あくびをした時に顎が痛くなるのは「顎関節症」の可能性が疑われます。
口の開け閉めに関わる症状なので、あくびをしたら痛みがあるのは本当に辛いですよね。
そこで今回の記事では、
- 顎関節症だとあくびすると痛い?
- 顎関節症の症状はあくびをすると現れる?
- 顎関節症の治し方とは?
これらの情報をまとめてみました。
顎関節症だとあくびすると痛い?
結論から言えば、顎関節症の症状が現れている人の場合、あくびをすると痛みを感じることがあります。
どういうことかというと、まず正常な顎関節では口を開ける動作に応じて、常に下顎頭の上に関節円板と呼ばれるクッションの役割をもつ組織が乗っている状態となっています。
ところが、何らかの要因により関節円板が前方にずれることがあります。
こうなると、口を開ける動作を行った際に関節円板が下顎頭に引っかかり、さらにその状態の関節円板が下顎頭に乗る時に不自然に骨へと当たることで痛みが発生することがあるわけですね。
他にも、あくびなど口を大きく開ける動作をすると、上記の関節円板の動きによって痛みや「カクカク」・「パキパキ」といった音が鳴ることがあります。
また、関節円板の動き以外の原因では、関節を作っている骨が変形していることが考えられます。
上記にあるように、関節円板が下顎頭などにぶつかり続けると、骨が変形してしまうことがあるからです。
もちろん、あくびのように口を大きく開ける動作は、顎関節周辺に強い力がかかることになるので、骨への圧力も相応のものとなります。
あるいは、「頬杖をつく癖がある」・「猫背などで姿勢が悪い」・「歯ぎしり・食いしばりの癖がある」といった癖があると、日常的に顎への負担が発生することになるので、これも顎関節症の原因となる可能性があります。
顎関節症の症状はあくびをすると現れる?
前章にもあるように、顎関節症の症状はあくびのように口を大きく開ける動作によって現れる可能性があります。
また、あくびをすることで発生する痛み以外でも、以下のような症状が現れることが考えられます。
2・眼精疲労
3・めまい、耳鳴り、耳がつまったような感覚がある
4・顎が安定しない、噛み合わせがうまくできない
5・歯や舌の痛みの発生
6・嚥下困難、呼吸困難
以上です。
顎関節症は誰でも症状に悩まされることがある病気ですが、放置することで症状が深刻化すると手術が必要になる可能性もあるため、早めに歯医者を受診して検査を受けることをおすすめします。
ネットなどで顎関節症の自己診断方法が記載されていることがありますが、素人判断で放置すると結果的に重篤化を招く危険もあるため注意をしておきましょう。
顎関節症の治し方とは?
顎関節症の治し方としては、歯医者を受診して検査を受け、現在の症状にあった治療を実践していくという形になるかと思います。
顎関節症は様々な原因が複合的に作用していることが多いため、まずは検査をして顎関節が今どうなっているかを把握する必要があるからです。
また、最近では症状が軽度であれば、手術や歯並びの矯正をすることはほとんどなくなり、理学療法・内服治療・スプリント(マウスピース)治療などが行われることが多いです。
そのため、まずは病院で検査を受けて、素早く対処をすることで顎関節症の症状の悪化を予防・改善することができます。
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まとめ
顎関節症の症状がある人は、あくびのように大きく口を開ける動作をすると痛みが生じることがあります。
気になるようであれば、早めに病院を受診して検査を受けることをおすすめします。