「ヒートショック」による死者は高齢者だけとは限らないことをご存知でしょうか?
実は、健全な若い方でも寒い冬場にヒートショックを起こす可能性があります。
しかし、ヒートショックの原因や具体的な対策方法がわからないと、困ってしまいますよね。
そこで今回の記事では、
- ヒートショックは若者にも起こる!
- ヒートショック対策でおすすめの方法はこれ!
これらのことをお伝えさせていただきます。
ヒートショックは若者にも起こる!
「ヒートショック」とは、温度が急激に変化することで局所的に血圧が上昇し、循環器系の疾患が引き起こされることを指しています。
例えば、冷えた脱衣所に移動することで血管が収縮して血圧が上昇、その結果、心臓や血管に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞など致命的な症状に繋がるわけですね。
一般的に、このヒートショックが発生しやすいのは高齢者だとされていますが、実は若者にも起こる可能性があります。
これは何故かと言うと、肥満・メタボ・高血圧・糖尿病といった病気などを患っていると、日頃から循環器系に大きな負担をかけてしまいます。
その状態に、急激な温度変化が加わることで、身体の許容量を超える付加が心臓や血管に発生し、ヒートショックを起こしてしまうわけです。
また、若者の場合、時間に追われて、食事や飲酒をした直後にお風呂に入る方が多いことも挙げられます。
食事や飲酒をした直後は血圧が上昇するため、ここに急激な温度変化が加わることでヒートショックが起こってしまうわけですね。
このように、ヒートショックは高齢者だけでなく、若者の命を危険にさらす怖い症状なのです。
ヒートショック対策でおすすめの方法はこれ!
1・室内の温度差を小さくする
前章にもあるように、ヒートショックの原因は急激な温度変化による血圧の上昇です。
これを防ぐためには、各部屋の温度を均一にすることが効果的です。
例えば、脱衣所や浴室といった寒い部屋は、あらかじめ暖房で暖かくしておくと良いでしょう。
シャワーを使って給湯することで、浴室の温度を約15分で10℃上昇させるという、「シャワー給湯」と呼ばれる方法もあります。
また、浴室の床にマットやスノコなどを置いておくことも有効ですね。
2・食後や飲酒直後の入浴を避ける
前章にもあるように、食事や飲酒をした直後にお風呂に入ると、血圧の急激な上昇によってヒートショックを起こす可能性があります。
そのため、食後1時間以内の入浴は避け、飲酒をした時にはその日のうちに入浴することはやめておきましょう。
また、入浴する際には湯温を41℃以下にすることをおすすめします。
というのも、湯温が42℃以上だと、心臓に負担をかけるとされているからですね。
その他には、入浴する時には手や足などの心臓から遠い場所にかけ湯をして、身体をお湯に慣れさせることも効果的です。
3・衣類の着脱は暖かい部屋で行う
起床時や入浴前の衣類の着脱は、暖かい部屋で行うようにしましょう。
寒い冬の季節だと、ただ着替えるだけで血圧が急激に変化してしまうからです。
この衣類の着脱に関しては、自宅以外にも仕事の都合などで衣類を着替える方は注意をするようにしてください。
食品の製造に関わる工場に勤務している方などが該当するかと思います。
4・メタボや肥満などを改善する
前章にもあるように、メタボや肥満などのような動脈硬化に関する症状・病気を患っている場合、ヒートショックが発生する可能性が高くなってしまいます。
そのため、それらを治療することでヒートショック発生の可能性を下げるようにしましょう。
もちろん、これらの症状・病気の改善は日頃の健康面への好転もあります。
ヒートショック予防のためにも、この機会にメタボや肥満などを改善することをおすすめします。
ヒートショックに関するその他の情報
ヒートショックがお風呂上がりに発生する原因はこれ!対策方法も紹介
ヒートショックが高齢者に発生しやすい理由はこれ!対策方法も紹介
まとめ
年若い方でもヒートショックは発生する危険があります。
自分の命を守るために、この記事がお役に立てれば幸いです。