テレビや新聞で「ヒートショック」と呼ばれる言葉を見聞きすることがあるかと思います。
何やら命に関わるような情報が流れていますが、ヒートショックというものがよくわからないと気になりますよね。
また、ヒートショックの原因や対策方法についても知っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- ヒートショックとは何なのか?
- ヒートショックの原因はこれ!
- ヒートショックの対策方法はこのやり方で!
これらのことをお伝えさせていただきます。
ヒートショックとは何なのか?
「ヒートショック」とは、温度が急激に変化することで局所的に血圧が上昇し、循環器系の疾患が引き起こされることを指しています。
例えば、冬のお風呂・脱衣室・トイレなどで身体の一部、あるいは全体が急激な温度変化にさらされると、脳卒中や心筋梗塞といった重篤な症状を引き起こす可能性があるわけですね。
実際、暖かい部屋から寒い屋外へ移動すると、「ゾクッ」とした感覚を覚える方は多いかと思います。
このように、血圧の急激な変化は体感できるほど大きなものなのです。
また、厚生労働省の資料によると、ヒートショックが原因と推測される家庭の浴槽での溺死者は、2004年から2018年の間に約1.9倍に増加しています。
そのため、ヒートショックは私たちにとって十分起こり得る怖い症状となっているわけですね。
ヒートショックの原因はこれ!
ヒートショックの原因は、前章にあるように急激な温度変化によって生じる局所的に血圧が上昇です。
お風呂上がりで身体が温まった状態で、寒い脱衣室に移動するなどですね。
また、上記以外にも、住んでいる住宅の構造にも影響を受けている可能性があります。
というのも、一般的に日当たりを重視した住宅では南側に窓が設けられており、浴室やトイレなどの水周りは北側に設けられる傾向にあります。
これにより、寒い冬の季節はトイレや入浴の度に、暖かい部屋から寒い非居室(洗面室・脱衣室・浴室・トイレなど)へ移動することになります。
その結果、住宅内にいても、日常的に身体が温度変化にさらされる機会が多くなっているわけです。
実際、冬場の自宅内で寒さを感じる場所としては、「洗面室や脱衣室」・「トイレ」・「廊下」・「玄関」などがよく挙げられる傾向にあります。
ヒートショックの対策方法はこのやり方で!
1・室内の温度差をなくする
前章にもあるように、ヒートショックの原因は急激な温度変化です。
そのため、各部屋の温度を均一にすることで、ヒートショックの発生を防ぐことができるようになります。
例えば、脱衣所や浴室といった寒い部屋は、あらかじめ暖房で暖かくしておくなどですね。
具体的なやり方では、浴室を温めるものとしてシャワー給湯があります。
シャワーを使って給湯することで、浴室の温度を約15分で10℃上昇させることが期待できます。
また、浴室の床にマットやスノコなどを置いておくことも有効ですね。
2・お風呂の温度は低めに設定する
一般的に、お風呂の温度が42℃以上になると心臓に負担をかけるとされています。
そのため、お風呂の温度は40℃程度に設定して入浴を行うようにしましょう。
また、入浴する時には手や足などの心臓から遠い場所にかけ湯をして、身体をお湯に慣れさせることも効果的です。
ただ、寒い季節に40℃程度の入浴をすると、湯冷めする可能性が高くなってしまうので、お風呂から上がった後は身体が冷えないように注意をするようにしてください。
3・食事直後や飲酒時の入浴を控える
食後1時間以内や飲酒時は血圧が下がりやすくなってしまいます。
また、入浴中も血管が拡張して血圧が下がるため、二重に血圧が下がりやすい状態となり非常に危険です。
そのため、食事直後や飲酒時は入浴を控えた方が無難でしょう。
また、入浴中は汗をかくため、血液がドロドロの状態になりやすいです。
入浴前と後は、必ずコップ一杯のお水を飲むことで血液がドロドロになることを予防できます。
4・衣類の着脱は暖かい部屋で行う
起床時の着替えなど、衣類を着替える時は暖かい部屋で行うようにしましょう。
その他にも、冷えた脱衣室などで衣類を脱ぐと、それだけで身体が冷えてしまいます。
これは自宅以外でも、仕事の都合などで衣類を着替える方は注意をするようにしてください。
食品に関わる工場に勤務している方などがわかりやすいでしょうか。
ヒートショックに関するその他の情報
ヒートショックがお風呂上がりに発生する原因はこれ!対策方法も紹介
ヒートショックが高齢者に発生しやすい理由はこれ!対策方法も紹介
まとめ
ヒートショックは突然症状に襲われることになるため、非常に怖いものです。
ヒートショックを予防して命を守るために、この記事がお役に立てれば幸いです。