「登山」を趣味とする方が近年非常に増えています。
それに伴い、登山中の遭難事故も増加傾向にあります。
登山をする以上、遭難する可能性はゼロにはならないので、しっかりとした対策を講じておきたいところです。
そこで今回の記事では、登山で遭難しないための対策方法について、お伝えさせていただきます。
登山で遭難しないための対策方法はこれ!
1・分岐点では行先を確認する
登山中の遭難は道がわからなくなり、迷子になってしまうことで発生することがあります。
これは、とくに一人で登山を行っている場合に多いです。
というのも、二人以上で登山をしている場合、誰かが道を間違えても、他の人が気づく可能性があるからです。
逆に、一人で登山を行っていると、途中で誤った道を進んだとしても気がつくことが非常に難しいからですね。
そのため、登山中に道の分岐点に出くわした場合は、どちらの道が正しいものなのかを必ずチェックするようにしましょう。
2・道に迷ったら引き返す
登山中に自分が道に迷っていることに気づくことができたならば、まずは地図で確認できる地点まで戻ることが重要です。
道がわからない状態で闇雲に進んでも、事態が好転することはまずありませんからね。
そのため、自分の現在位置を把握することと、正しい道への復帰を行いやすくするために、もと来た道を引き返すことが効果的です。
また、ヤブなどに入りこんでしまったら、できる限り安全なルートを探りながら尾根上へ向かって登ると良いでしょう。
見通しが良い場所からなら、地形の把握と自分がどういったルートを歩いてきたかをチェックして引き返すことも可能になります。
3・危険な場所へは近寄らない
怪我をしたり転落をする可能性がある場所へは絶対に近寄らないことが基本です。
当たり前のことなのですが、これが非常に重要なポイントになります。
というのも、山岳遭難事故統計の事故要因データで、毎年大きな割合を占めているのが転落と滑落だからですね。
例えば、浮石に乗る・崖側へ不用意に近寄る・躓くなどにより、転落・滑落が発生してしまいます。
そのため、重大な事故に繋がる可能性を排除するために、こういった危険な場所や危険行為を行うことはやめておきましょう。
4・高山病に注意をする
「高山病」とは、登山などで標高があがり、酸素が薄くなることで生じる疲労や発熱、吐き気、頭痛などの様々な症状のことを指しています。
高山病の症状が現れている状態で無理をしてしまうと、症状が悪化して身動きが取れなくなる可能性があります。
そのため、高山病にならないようしっかりと睡眠時間を確保したり、身体を高度に慣らす時間を作ることで予防をしましょう。
また、一気に標高を上げるハードな登山そのものを避けることも視野にいれるべきでしょう。
5・下山時に注意をする
山岳遭難事故統計データによれば、遭難が発生する時間帯で最も多いのは午後の2時から3時、また、全体の工程の残り4分の1で発生することが多いとされています。
つまり、下山中に遭難事故が発生する割合が高いわけですね。
これは、登山終盤に差し掛かることで、集中力の低下や気象の変化、道が不明確であることが理由として挙げられます。
また、低山では林業のための作業道があったり、地元の人の踏み跡などがあることが多いです。
これらを登山ルートと誤認することで、道に迷って遭難することが考えられます。
その他には、「低山だから」という理由で、地図やコンパスといった登山に必要な道具や装備を持たずに入山するケースもあるようです。
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まとめ
登山を趣味とする人が増えていますが、だからこそ遭難事故にあわないよう注意をしておきたいところです。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。