「こたつ」は冬の寒い時期になると活躍する暖房器具です。
そんなこたつですが、場合によっては酷い火傷をしてしまうことをご存知でしょうか?
こたつの火傷は、皮膚がピリピリと痛む程度ならマシですが、酷いものだと皮膚の壊死や水ぶくれなどの症状となって現れます。
しかし、具体的な原因がわからないと対策や対処方法をたてることは難しいですよね。
そこで今回の記事では、
- こたつで発生する火傷の原因はこれ!
- こたつで発生する火傷の対処方法とは?
これらのことについて、お伝えさせていただきます。
こたつで発生する火傷の原因はこれ!
こたつのような暖房器具で発生する火傷を「低温火傷」と呼びます。
通常、熱せられたやかんなどに手などが接触すると、身体が「熱い!」と感じてすぐに手をやかんから離すことが出来ます。
しかし、「低温火傷」の場合は、「暖かくて気持ちがいい」くらいの温度に長時間人体がさらされることによって発生します。
具体的には、「40℃~60℃以下の熱源」ですね。
こたつもこの条件に該当します。
そのため、長時間触れていても熱さや痛みを感じにくい状態で火傷が進行するため、異変に気がついた時には、
2・「皮膚に水ぶくれができる」
3・「皮下組織が壊れる」
といった軽度・重度の火傷を負ってしまう危険性があります。
また、一般に火傷というと患部の外見が酷くなるイメージが強いですが、低温火傷の場合は皮膚の外見に大きな変化が現れにくく、痛みを感じないことが多いため軽症だと誤認する可能性が高いです。
実際には、低温火傷の完治には何ヵ月もかかったり、重度の火傷を負ってしまった場合は植皮などの手術が必要になったりすることが珍しくありません。
その他にも、皮下組織が壊れた影響で感染症に罹患することさえあります。
そして、こたつの場合、その使用上の特徴から足の部分に低温火傷が発生しやすいです。
人間の体の中で足の部分は知覚が鈍く、かかと・くるぶし・すねなどは皮膚のすぐ下に骨があるため、毛細血管が圧迫されやすい部位でもあります。
そのため、血行が悪くなりやすく、低温火傷が発生しやすいことに注意した方が良いでしょう。
こたつで発生する火傷の対処方法とは?
低温火傷は、皮膚に接する熱源の温度によって火傷に至るまでの時間が異なります。
具体的には、
2・熱源の温度46℃……30分~1時間
3・熱源の温度50℃……2分~3分
以上になります。
こたつの種類やヒーターとの距離などによっては、短時間で低温火傷になる危険性があるわけですね。
そのため、こたつを使用する際は、熱源であるヒーターとの距離を保ち、長時間に渡るこたうの使用を控えた方が良いでしょう。
また、低温火傷になってしまった場合、「皮膚に赤みがある」・「皮膚に水ぶくれができる」などの症状が現れた場合はすぐに病院を受診してください。
前章にもありますが、低温火傷は痛みがないことが多いため、重篤な状態でも気が付かない可能性があるからです。
そして、もしも水ぶくれなどの症状が現れた場合は、指で潰さないように気をつけてください。
潰した水ぶくれの部分から雑菌が入り込んでしまう危険性があるからですね。
ちなみに、低温火傷の応急処置を施す場合、患部を冷やすことは効果が薄いです。
まったく無意味ではありませんが、患部を冷やすこと以外に以下のような方法を試した方が良いかと思います。
低温火傷の応急処置を施す場合は、「患部を消毒して減菌ガーゼで保護する」・「抗生物質の軟膏を患部に塗って減菌ガーゼで保護する」などの方法が効果的です。
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まとめ
こたつでの低温火傷は怖いですよね。
そんな低温火傷を防ぐためにも、この記事がお役に立てれば幸いです。