土砂災害対策で個人が出来るものはこれ！必要な道具もくわしく紹介

土砂災害は一瞬で人の命や財産を奪っていく恐ろしい災害です。

そのため、普段から防災意識をもって、「自分の身は自分で守る」という心構えが大切になります。

そんな土砂災害ですが、個人で出来る対策方法について知っておきたいところです。

個人が出来る範囲でも、土砂災害の危険から身を守る方法はありますからね。

そこで今回の記事では、土砂災害対策で個人が出来るものについて、お伝えさせていただきます。

土砂災害対策で個人が出来るものはこれ！

１・ハザードマップを確認しておく
ハザードマップとは、ある場所で自然災害が起こった場合に、被害を受けると予想される範囲を示した地図のことを言います。

このハザードマップをあらかじめ確認しておくことにより、自分が住んでいる地域の何処で土砂災害が発生する可能性があるかを把握できます。

具体的には、地域ごとに土石流・地すべり・がけ崩れの危険箇所や、災害が起きた場合や起きそうな場合の避難場所などが記載されています。

これらの情報を把握しておけば、集中豪雨や台風などが発生している間、「ハザードマップで危険があるとされている場所に近寄らない」といった方法で命を守ることが出来るようになります。

ちなみに、ハザードマップ市町村の役場でもらうことが出来る他、都道府県や市町村のホームページでも確認することが出来ます。

２・避難場所への道を実際に歩いてみる
ハザードマップで避難場所を確認して自分やご家族の避難経路を設定したら、そのルートを実際に歩いてみましょう。

避難場所までの道を歩くことにより、地図ではわからない情報を知ることが出来ます。

災害発生時には精神的な動揺もあることですし、初めて歩く場所を地図だけで進む場合は道に迷う可能性もありますしね。

避難場所までのスムーズな移動のため、自分やご家族の避難経路を自分たちで歩いてみることは重要です。

３・土砂災害の予兆や前触れを知っておく
土砂災害が起こる前には、予兆や前触れとなる現象が発生することがあります。

この予兆や前触れを知っておけば、その危険な場所から逃げるという判断を下すことが出来ます。

また、土砂災害の予兆や前触れは、「土石流」・「崖崩れ」・「地滑り」などの種類によって変わり、自分の住む場所や環境（地盤が緩い地域・川が近くに流れている地域など）によっても異なります。

この章では、「土石流」・「がけ崩れ」・「地すべり」の３種類の予兆や前触れをお伝えさせていただきます。

【１・土石流】
①流水が異様なほど濁り始める
②流木（生の木）が流れてくる
③川の中でゴロゴロと転石の音がする
④雨は降り続いているのに、川の水が急激に減る
⑤山全体が唸っているような音（地鳴り・山鳴り）がする
⑥土の匂いを多く感じる

【２・がけ崩れ】
①がけから急に水が湧いてくる
②湧き水の量が急に増えたり減ったりする
③湧き水が酷く濁る
④がけにひび割れが現れる
⑤がけが異様に膨らむ
⑥小石がパラパラと落ちてくる

【３・地すべり】
①斜面からの湧き水が増える
②斜面に亀裂や段差が発生する
③樹木が傾く
④池の水が濁ったり、急に増えたり減ったりする
⑤山全体が唸っているような音（地鳴り・山鳴り）がする
⑥地面が振動する

４・非常持ち出し袋を準備する
避難する際に利用する「非常持ち出し袋」を準備しておきましょう。

「非常持ち出し袋」とは、避難時の安全を確保するため、命を守る道具だけを厳選して入れておく、走っても運ぶことが出来る袋（リュックなども含む）のことです。

一分一秒を争う避難の場面では、必要なものを袋などに詰めることが難しいため、あらかじめ非常持ち出し袋にまとめておき、咄嗟に持ち出せるようにしておくと便利です。

非常持ち出し袋の中身は家族の構成やその時の季節によってまちまちですが、毛布・衛生用品・救急応急手当道具・飲水・食料・手袋・軍手・雨具・懐中電灯（フラッシュライト）・ヘッドライトなどが主だった物となります。

また、家族の誰が何を持って行くかをあらかじめ決めておくと、実際の避難時にスムーズに行動できます。

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土砂災害は本当に恐ろしい災害ですよね。

そんな土砂災害から命を守るためにも、個人で出来る対策はやっておきたいところです。

そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。