引き戸からキュルキュル異音がする原因とは？対処方法は？

室内の「引き戸」からキュルキュル異音がすることがあります。

日中はもちろん、夜中にこの異音が発生するとぎょっとしてしまいますよね。

何とかして引き戸の異音を改善したいところです。

そこで今回の記事では、

引き戸からキュルキュル異音がする原因とは？
引き戸からキュルキュル異音がする時の対処方法とは？

これらの情報をまとめてみました。

引き戸からキュルキュル異音がする原因とは？

引き戸からキュルキュル異音がする場合、その原因には様々なものが考えられます。

具体的には、以下のようなものが挙げられます。

１・レールの故障
２・戸車の故障
３・レールや戸車にゴミが溜まっている
４・家屋の歪み

以上です。

１番目の「レールの故障」とは、引き戸が移動するレールそのものが何らかの理由により歪んでいる場合です。

例えば、引き戸を引く際に斜めに力をかけるなどの、本来の仕様を逸脱する使い方をしてしまうと、レールに負荷がかかり破損の原因となる可能性があります。

もちろん、１回２回程度でレールが歪むことはまずありませんが、日常的にこういった動作をしているとレールが歪んでしまいます。

２番目の「戸車の故障」とは、引き戸を移動させるための車輪部分の故障です。

戸車は引き戸を移動させる際に必ず動作する部分となるため、経年劣化や摩耗が激しい部分でもあります。

そのため、車輪部分が変形していたり、ビスが破損しているなどの問題が起こりやすい箇所だと言えます。

また、引き戸の種類にもよりますが、戸車が引き戸の上部分に付いているものもあるため、キュルキュル異音がする可能性がある箇所が下側だけではないことに注意をしておきましょう。

３番目の「レールや戸車にゴミが溜まっている」はそのままですね。

引き戸のレールは、ホコリや髪の毛といったゴミが溜まりやすい場所となっています。

こういったゴミが溜まり続けると、摩擦などの影響で引き戸の円滑な移動ができなくなり、その結果キュルキュル異音がする原因となることがあります。

また、レールに限らず、戸車側に髪の毛が巻き込まれるといったことも発生するので、レール部分だけを掃除してもキュルキュル異音がする場合は、戸車側の問題を疑った方が良いでしょう。

最後の「家屋の歪み」とは、経年劣化や地震などによって引き戸の戸車が破損している可能性です。

家庭で使われる引き戸についている戸車の多くは、車輪部分がプラスチックやナイロンの樹脂でできています。

樹脂製の戸車は摩耗が起きやすく、長い間使っているとレールとのかみ合わせが悪くなることが多いです。

あるいは、上記にあるように車輪部分に過度の衝撃加わるなどして変形する可能性も考えられます。

引き戸からキュルキュル異音がする時の対処方法とは？

引き戸からキュルキュル異音がする時の対処方法としては、前章で挙げた原因を解決していくことで対処可能です。

まず、「レールの故障」・「戸車の故障」ですが、これは異常が生じているパーツを交換することで対処できます。

ただ、戸車などは素人でも市販品と交換できますが、レールの交換は難しいかと思いますし、こういった作業に慣れていないと戸車の方も難しいかもしれません。

そこで、そういった場合は、修理業者に修理を依頼すると良いでしょう。

建具屋や工務店を含むリフォーム会社、ホームセンターなどに依頼をすれば大丈夫かと思います。

業者に修理を依頼する場合は、必要な金額や引き戸の状態を説明して、業者の人が修理できるかを確認しておくことを忘れないようにしましょう。

また、「家屋の歪み」に関しても同様で、一般人が自力で解決することが難しいかと思いますので、家の建築などでお世話になった工務店などに相談をすると良いでしょう。

次に「レールや戸車にゴミが溜まっている」ですが、これは掃除をしてゴミを取り除けば大丈夫です。

レールであれば、掃除機を使って大きいゴミを吸い取り、その後でブラシなどを使って細かいゴミを取り除いていきましょう。

ブラシは市販されている通常のものでも良いですが、レールのような細い部分を掃除するための専用ブラシが販売されています。

このような専用ブラシを使えば、通常のブラシよりもずっと楽に掃除をすることができます。

引き戸の戸車に関しては、まず引き戸をレールから外す必要があります。

多くの場合、引き戸の両端を持って、そのまま上へ持ち上げることで引き戸を取り外せるかと思います。

あるいは、引き戸に関する記述がある取扱説明書などを確認すると良いでしょう。

次に、取り外した引き戸から、可能であれば戸車を取り外していきましょう。

これは、プラスドライバーがあれば可能です。

ただ、元の状態に戻すことに不安があるのであれば、引き戸を横倒しにしてそのまま掃除をするという方法もあります。

そして、戸車を掃除できる体制が整ったら、マイナスドライバーや爪楊枝のような細かいところを掃除できる道具で、巻き込まれているゴミを取り除いていきましょう。

掃除が終わった後は、戸車をはめ直して、引き戸を元の状態へと戻すだけで大丈夫です。