節分に恵方巻きを食べるという習慣が全国に広がって時間が経ちました。
テレビや企業が大きく取り上げて宣伝をしているので、恵方巻きというものを知らない方も少なくなってきているんではないでしょうか?
しかし、この節分に恵方巻きを食べるという行事ですが、どういった意味をもつのかご存じない方が多いように思います。
恵方巻きを食べる時に身体を向けておく方角がある、などといった話を聞いたこともあるかと思いますが、意味がよくわからないのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、
- 恵方巻きを食べる意味とは?
- 恵方巻きの具材には意味がある
- 恵方巻きの方角の意味について
これらのことについて書いてみました。
是非、参考にしてください。
恵方巻きを食べる意味とは?
節分に恵方巻きを食べるという行事は、一部企業のキャンペーンなどから始まり全国へ普及しました。
しかし、「そもそも恵方巻きを食べるという風習はどこにあったものなのか?」と聞かれるとわからない方が多いかと思います。
実のところ、恵方巻きを食べるという行事は大阪が発祥の地だと言われています。
恵方巻きというものが全国へ普及する以前、その時代では恵方巻きとは呼ばれておらず「巻き寿司」や「丸かぶり寿司」と呼ばれており、その年の恵方の方角へ向かって無言で願い事を思い浮かべながら食べるというものでした。
こういったことをすることにより、自身や家族の無病息災や商売繁盛を願うものとなったわけですね。
ちなみに、「恵方巻きは1本まるごと食べるもの」ということを聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、これは恵方巻きは1本まるごと食べることにより「幸福や商売繁盛の運を祈る」という意味があるんだそうです。
基本的には、家の中の邪気を追い払い1年の無病息災を願う節分の豆まきと同じというわけです。
恵方巻きを食べるという行事は、本来は1地方で行われていたものだったわけですが、今では全国に普及している事実は本当に驚きですよね。
恵方巻きの具材には意味がある
恵方巻きに使われる基本的な具材は、
- ・かんぴょう
・胡瓜
・椎茸
・桜デンプン
・伊達巻
・鰻
・高野豆腐
となっています。
また、恵方巻きに使われる具材の数は7種類が多いですが、これは無病息災や商売繁盛などを司る七福神にちなんだものなんだそうです。
具材そのものにも、こういった願いが込められているわけですね。
とは言え、最近ではこういった基本的な具材以外のものを使用したり、7種類以上の具材を使用した恵方巻きも販売されていますし、「恵方巻きの具材にはこういった意味があるんだよ」と覚えておけば良いかと思います。
もしも、ご家庭で恵方巻きを作る機会がある方は、無病息災や商売繁盛を願うため具材の数を7種類にしてみてはいかがでしょうか?
恵方巻きの方角の意味について
恵方巻きを食べる際に、恵方の方角へ向かって食べるとありますが、そもそもこの恵方の方角とは何のことを指すのでしょうか?
これは歳徳神(としとくじん)という神様がいる方向のことを指し、それを「恵方」と呼ぶから恵方の方角となるわけです。
この歳徳神はその年の福徳、つまり幸運や金運を司る神様であり、その神様がいる方向へ向きながら恵方巻きを食べ願い事をするというわけですね。
ちなみにこの歳徳神、毎年居場所が変わってしまうため「今年の恵方の方角はどっち?」という話が生まれるわけです。
また、2017年の恵方の方角は「北北西」に当るようです。
筆者は、いちいち方角を調べるのが面倒なので、恵方巻きを食べる際の方角は一番歳徳神のいることが多い「南南東」に固定して食べています。
上記にもありますが、恵方巻きを食べることそのものや具材などで無病息災や商売繁盛を願っているので、「方角くらいは省いてもいいかな」というのは本音ですね。
恵方巻きに関するその他の情報
まとめ
節分に恵方巻きを食べるという行事が全国に普及して久しいです。
豆まきをするのは後片付けが大変だという方は、恵方巻きを食べてみてはいかがでしょうか?
あなたとあなたのご家族の方たちに幸があることを祈っております。