「スプレー缶」は私たちの生活に欠かせない道具ですよね。
冷却スプレーや制汗スプレーなどを利用している方は多いかと思います。
そんなスプレー缶ですが、スプレー缶が原因で火災が発生する可能性があることをご存知でしょうか?
場合によっては爆発事故にもなるため、しっかりとした予防が必要となります。
そこで今回の記事では、
- スプレーへの引火はなぜ発生するのか?
- スプレーへの引火や爆発を防ぐ方法はこれ!
これらのことをお伝えさせていただきます。
スプレーへの引火はなぜ発生するのか?
殺虫剤などをはじめ、家庭用のスプレー缶には目的成分の他に「噴射剤」と呼ばれるものが入っています。
「噴射剤」とは、スプレー缶から内容物が放射された時に、放射物を霧状へ変化させる働きがあります。
スプレー缶に入っている原液がまとまった液体ではなく、常に霧状になるのはこの作用の影響であるわけですね。
そして、この噴射剤にはLPGやジメチルエーテルなどが使われており、これらは非常に燃えやすいという声質を持っています。
そのため、スプレー缶を放射している近くにタバコなどの火種があると、引火して爆発を発生させる危険性があります。
特に、室内や自動車の車内のような狭い空間内だとガスが滞留しやすいため、引火の可能性が非常に高くなることに注意をしてください。
実際、2018年に発生した「アパマンショップ爆発火災事件」や2020年に発生した「トラック爆発火災」では、室内や自動車の車内で引火による爆発が発生しています。
また、スプレー缶に記載されている使用上の注意事項にも、引火・爆発に関する情報が記載されていることから、少しの火花で引火して爆発することがわかります。
ですので、スプレー缶を使用する場合は、使用上の注意事項をよく確認することが命を守ることに繋がるわけですね。
スプレーへの引火や爆発を防ぐ方法はこれ!
前章にもあるように、まずはスプレー缶に記載されている使用上の注意事項をよく確認するようにしましょう。
ほとんどのスプレー缶には、
2・たき火や焼却火の中にスプレー缶を投げ込まない。
3・スプレー缶を保管する場合は、火の気や暖房器具の近くなどの高温となる場所や、直射日光の当たる場所などを避ける
以上のような記載があるかと思います。
スプレー缶を使う場合、こういった注意事項を遵守するようにしましょう。
その他にも、スプレー缶の種類によっては「放射する前にスプレー缶をよく振る」などといった使用方法などへの注意事項もあるため、使用前に情報をチェックすることが大切です。
次に、「スプレー缶を閉所で使用しない」ことが引火や爆発を防ぐ上で重要になります。
前章にある爆発事件や火災も、閉所でスプレー缶を使用した後、火種から引火して爆発が起こっています。
狭い空間内だとガスが滞留しやすいからですね。
そのため、スプレー缶を使用する前や使用後に、部屋の窓を開けるなどして換気をするようにしましょう。
注意点としては、スプレー缶のガスが充満している場所では家電製品のスイッチをオンにしないことです。
家電製品のスイッチをオンにすると、火花が発生することがあるため、これが火種となり引火・爆発に至る可能性があるからですね。
そのため、扉や窓を開けるなどの方法で空気を換気するようにしてください。
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スプレーに関するその他の情報
まとめ
スプレー缶を使用する時は、部屋の換気などに注意をして事故が起こらないようにしたいですね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。