「トコジラミ」は戦後の日本で大流行しましたが、最近になって日本での被害が増えてきています。
そんなトコジラミですが、寒い冬の時期を越冬できるのか気になりますよね。
また、トコジラミは冬でも繁殖するのかや稼働時期がいつなのかも知っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- トコジラミは越冬する?
- トコジラミは冬でも繁殖する?
- トコジラミの活動時期はいつ?
これらの情報をまとめてみました。
トコジラミは越冬する?
結論から言えば、トコジラミは越冬可能な害虫です。
真冬のように寒い時期になると活動が非常に鈍くなりますが、一般的な昆虫のように死滅するわけではなく、じっと身を潜めて温かくなるのを待ちます。
研究によると、「0℃の環境で6ヶ月、10℃で2年近く生存した」という報告もあるほどです。
日本の冬の気候を考えると、トコジラミが寒さによって死滅することは残念ながら期待できません。
さらに、トコジラミは飢餓に非常に強い害虫であることも問題となります。
トコジラミは成虫も幼虫も人間や動物の血液を栄養源として生きていますが、その血液を摂らなくても相当な期間生存可能な害虫なのです。
具体的には、絶食状態だったとしても2~3ヶ月もの期間生存可能だとされています。
もちろん、この絶食状態後に吸血を行えば、そのまま普通に生きていくという凄まじい生命力をもっています。
また、現在の日本の住宅事情がトコジラミ生存に影響を与えています。
日本の現代住宅は高気密・高断熱な構造の家が多く、また冬は暖房器具を使って温かい状態を維持することがほとんどです。
そのため、トコジラミが活動できる時間が増加し、結果的に被害が増えやすい傾向となっています。
上記にあるように、トコジラミは低温環境・飢餓に強いため、現代住宅はトコジラミにとってはとても快適な環境と言えます。
そのため、寒い冬の季節でもトコジラミが普通に活動して、そのまま越冬するという最悪のケースが十分考えられます。
トコジラミは冬でも繁殖する?
結論から言えば、トコジラミは冬でも繁殖する害虫です。
後述しますが、トコジラミが最も活発に動くのは夏のような気温が高い季節です。
しかし、寒い冬の間は活動が鈍くなるのですが繁殖活動は可能だとされています。
また、上記にもあるように、日本の現代住宅は高気密・高断熱な構造の家が多く、また冬は暖房器具を使って温かい状態を維持することがほとんどです。
これにより、トコジラミの活動が冬でも活発になり、結果的に冬の繁殖が活性化する恐れがあります。
トコジラミの活動時期はいつ?
トコジラミの活動時期は「6~9月」がピークだとされています。
つまりトコジラミは気温25℃前後、日本では春から夏にかけてその活動がピークを迎えますが、前章にもあるようにトコジラミは寒さに非常に強い害虫です。
それに加え現代住宅の事情もあり、1年中活動するという事態も起こり得ます。
また、トコジラミは繁殖力がとてつもなく高い害虫なので、活動が鈍る寒い冬の季節に一気に駆除することが効果的です。
逆に、春以降はトコジラミの活動・繁殖が活発になるため、根絶が難しくなります。
トコジラミの数が増えれば増えるほど駆除は難しくなり、薬剤の散布をしても薬剤が効きづらい卵が残ってふ化をするからです。
トコジラミに関するその他の情報
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トコジラミを旅行先で対策する方法とは?持ち帰らないやり方や旅行後は?
まとめ
トコジラミは越冬可能な害虫です。
真冬のように寒い時期になると活動が非常に鈍くなりますが、一般的な昆虫のように死滅するわけではなく、じっと身を潜めて温かくなるのを待ちます。
研究によると、「0℃の環境で6ヶ月、10℃で2年近く生存した」という報告もあるほどです。
日本の冬の気候を考えると、トコジラミが寒さによって死滅することは残念ながら期待できません。
また、現在の日本の住宅事情がトコジラミ生存に影響を与えています。
日本の現代住宅は高気密・高断熱な構造の家が多く、また冬は暖房器具を使って温かい状態を維持することがほとんどです。
そのため、トコジラミが活動できる時間が増加し、結果的に被害が増えやすい傾向となっています。
さらに、トコジラミは冬でも繁殖する害虫です。
後述しますが、トコジラミが最も活発に動くのは夏のような気温が高い季節です。
しかし、寒い冬の間は活動が鈍くなるのですが繁殖活動は可能だとされています。
最後に、トコジラミの活動時期は「6~9月」がピークだとされています。
つまりトコジラミは気温25℃前後、日本では春から夏にかけてその活動がピークを迎えますが、前章にもあるようにトコジラミは寒さに非常に強い害虫です。
それに加え現代住宅の事情もあり、1年中活動するという事態も起こり得ます。