「トコジラミ」には殺虫剤が効かないという話を聞くことがあります。
トコジラミは吸血などで被害をもたらす害虫ですから、何とか効果的に駆除したいですよね。
そんな時に、殺虫剤の代わりに消毒用アルコールが使えないかと考える方がいらっしゃるかと思います。
そこで今回の記事では、
- トコジラミは消毒用アルコールで駆除できる?
- トコジラミの駆除方法とは?
これらの情報をまとめてみました。
トコジラミは消毒用アルコールで駆除できる?
結論から言えば、消毒用アルコールでトコジラミの駆除は難しいです。
そもそもなぜ消毒用アルコールが害虫駆除に効果があるかと言うと、アルコールの溶解作用によりまず虫の外殻が溶け、乾燥作用で体内が乾燥するからです。
つまり、消毒用アルコールを駆除に使う場合、害虫に対してしっかりと噴霧する必要があるわけですね。
これが蚊やハエなどであれば、消毒用アルコールをかければそのまま駆除できる可能性がありますが、トコジラミの場合は異なります。
まず、トコジラミは成虫の体長がおよそ5~8mmと非常に小さく、日中はマットレスや家具の亀裂、カーペットの裏側などの隙間に隠れています。
そのため、トコジラミに直接消毒用アルコールを吹き付けることが難しいです。
ではトコジラミが活発に動き回る夜間はどうかと言うと、やはり身体が小さいことと、すぐに隙間へと逃げてしまうことから駆除は難しいと考えられます。
ですので、トコジラミを消毒用アルコールで駆除する方法は効率が悪く、また、根絶に至らない可能性が高いため、別の駆除方法を考えた方が良いでしょう。
トコジラミの駆除方法とは?
消毒用アルコールを使う以外のトコジラミ駆除方法としては、「高熱による駆除」が挙げられます。
これはトコジラミが高熱に弱いという特徴を利用した駆除方法になります。
具体的なやり方としては、トコジラミが付着しているシーツ・衣類などをお湯(80℃以上)に5分以上浸けるか、通常の洗濯後に熱乾燥機を使って高温で乾かすといった方法で駆除することが可能です。
高熱による駆除は、トコジラミの幼虫や成虫はもちろん、卵もまとめて駆除することができるのが特徴です。
また、トコジラミを乾燥機を使って駆除する場合は、5分以上高熱をあたえる必要があります。
ただ、一般的な家庭用の洗濯乾燥機は70℃ほどまでしか温度上がらないため、高温乾燥によるトコジラミ駆除を行うのであれば、コインランドリーの乾燥機を利用するのがおすすめです。
製品にもよりますが、コインランドリーの乾燥機は「高温・中温・低温」などの温度が選べるため、高温を選択して乾燥させましょう。
高温モードであれば80℃以上になる乾燥機が多いので、トコジラミに対して十分な駆除効果が期待できます。
注意点としては、すでにトコジラミが大量発生している場合、この方法でのトコジラミ根絶は難しい可能性があることです。
トコジラミの繁殖力は非常に強く、成虫は1日に1~5個の卵を2ヶ月以上にわたり産み続けるので、最終的な卵の合計数は200~500個にも達します。
トコジラミの卵は1週間ほどで孵化し、生まれた幼虫は約4週間のうち5回脱皮し成虫になります。
この生態サイクルの早さがトコジラミが大量発生することに繋がるわけです。
そのため、すでに大量のトコジラミがいる場合は個人の駆除作業で対応できない可能性が高いため、すぐに専門の駆除業者に駆除を依頼するようにしましょう。
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まとめ
結論から言えば、消毒用アルコールでトコジラミの駆除は難しいです。
そもそもなぜ消毒用アルコールが害虫駆除に効果があるかと言うと、アルコールの溶解作用によりまず虫の外殻が溶け、乾燥作用で体内が乾燥するからです。
トコジラミは成虫の体長がおよそ5~8mmと非常に小さく、日中はマットレスや家具の亀裂、カーペットの裏側などの隙間に隠れています。
そのため、トコジラミに直接消毒用アルコールを吹き付けることが難しいです。
また、消毒用アルコールを使う以外のトコジラミ駆除方法としては、「高熱による駆除」が挙げられます。
これはトコジラミが高熱に弱いという特徴を利用した駆除方法になります。
具体的なやり方としては、トコジラミが付着しているシーツ・衣類などをお湯(80℃以上)に5分以上浸けるか、通常の洗濯後に熱乾燥機を使って高温で乾かすといった方法で駆除することが可能です。
高熱による駆除は、トコジラミの幼虫や成虫はもちろん、卵もまとめて駆除することができるのが特徴です。