた底が厚めの靴を履く
5・非常持ち出し袋を持って行く
以上になります。
最後の「非常持ち出し袋」は、避難時の安全を確保するため、命を守る道具だけを厳選して入れておく、走っても運ぶことが出来る袋(リュックなども含む)のことです。
迅速な避難を行う場合、避難に必要な荷物をあらかじめ一纏めにしておけば大幅な時間短縮に繋がります。
また、焦っている状態で荷物をまとめても、必要な物を忘れるなどといったことが起こるので、普段から非常持ち出し袋を用意しておくと良いでしょう。
土砂災害に関するその他の情報
土砂災害に関するその他の情報は、以下の記事にまとめてあります。
土砂災害から逃げる方法はこれ!身を守るにはどうすれば良いのかを紹介
土砂災害の警報の種類はこれ!雨量の目安についてもくわしく紹介
土砂災害対策で個人が出来るものはこれ!必要な道具もくわしく紹介
まとめ
土砂災害で安全な場所に避難する場合は、様々なポイントに注意しておきたいところです。
スムーズに避難を行うために、この記事がお役に立てれば幸いです。